「認知症」という病気はありません。 病名は存在します。
「うつ病」という病気はありません。 病名は存在します。
「ADHD」という病気はありません。 病名は存在します。
「統合失調症」という病気はありません。 病名は存在します。
などとやっていくとあと400近く書き連ねなくてはならないので、この辺にしておきます。
「あるぞ、あるぞ」と言われている「精神疾患(精神障害)」。
しかし、これらいずれも、普遍的な診断方法や、原因の特定、疾患のプロセス、病理学的な根拠、科学的な診断基準(除外診断を含む)、
高い可能性で治癒に至る療法、治癒基準 など存在しません。
表に現れた状態や行動性をただ分類し、それに名前をつけているだけのことです。
認知症など、その典型でしょう。
「あなたは認知症です」と診断された高齢者の多くが、その後どういう風になっていくのか現実を観察してみれば、
その診断はおろか病名の存在に遡って、価値のないものというだけでなく、破壊的なものであるということが分かるでしょう。
本人や家族が病名を欲するのも分かりますが、
それが本当に因果関係が特定されていて治癒(回復)に向かう道筋があるのならその病名には価値があるのでしょうが、
少なくとも精神医学領域における病名の価値など微塵もありません。