私たちの体はいくつかのシーソーを持っています。
これは恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれるもので、簡単に言えばつねに“丁度いい”を保つ機能ですね。
体温や血糖やphなどいくつもの機構を“丁度よく”保つ機能です。どれも傾きは生体内に負担になります。※特にphは少しでも傾くと死にます。つねに一定を保っています。
そのために、酵素を活用し、ホルモンによって調整します。そこには目には見えない様々な調整がかかります。
シーソーですからね、イメージしてください。
あるシーソーの右側に重りを乗せれば傾きますね。そしたら左側に重りを載せないといけない。
重りが重ければ当然、反対の重りも重くなる。重りを置きっぱなしにすれば、反対にも重りをおきっぱにしないとならない。
重りを一気に乗せれば、一気にバランスが崩れる。ゆっくり乗せれば、ゆっくり対応できる。
これが平衡を保つということ。
血糖のシーソーを見ましょう。
右側に一気にブドウ糖を突っ込めば、ガタッと傾きますね。高血糖です。
平衡に保つために左側にインスリンを置きます。
でも一気に来たからよくわかんない(笑)なのでとりあえずドバっとだしとけってなる。
そうすると今度は左側に傾く。低血糖ですね。
さていくつかの問題があります。
シーソーを使い続ければ当然くたびれてきます。
だったら丁寧に使うべきですが、上記のような使い方をしていれば、当然おかしくなる。
さらに手入が必要なのに、手入をさぼればもっとおかしくなりやすい。
やがて重りが残ったままになれば、どんどん調整が大変になる悪循環が起きるわけですね。
じゃあ使わなきゃええやん!と言えばそうでもない。
ずっと使わなくなったシーソーはさびて動かなくなっちゃう(笑)ほどほどに使っていくことも大事なんですね。
このシーソーはいくつも存在して、大事なシーソーが壊れるのは死を意味します。
であれば、このシーソーを楽に使える環境がいる。
そこにもさらに大きなシーソーが存在します。基礎代謝です。
それを保つために脂肪を蓄えたり、あるいは削ったりしながら、いい状態を創ろうとします。
※筋肉、水分量、異化同化、免疫能力など、色々ありますね。
最も大事なシーソーを崩さないように、太ったり痩せたりします。
シーソーが丁度よければ、体重や体型もセットされるわけです。
※なのに痩せようとすれば各々のシーソーが崩れるのは火を見るよりも明らかですがwwww
健康やダイエットは、今までこの大型のシーソーばかりが注目されてきました。
それによって各々のシーソーを崩してしまう結果になりました。
一見すると、この大きなシーソーを調整する方が効果があるように見えるからです。
しかし実際にはこの小さなシーソーを手入してやれば、大きなシーソーは勝手に良い状態に近づくのです。
そしてなにより安定は保たれ、長期間大事に使っていくことが可能になります。これが健康やダイエットの最前線であると思います。
カーボセレクトをしていくのは、これらのシーソーをより良く使うためです。
このシーソーを意識せずに食品や食事を選んでいては、畑の状態を観ずに種を植えたり、肥料をやったり、水をやったりするのと同じことです。
それで美味しい野菜が育つかと言えばそんなことはないのですww
前提として何があるか。
選択するにはここを忘れてはならんのです。
シーソーはあらゆるところにあるよ、前頭前野のシーソーおかしくなってないかな、
目先のことしか考えられないのはここのシーソーに問題があるよ。
じゃあそれを解決すれば話が早くなるわけよ。
ここのシーソーは脳内ホルモンによって調整されているわけで、ここを意識するだけで全然変わってきたりする。
(ここはたいていの場合引き算でうまくいきますが)
いまいちど立ち返って考えてみましょうね。
大きなシーソーはいくつもの小さなシーソーに支えられてるので。
社会とおんなじね(笑)
マクロばかり見てミクロを見ないから国はおかしくなるんだから。