アンチエイジングは老化に対抗すること、加齢とともに実感する体の老化に対してケアをする、という意味です。
「からだは食べるものでできている」と言われますが、一般的に言われている肌に起きる老化現象は単なる加齢によるものだけではありません。
食べているものは体に与える影響が大きく、若々しくいるためにも食べるものを選択することで結果を変えることが可能になります。
気軽に何気なく食べているもの、やめられないスイーツ、気になる老化は食べているものが原因かもしれません。
今日は、アンチエイジングに効果的な食べ物や取り入れ方をご紹介します。
アンチエイジングに効く食べ物ランキング TOP8
老化は老廃物の蓄積や、血行不良などの体内で起きている現象が現れたものです。
アンチエイジングにとって必要な「抗酸化」と「抗糖化」。
体の酸化と糖化。
どちらも老化だけではなく、重大な病気になる原因ともなりうる恐ろしい現象です。
酸化と糖化を防ぎ、なおかつ低GIの食品ランキングTOP8を上げていきます。
1.生姜
2.ブロッコリースプラウト
3.ラズベリー、ブルーベリー
4.くるみ
5.黒豆
6.玄米、発芽玄米
7.香辛料
8.もずくやメカブ
(できるだけ手の入りやすい食品を中心に上げています)
食べ方で差が出る老化。
知ってる?空腹時に働くアンチエイジング遺伝子、「サーチュイン遺伝子」って私たちが食べるものによって、体に与える影響は大きく左右されます。
老化が気になる、体のだるさがぬけないなど、感じている方は食べ物の選択を少し変えるだけでも、身体にとって不快な現象は軽減されるかもしれません。
今まで食べてきた蓄積が老化や病気の根源を作っているとしたら、ショックでなりませんよね。
飽食の時代に生きるわたしたちは手軽に食べ物が手に入りすぎ、食べ過ぎていると言われるほどカロリーの摂取も多く、十分すぎるほど食べているそうです。
この食べ過ぎの状態でも活性酸素は増加し、老化を進める原因にも。
空腹の状態で働く「サーチュイン遺伝子」を働かせることによって、アンチエイジング効果がみられるとわかっています。
サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれ、老化を防止・抑制し寿命を延ばすと言われています。
このサーチュイン遺伝子のスイッチが入ると、細胞内で活発に働きおよそ100ほどの老化要因をおさえる効果が見られます。
しかし、食事量を抑えることを維持してこそ働く遺伝子なので、努力が必要になってきます。
20年にわたりカロリー制限を行ったサルと自由に食べていたサルの驚きの違い!
アカゲザルを使った実験で、20年にわたり30%のカロリー制限を行ったサルと、自由に食べていたサルとの比較が発表されています。
すべて成体で約80頭のサルを使用した実験結果です。
実験を続けて20年後・・!驚愕の違い。
好きなものを自由に食べていたサルは、制限をされていたサルに比べ姿勢も崩れ、体毛も薄く、顔のしわ、たるみなど老化が顕著にみられます。
一方カロリー制限をされていたサルは、はつらつとし若々しさをキープしています。
実験では定期的に身体組織の測定や、血液検査、内分泌機能の検査を行い、心臓や脳の機能も測定。
また、サルが死ぬと死因を解剖検査で特定したそうです。
カロリー制限のされたサルは14匹生き残り、自由に食べたサルは5匹しか生き残らなかった!
カロリー制限をされたサルは癌・糖尿病・心臓病・脳萎縮・除脂肪筋肉が減少するレベルが激減したとのこと。
さらに老年期まで生き残ったサルは、カロリー制限のされたサルは14匹、自由に食べたサルは5匹。
このことから、好きなものばかり満腹に食べるということは、老化だけでなく、病気のリスクや寿命にも関わってくることがわかります。
老化しないために積極的に食べたい食べ物
老化に大敵の活性酸素。
体の組織をサビつかせて、血管を硬くさせたり細くさせたり、血中コレステロールや中性脂肪を酸化させます。
食品に含まれる活性酸素を除去する抗酸化指数を表すORAC。
このORACの高い食品を日常的に摂ることで、体内の酸化を減らすことができます。
ORAC値の高い食品ランキングです。
1.アサイー ORAC 102,700
栄養価がとても高いことからスーパーフードとして、女性に人気のアサイー。
ブルーベリーの18倍ほどのポリフェノールを含み、タンパク質、ビタミン、食物繊維、鉄分、カルシウム、アミノ酸などが豊富。
アンチエイジング、眼精疲労改善、免疫力改善、ガン、心筋梗塞、動脈硬化、貧血、高血圧の予防
2.ローカカオ・ローのココアパウダー(無糖)ORAC 80,933
製造法でも異なりますが、重いもので10%の比重で抗酸化成分のフラポノイド(ポリフェノール)を含んでいます。
ココアはココアでも、ロー(生)がおすすめ。
ビタミン、葉酸、鉄分、カルシウム、マグネシウム、食物繊維
アンチエイジング、ガン、心筋梗塞予防、免疫力改善、動脈硬化、高血圧予防、コレステロール抑制、糖尿病予防
3.生姜 ORAC 28,811
抗酸化成分のポリフェノール類のジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールなどを多く含みます。
アンチエイジング、消化促進効果、抗炎症作用、免疫力改善、健胃作用、抗腫瘍、ガン予防、心筋梗塞、動脈硬化予防、高血圧予防、殺菌作用
4.クコの実 ORAC 25,300
薬膳でも代表的な食材のクコの実。スーパーフードではゴジベリーと呼ばれ、ローフードでも使われます。
抗酸化物質のβカロチン、ゼアキサンチン(カロテノイド)、ビタミンを含みます。
アンチエイジング、免疫力改善、強弱体質改善、美肌効果、動脈硬化予防、高血圧予防
5.パプリカ ORAC 17,919
抗酸化成分のポリフェノール類、βカロテン、ビタミン、葉酸などが含まれます。
アンチエイジング、免疫力改善、疲労回復、美肌作用、ガン予防、心筋梗塞、動脈硬化予防、高血圧予防
(出展:http://www.anteaoxidant.com/orac_top100.html)
アンチエイジングに効く食べ方
・食べる順番
生の野菜やフルーツ⇒肉や魚などタンパク質⇒ごはんなどの炭水化物は一番最後に食べる。
血糖値が急激に上がることを防ぎ、糖化を抑えることができます。
・食べる時間
自然の法則に基づいたナチュラルハイジーンでは、正午までが排泄の時間とします。
お腹が空いていればフルーツか野菜を摂るようにします。
夜ご飯は20時までに食べ終わる。
甘いものは糖代謝が活発な15時から16時に食べる。
・食べ合わせ
炭水化物とタンパク質を一緒に摂ると、消化が遅くなり負担がかかるので、食べ合わせも注意が必要です。
「炭水化物と野菜」、「肉・魚と野菜」が理想です。
最初に消化を促す、酵素をたくさん含む生野菜のサラダを食べてから、お肉や魚を食べる、一緒に解毒作用のある薬味やハーブを摂る、など工夫を加えると変わってきます。
・低GI値の食品を選ぶ
特に空腹時に精製された小麦粉、砂糖を含む食品やジュースを摂ると血糖値が急激に上昇をします。
血糖値の急激な上昇を防ぐ、ということもアンチエイジングには大切な項目です。
・調理法
高温調理をすると糖化によってつくられる終末糖化産物のAGEsが発生します。
揚げる、オーブン、グリル、レンジ、直火で焼くはAGEsを多く含みます。
反対に生食、蒸す、ゆでる、炒める、煮込むなどの低温調理法をおすすめします。
・腹8分から7分に抑える
サルの実験データからも分かるように、満腹状態は体にとって負担ですし、老化を早める食べ方になります。
消化にたくさんの酵素を使うことで、食後眠くなったり、だるくなる、と言う方は気を付けてみてください。
アンチエイジングに効く食材の選び方
アンチエイジングに効く食材のほとんどが農作物ですが、気になるのは残留農薬です。
酸化させる原因のひとつに農薬も挙げられますので、できるだけオーガニック食材を選ぶことが大切です。
かと言って、オーガニックのものばかり揃えるのも至難の業。
気を付けていただきたい項目が残留農薬の高い食材。
ホウレンソウ、トマト、パプリカ
イチゴ、リンゴ、桃など甘いフルーツ、SODの豊富な食材など
流水で洗い流す、農薬を浮かせる製品を使用するなどして気を付けてくださいね。
また、フルーツは海外からの輸入品が多く、ポストハーベストの問題もあります。
特に柑橘類はワックスとポストハーベストが多量に使われているので、避けたほうがベター。
最後に
アンチエイジングはいわゆる老化だけではなく、すべての病気の根源を防ぐ可能性があります。
マクロビオティックの観点から見ても、これらの項目は通じることが多いと感じます。
女性でも男性でも若く見られることはとても嬉しいことですよね。
いつまでも若々しく元気で過ごせていれるように、日頃の食生活の見直しは必要。
老化は避けられないもの、と思われてきましたが、自分の努力次第で替えられることがいくつもあります。
数年後、どのようになっていたいか、それによって今の行動や選択は大切ですね。