これは、美輪明宏さんがよく言われている言葉で、彼の著書を読まれている方はもうご存知かもしれませんが。
この正負の法則とは、人はなにかを得たとき必ずなにかを失うという法則のことです。
要は、『良いこと(正)の次に悪いこと(負)が起こり、またその反作用で良いこと(正)が起こる。
それを繰り返すのでどんな人の人生でも、結局は±0になる』という原理のことです。
彼は、著書の中でこの法則についてこう言っています。
『この地球には、“世にも恐ろしい法則”があります。
この法則は、“生活”に取り入れて、上手に生きていくための“人生のカンニングペーパー”です。』
私もこの本を読んでなるほど!と思いました。
そう言えば、私の周りの人を見ても、すべてがすべて、100%恵まれている、という人は一人もいなかったりします。
ものすごくお金持ちで名声があっても、その私生活は奥さんと離婚して寂しいものだったり、逆にお金はなくて仕事も成功していない人でも、本人は子供や家族に恵まれていて、楽しく暮らせていたり・・。
実際に、あなたの周りの人で考えてみて下さい。
どんな人にも、必ずと言っていいほどその人の人生のプラス・マイナスが見つかるはずでしょう。
これは、「神様の仕業」とも言えるかもしれませんが、単に『宇宙の物理的法則』ではないか。
いい事か悪い事のうちのどちらかが重くなってくると、必ずその反対側がバランスを取ろうとする、反作用が出てくる。
いい事ばっかりしている人は、いいことはこの場合、【人への奉仕=自分にとっては負(マイナス)とカウントされる】ですから、その人にとって正(プラス)の事件が起こってくる。
反対に影で悪い事ばっかりやっている人は、彼にとって正の天秤が重くなりすぎて、負がバランスを取ろうとするために、そのうちどっかーん!と悪いことが起こるのではないか、と。
恵まれている人というのは、それだけ陰でいいこと(彼にとっては負)をしている、ということです。
まあ、これはいちいち『正負の法則』を持ち出さなくてもいい事をしている人には、いい事がやってくる、悪い事ばっかりしている人には、悪いことがやってくる、というのは、誰でも知っていることでしょう。
これを自分に当てはめて、将来いい事ばかり来るようにするには、また悪いことを回避するにはどうしたらいいか。
それは、自分がいい行い(自分にとっては負、マイナス)をどんどんして、負のエネルギー(この場合、悪いと言う意味ではなく、自分にとっては負の意)をためることです。
今まで溜まったプラスのエネルギーをオフセットするばかりでなく、宇宙の物理的法則でマイナスが重くなりすぎて、そのうちプラスがドーンとやってきます。
いい行いと言っても、何も自己犠牲までしてやれと言っているのではありません。
周りの人には親切に、困っている人が要れば手を差し伸べる、自分の気が向くなら、寄付をしたり、プレゼントをしたりしてもいいでしょう。 身近な例では、FBで人を褒めることもそうです。
要は周りの人たちを喜ばせてばかりいればいいのです。
小さい頃、子供にひどい仕打ちをした人には、その子供がのちに不良となって親を苦しめる、これも正負の法則。
ならば、子供の感情の一つ一つを大事にする、踏みにじらない。
そうでないと、子供の親へのマイナス感情が、地雷となって、後に芽が出て今度は自分がえらい目に遭わされます。
小さい頃、ろくに努力もせず遊び呆けた人には、それなりの人生が待っています。
これも正負の法則。
まあ、たまに例外もあって、ゴッホのように、生前は全く絵の価値も認められずに亡くなった人もいます。
死後になってから、その価値が認められて、ものすごく名声が出ました。
その場合は、本人にとっては無念でしょうが、自分の死後にその正を受け取ることになります。
また、犯罪者の子孫は3代にわたって祟られる、という言葉もありますが、それもきっと本当でしょう。
悪いことをするということは、死後もその『負(この場合は正?)の遺産』は残ると言うことです。
皆さんも、これから来るべき人生が明るいものとなるように、せいぜい「負の徳」を積みましょうね!