自分が鉄不足かどうかはフェリチン値(貯蔵鉄)を測ればすぐに判断できます。
けれど、日本の健康診断ではフェリチン値まで測ってはくれません。だからヘモグロビン値が基準値以内で正常でも、隠れ貧血の方は非常に多いのです。
『血液検査でヘモグロビン値が13以下の方は、フェリチン値が低値である可能性が高い。(女性値)』
実際、PMSやPMDD症状のある方は、ヘモグロビン値は基準値内でも、フェリチン値が「一桁」とか、「測定不能」!!
なんて方も少なくないそうです。
最低でもフェリチン値が40以上ないと、体に様々な影響が現れてきます。
フェリチン値100以上で、超健康な鉄女。
鉄ビューティです!というのは、女性は出産をすると、子供にお母さんのフェリチン(貯蔵している鉄)を50持っていかれます。
だからもし、フェリチン値が10しかない場合、お母さんの貯蔵鉄はマイナスになるばかりか、子供も貧血で生まれてくる可能性が高くなります。
そしてフェリチン不足で出産すれば、抜け毛、白髪、シミ、体力低下、だるさ、痩せにくい、冷え、むくみ、爪の割れ・反り返り、イライラ、老化、骨盤が弱くなる、産後鬱など、様々な産後の症状が出てきてしまいます。
2人産んだら、フェリチン100も持っていかれます!
アメリカでは、フェリチン値40以下は妊娠を控えるように指導されるそうです。
できればベビーを授かる前に鉄活をして、フェリチン100をキープしておけば、出産後も自分のフェリチン値は50を維持できます。
フェリチン100あれば、妊娠だけでなく、自分の毎日の体力、健康、肌ツヤ、体温もパーフェクトでしょうね。
「実際、PMS/PMDD症状の患者様では、ヘモグロビン値は基準値内でも、フェリチン値が一桁とか、測定不能!!
なんて方も少なくありません。
PMSやうつの症状が強くて、いろんな病院に行って検査を受けても「異常なし」と診断され、本来ならば必要のないピルや向精神薬を飲んでいる女性もいらっしゃいます。
その上、フェリチン値が低いと、近い将来、妊娠がなかなかできなかったり、早産や流産の原因となることも知ってください。
また妊娠すると、貯金の鉄から胎児に鉄を供給するため、フェリチン値が低いことは妊娠を希望される女性にとっては問題です。」
鉄が欠乏しているということは、体が常に酸欠状態ということです。
妊娠中になってしまったら、胎児も酸欠になりあまり良いことではありません。
子供に関してもそうで、
体には小さな鉄欠乏のサインが出ているのに、お医者さんは「二枚爪や割れはよくあることだからね」とか「基準値内だからたいしたことないよ」と言うのは、「ただちに影響はないよ」という意味です。
将来的な見通しを立てた診察ではありません。
でもそれは実際、体からの直接のサインです。
体は内臓を最優先で守るために、肌・爪・髪・歯など、直接生死に影響のない部分から不調を出していきます。
すでにサインが出ている方もいますよね。
体が悲鳴をあげている、そのサインを放置しないでください。
そして、鉄不足は精神状態に非常に影響を及ぼします。
イライラ、カリカリ、PMS、冷え、肩こり、不安になる、月経血の量の多さ、子供が飽きっぽい、氷を食べたがる、泣きわめき、ぐずり、集中力がない、疲れる、産後鬱など。
酸欠の脳や体はいろんなサインを出しています。
鉄不足を解消するだけで、劇的に改善が期待できることばかりです。
すでに副腎疲労やPMS、冷え、肌、爪、髪にサインが出ている方は、「肉や魚や卵は体に良くないのかな?」と気にするより、まずは、鉄欠乏・タンパク質不足を起こしている体を健康な状態にしてあげることのほうが最重要じゃないでしょうか。
そもそもタンパク質が足りていない人は、そこを底上げすることが先決。
食材の良し悪しを考えることは、その先のレベルだと思うのです。
まずは「不調のない体」にもっていってあげることが最優先。
そこからじゃないと「健康」になることも「鉄ビューティ」になることも出来ないわけで。
だから不調のサインがすでに出ている人は、糖質や甘いものを食べてるヒマなんかないわけです。
糖質依存してる場合じゃないわけです。
糖質をゼロにするわけではなく、「糖質を少なく、タンパク質を多く。」というバランスになるわけです。
プルーンやほうれん草や大豆タンパクで鉄分が摂れると思っている方、たぶん鉄不足です。
「ヘム鉄」を含むいろんなタンパク質を食べていく中で、自分に合うものを見つけてみてください。
万人が万人、肉が合うとか、魚が合うとか、卵が合うとか、人それぞれ違いますから。
その実験結果の中で、自分や子供に合った食べ物を選んでいくことが一番大切です。
そして、よく噛むこと。
そもそも、よく噛まなければ栄養として吸収されません!
胃もたれするだけです。
誰しもが弱った胃を持って生まれてくるわけじゃありません。
胃を弱くしているのは、自分の咀嚼力です。
咀嚼力が低ければ、胃腸に負担がかかり、消化力が弱くなり、胃が弱いと感じるから、消化に良いと思いがちな果物やごはんやパンやスムージーなど、あまり噛まなくても良いものを好むようになる。
結果的に、質的栄養不足、鉄欠乏を起こすわけです。
悪いスパイラルです。
「普段よく噛んでいるのに胃が弱い。栄養の吸収が悪い。」という人は、もっともっと今以上によく噛んでください。
子供は親の姿を見て育つ。
子供たちのためにも、タンパク質、野菜、ごはん、少なくとも「50回は噛む。」と、壁に貼っております(笑)
食べ物が口の中でペーストになるまで噛む。
そうすれば唾液がたくさん分泌し、胃の消化の負担を減らすことができます。
そして良い姿勢で食べる。
背中を丸めたまま食べていたら、体の中の内臓も圧迫され続けます。
背中をまっすぐにして食べれば食べ物がスムーズに消化されますね。
栄養をちゃんと吸収しているかどうか、ウンチの匂い、状態がバロメーターになりますよ。
よく噛まなければ、腸に入っても栄養が吸収されませんし、ただ消化不良で異常発酵し、臭いウンチになって出てくるだけです。
元気なウンチは無臭です。
もしくは無臭に近いです。
腸内環境を良くするには、ビフィズス菌よりプロバイオティクスより、まーずーはー、よく噛むこと。
それにより、鉄不足、栄養不足、腸内細菌、いろいろなものが改善していきます。