入れないと自然に出ていきます
私たちの身体(生理)は、どうのような朝のスタートをするのでしょう。
まずは前夜、食べた食べものが、私たちが睡眠中に消化・分解・組み立て・変換・吸収されて、体内の必要なところに「必要な物」を送り届けてあります。
更に、血液が夜間巡行をしてくれて、体内各所を隈なく点検修理していただき、そして老廃物の収拾をしてくれています。
そこで「必要ではなかった物や老廃物」を排泄しなければなりません。
これが「朝のスタート」です。
つまり、腎臓系の器官が、老廃物で汚れた血液を浄化して「廃棄物処理」を実行してくれます。
血液の浄化を充分に行うためには午前中一杯かかります。
これが身体の正常な、自然な「日課」となっています。
ところが、これらの作業中(午前中)に食べものを食べますと、この「消化吸収」作業にも力を入れなければならなくなり、「廃棄物処理」が充分に行われなくなります。
このようなことが続きますと、血液は汚れ、腸に宿便が溜まり、便秘になったり、更にはガンなどの国策病(生活習慣病)の原因となります。
私たちの身体(生理)は、人類何十万年の「飢餓」「少食」に対応した「素晴らしいシステム」です。
しかし、こんなに大量の、そして、ダラダラと入ってくるようになったのは、ここ45年位のことですから、順応出来ないでいます。
「腸様」がお疲れになりますと、腸内細菌のバランスも悪くなります。
これが、病氣の原因となっています。
そこで、午前中は食事をしないで「腸様」「胃様」に休憩していただき、リフレッシュしていただきましょう。
日本で数少ない「医者」である甲田光雄医師(故人)は、次のように述べます。
「一般の人が少食を始めるには、普通の食事で良いですから、朝食抜きの1日2食で、腹6~7分を心がける。
朝を抜いても、あとの2食を大量に食べるのでは駄目です。
朝食を抜いて辛いと言う人は、最初のうちは青汁を飲んだり、りんご半個、みかん一個程度と果物を少し入れ、だんだん馴らして、最後は水や柿茶だけで朝はすませます」
以上
一般的には、朝食を抜くと、血糖値が低下し、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足し、思考力や活動が低下するといわれています。
ところが、実際には、血糖値の差はほとんどありません。
更に、朝抜き(断食時)には、脳はブドウ糖だけではなく、ケント体をエネルギー源としています。
切り替えて、順応するのに一週間位かかりますが、これが過ぎますと、
朝抜きのほうが、頭脳明晰です。
「この朝抜きに、1ヶ月2回ぐらい1日断食すると良い。
これに慣れてきたら一週間に1日、断食をする。
一週間に1日断食を3年続ければ、胃も腸も肝臓も何もかも、生まれ変わったような健康体になります」と甲田光雄医師(故人)。
甲田医院で指導されている少食健康法は、1日2食が原則で、1日の総摂取エネルギーは、大体1200カロリーで二食の主食は玄米です。
私は朝食抜きで1日一食です。
その一食は、ごま塩をかけた玄米雑穀ご飯一膳で、副食は納豆だけです。
お腹が空いたら食べ、空かなければ食べません。
食べものが入ってきませんと、体内で最低限必要とするエネルギーを確保するために、体内に蓄積されている「毒物・異物」「多過ぎる脂肪」などを分解します。
そして、必要なエネルギーを採り出す一方、本当のカス、必要のないものは「排泄」する準備に取り掛かります。
ですから、朝、午前中は「入れ」ないと、自然に「出て」いきます。
「食べもの」を入れないと、必要のない「毒物・異物」が出てきます。
体内が綺麗に掃除されます。
これが「病氣の根治」となります。
これで「胃様・腸様」も、斉藤も「いい調子」になります。