一般的には、癌細胞は体温が35度台の時に、最も増殖しやすいとされています。
体温は一般的に36.5度前後ですが、心臓の温度は何と40度近くもあります。
これこそが、心臓には癌が発生しない大きな理由の1つなのです。
同じ理由で脾臓癌も存在しませんし、膵臓癌はありますが統計的には他の癌ほど多くはありません(4%前後)。
胃や大腸、食道、子宮、卵巣、肺といった管腔(かんくう)臓器と言われるものです。
すなわち細胞が周囲にしか存在せず、中空になっている臓器なので、臓器全体としては温度が低いのです。
その上、体内よりも常に温度が低い外界と通じているので、さらに温度が下がってしまいます。
また管腔臓器ではありませんが、乳癌は女性では最も罹患率が多い癌です。乳房は体表面に突き出ているので、内部温度が低いと考えられます。
ちなみに肝臓は41度とされていますが、アルコール・偏った食生活や肝炎ウイルスなどで、正常の肝細胞が減っていく結果、肝臓癌が増えると思われます。
また小腸は管腔臓器ですが、人間の免疫細胞の約70%が小腸に集中しているため、仮に癌が発生しても、すぐに退治されてしまいます。
風邪やインフルエンザに罹患した時に高熱が発生するのは、免疫力を上げてウイルスなどの外敵と闘うためです。
よって解熱鎮痛剤を飲むな!とは言いませんが、最小限に抑えた方が早く症状は改善します。