梅干しの薬効                          吉冨 信長


日本の伝統食品の一つ、梅干しについての薬効もまとめておきます。

 

梅干しの薬効は日本最古の医学書である「医心方」(いしんぼう,984年)にも出てきます。

医心方では、梅干しの他に、烏梅(うばい)という梅の薫製(くんせい)ものが鎮痛や解毒作用そして下痢止めに効果があることなどが詳しく掲載されています。

 

梅はピロリ菌感染を阻害するという報告があります(Miyazawa M,2006)。

梅にはシゲレラシノールというリグナンが含まれています。

このリグナンは抗酸化作用や、大豆イソフラボンのようなエストロゲン様作用があります。

近畿大学の研究で、このシゲレラシノールがピロリ菌の90%以上の運動を阻害したと報告しています。

 

梅には抗がん作用があることがわかっています。

具体的には、

胃がん(Adachi M,2007)、食道がん(Yamai H, 2009)、乳がん(Nakagawa A, 2007;Al-Jahdari WS, 2011)、肝がん(Okada T,2007; Sakuraoka Y, 2010)、大腸がん(Mori S,2007)、すい臓がん(Okada T, 2008)、白血病(Adachi M, 2007)など、

それぞれの腫瘍活性を抑制することが報告されています。

 

がん細胞の転移は、実はAGEs(終末糖化産物)がその受容体であるRAGEに結合し細胞内に信号が送られたときにおこります。

RAGEはこうしたがん細胞の転移や、またアルツハイマーなどにも、病気を悪くする方向に働いてしまうタンパク質なのです。

そして、梅成分MK615という物質は、がん細胞にあるRAGEを減少させる働きがあります(Matsushita S, 2010)。

梅の特筆すべき効果は、以上のような抗がん作用がまず挙げられるのです。

 

群馬大学の研究では、梅は放射線被曝によって低下した免疫力を正常化させることも動物実験で確認されています。

 

梅には抗炎症作用もあります。

梅は炎症誘発性のサイトカイン物質であるTNF-αやIL-6を抑制します(Kawahara K,2009; Morimoto Y,2009)。

 

さらに、梅にはオートファジー効果があり、結腸がん細胞に対して抗腫瘍作用があるという報告があります(J Gastroenterol. 2007 Dec 28;6512-7)。

 

梅に含まれるMK615という成分が、結腸がん細胞に対する抗増殖効果を発揮し、これらの細胞中で大規模なオートファジーを誘導したというものです。

MK615という植物性の成分がおそらく動物細胞への一種のストレス反応により、オートファジーを誘導したと推測できます。

オートファジーとは、老朽化したタンパク質や変性タンパク質、そして古くなった細胞小器官を新しくリサイクルする自食作用のことです。

オートファジーが活性化するのは、細胞へのストレス反応や飢餓状態が誘導された場合に顕著にでます(もちろん、それだけではありません。)。

オートファジーはもともと私たちの先祖のバクテリアが、寄生してきたウイルスや他バクテリアに対して、除去する防御システムです。

 

がん細胞でのオートファジーは、実はかえってがん細胞の生存を助けてしまうという報告がある一方、逆にがん細胞の形成を抑制するという報告があり、オートファジーによる腫瘍への作用機序はまだ不明です(Nat Rev Cancer. 2005 Sep;726-34)。

 

この梅成分のMK615の場合は、大腸がん細胞をオートファジー誘導し、腫瘍の抑制効果を発揮したため、こちらの場合はポジティブな結果といえます。

 

いずれにしても、梅干しを経験的に民間薬として利用してきた先人たちの知恵と体感には頭が下がる思いです。

梅は、赤しそと漬けた梅干しにして効果がいっそう増します。

 

強力な解毒物質といえるでしょう。

 

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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