2005年に、『経皮毒-皮膚から、あなたの体は冒されている!』(竹内久米司・秋津教久/日東書院)という本が刊行されてから広まった「経皮毒」という言葉が最近よく聞かれるようになりました。
いつも何気なく使っているシャンプー・リンス・パーマ液・ヘアカラー剤・化粧品・入浴剤・歯磨き粉、これらには合成界面活性剤・安定剤・合成香料・着色料などの有害と言われる合成化学物質が、たくさん含まれているとご存知の方も多いはず。これらに含まれる合成界面活性剤などの有害な合成化学物質が、皮膚から吸収され、体内に蓄積されます。
経皮毒がなぜ体に悪いと言われているのでしょうか?それは、口から入った毒は、肝臓の働きで、90%解毒分解されます。
それに対して皮膚から入った場合の排出量は、10日かかってもわずか10%にもなりません。代謝が遅く、皮下の脂肪組織に蓄積された後、やがて徐々にリンパ液や血液に乗って、体に運ばれます。
皮膚から入るとわずか10%しか排出されず、90%が体内に蓄積されということです。
特に肌が弱い人は、経皮毒からアレルギーに発展する可能性があると言われているぐらい恐ろしいものです。
身近で気がつきにくいのが、水道水に含まれている「塩素」も危険な物質です。健康な人にとっては、ちょっとピリッとする程度でなんの問題ないように感じますが、入浴時の水道水の塩素濃度や石鹸・シャンプーによる洗い過ぎの肌バリアの破壊などは、赤ちゃんや乾燥肌、アトピーなどの病気の人にとっては身体には大変なストレスだと、医学教授や様々な研究家などが「弱い立場の人の経皮毒の中和の必要性」を語っています。
塩素は強い毒性を持つため、人類初の本格的な化学兵器としても使われたようで、塩素は発がん性物質である総トリハロメタンの元と言われています。
日本では、「塩素は無害で、少量であるため問題無し」とされていますが、最低0.1ppm量で細菌を殺せる薬品であり、他の国の5~15倍も含まれていることがわかりました。
身近にある塩素といえば「漂白剤」があります。これを直接、もしくは水に溶けた状態で触ったとき、皮膚がヌルヌルするのを経験した事があると思いますが、そのままにすると皮膚がカサカサになります。プールなども塩素が強いので、肌や粘膜にも影響があるのは言うまでもないと思います。
また、血液障害なども引き起こす要因でもあり、心臓病や脳卒中、その他アレルギー疾患などの要因となるとも言われています。1986年、米国化学学会でシャワーやお風呂で呼吸や皮膚吸収により塩素が体内に取り込まれ、その摂取量は水道水を飲んだ時と比較すると、6~100倍高くなり、人体への影響に際し無視が出来ないとの報告があります。塩素は25度で気化するようですがつまり、入浴やシャワーを浴びるのは、浴室内でガス化した塩素を吸引することになると考えられるようです。
塩素を除去するには、お風呂に汲み置きして1日蓋をしない状態で放置してから追い焚きする、炭を入れる(活性炭による吸着)などが一般的です。
また、入浴時のお湯は弱酸性が理想的です。通常であれば、肌は強い酸性やアルカリ性の状態になったとしても、自然と弱酸性の状態に戻っていきます。しかし、もともと敏感肌だったり、トラブルが続いている状態の場合は、弱酸性に戻るのに時間がかかってしまうため、さらにアトピーなどを悪化させてしまうことが考えられます。
つまり、敏感肌の方や刺激を受けやすい状態の方は、なるべく弱酸性の環境を保つことが理想です。こういった合成化学物質や塩素から身を守ることも大切です。体に取り入れたり体に触れる「水」からキレイなものを使いたいですね。
水道を工事したり、専用の浄水器などを購入すると費用も高くなりますが、お肌の健康と美容にも「水」からキレイにすることが必要です。
最近では、入浴剤に塩素が除去できるものが開発され、手軽にに塩素を除去できるグッズが増えました。美容効果が期待できる「アスコルビン酸(ビタミンC)」水溶性のビタミンが含まれることによって、免疫機能向上など体の健康を維持させる作用、ストレス解消など心の健康を維持させる作用、そしてコラーゲン生成の促進な体の健康のほか、美容効果も期待されています。
皮膚トラブルや病気の根本的な原因に気付き、目には見えない体への有害物質の吸収蓄積から身を守るために、こういったグッズを活用してくださいね。
お風呂に重曹を入れると、放射能を洗い流すことができると言われています。
お風呂に入れる場合は、塩と重曹を1/2カップずつ入れると効果的です。20~30分つかることを3週間毎日行うと、デトックス効果があります。
これは、直接重曹が体内にしみこむ訳ではなく、炭酸温泉と同じ効果であるため、体内温度が上昇することで新陳代謝がよくなることからデトックスにつながるということなのです。