祈り・瞑想は遺伝子を活性化                   村上和雄


最近、米国を中心に、祈りや瞑想(めいそう)と、健康との関連についての研究が増えている。

こうした研究のなかでは、ヨガ瞑想やマインドフルネス瞑想が、ストレスによる免疫機能低下の改善を促したり、抑鬱からの回復効果をもたらしたりすることを実証している。

 

本質にある大自然との一体感

 

私はこれまでダライ・ラマ14世と『仏教と科学との対話』というテーマで、何度も話し合う機会があった。

法王は30年以上にわたり、この対話を続けている。

そのなかで、『仏教は心のサイエンスである』と言い、常に最先端科学から素直に学ぶ姿勢を示している。

 

法王は、拙著『 The Divine Code of Life(『生命の暗号』の英訳本)』に次のような推薦文を書いてくれた。

 

『21世紀の人類が直面する課題は、科学だけでも宗教だけでも解決しない。

宗教がもたらす人間性の深い理解と、現代科学の知見を融合して苦難を克服しなければならない。

村上和雄博士の重要な研究が、私たちの目標に近づけてくれる』

 

先に述べたマインドフルネス瞑想の研究では、宗教的要素を取り除いた瞑想様式にしている。

しかしわれわれは「宗教的な祈りや瞑想」をそのまま研究対象にした。

なぜなら「祈りや瞑想」は単なるリラクセーションや集中力アップの手段ではなく、大自然と調和した一体感や神仏との合一体験などの意識状態の変性を伴うものであり、そこに「祈りや瞑想」の本質があると考えたからである。

 

僧侶は身心の感受性が強い

まず、祈りや瞑想が身心にどのような影響を及ぼしているかを調べるため、日常的に祈りや瞑想を実践している高野山真言宗僧侶における遺伝子発現の活性化(オン・オフ)の検討を行った。

 

すべての生き物は、生命活動に必要な遺伝情報を、DNA(デオキシリボ核酸)という化学物質の配列(塩基配列)として暗号化している。

この遺伝情報を遺伝子という。

 

時間や環境の変化に応じて必要な遺伝情報を取り出す仕組みとして、遺伝子の発現をスイッチのようにオン・オフしながら調節している。

すなわち、「オン」とは遺伝子の発現が活性化している状態、「オフ」とは遺伝子の発現が弱まる、あるいは停止した状態である。

 

この調節にはさまざまな要因が関与し、いわゆる「心」の状態も「オン・オフ」に影響することが知られている。

われわれはこれまでに「笑い」によって、2型糖尿病患者の食後血糖値の上昇が有意に抑えられること、免疫系の活性が適正化することなどを報告してきた。

 

今回、「僧侶型オン遺伝子」として見いだされた遺伝子はいずれもI型インターフェロン関連遺伝子であった。

I型インターフェロンはウイルスの増殖を抑えたり、感染した細胞を除去したりすることによって、ウイルスから身体を守っているタンパク質である。

僧侶群におけるこの特徴は、僧侶になるための修行か、あるいは日常の行において獲得・維持された資質であると考えられる。

すなわち、僧侶では自然免疫系が全体に活性化していると考えられる。

 

一方で、僧侶は他人の感情や行動に対する共感の度合いが高かった。

これは、僧侶の心理的な感受性の強さの表れといえる。

本研究で最も興味深い結果とは、共感性と僧侶型遺伝子に一定の関連が見いだされたことである。

僧侶における自然免疫系の活性化は、僧侶の身体的な感受性の強さの表れの一つとして捉えることもできる。

 

ここから、共感という心理的な感受性と、自然免疫機能という身体的な感受性に共通の基盤があることが推測される。

これは、身心の関連を考える上で大変興味深い結果であり、宗教性や祈りがそのような身心基盤の成立に関わっていることが推察されるのである。

 

慈悲の心が免疫を強化する

真言宗の開祖、空海の言葉に『菩薩の用心は、みな慈悲をもって本(もとい)とし利他をもって先とす』(秘蔵寶鑰(ほうやく)巻中)とある。

これは「菩薩は慈悲の心で他の者の幸せを優先する」という意味であろう。

人の悲しみや喜びをわがことのように感じ、利他の心を持つことは、高い共感性に通ずる。

 

空海の言葉を日々胸に刻む僧侶たちが、行(瞑想や祈り)によって共感性や慈悲の心を育むことで、免疫機能の強化に繋(つな)がったのではないかと考えている。

日々の生活の中で行じられた祈りや瞑想が、ある心理状態を作り、その状態が積み重なることで、遺伝子を介して体に影響を及ぼしたのではないかと推察される。

 

ここでは喜怒哀楽の「心」よりも深い、「魂」とよばれるものがこのメカニズムに関わっているのかもしれない。

臨床心理学者で文化庁長官だった河合隼雄さんが、私に「心と遺伝子の研究も面白いがもっと面白いものがある。

それは魂と遺伝子の研究や」と言ってくれた言葉をあらためて思い出している。

 

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

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