様々なスーパーフードが溢れ、もはや「どれが何に効くのかわからない」、「そもそも本当にスーパーフードが必要なのか」という疑問を感じている方も
少なくないはずです。
スーパーフードという呼び方自体、明確な定義があるわけではありません。
「抗酸化力のある自然食品の総称」であったり、「有効成分、栄養素を突出して含んでいるような高機能食品」のことを、一般的には「スーパーフード」と
呼んでいます。
例えば、アサイー、マキベリー、チアシード、最近ではタイガーナッツなども話題になりましたね。
でも、私がお伝えするスーパーフードは、今までのスーパーフードとは別次元とも言えるくらいの存在。
栄養素をたっぷり含み、他のスーパーフードをしのぐ高い作用が詰まっている「モリンガ」です。
モリンガは、「西洋ワサビ」であり、北インドのヒマラヤ山麓、亜熱帯地域が原産といわれています。
別の呼び名では、ミラクルツリー(奇跡の木)、ツリーフォーライフ(生命の木)、メディスンボックスツリー(薬箱の木)ともよばれているほど、その効果は非常に高いものとして先代より愛されてきました。
現在では、世界各地で栽培が広がっており、実は日本では沖縄、九州などの暖かい地域で栽培されています。
私はしばらく沖縄にも滞在したことがあるのですが、沖縄のスーパーでは意外に簡単にモリンガ茶が手に入ることに驚かされました。
もともと、ヒマラヤという過酷な環境で育ったモリンガなので、非常に生命力が強く、厳しい環境に耐えうるために自分を守るためのさまざまな成分を作り出すことができる植物です。
栄養素が90種類以上も含まれている
モリンガにはなんと90種類以上の栄養素が含まれており、46種類以上のポリフェノールを始めとする抗酸化物質を持つとされています。
・ビタミンAやC、β-カロテン、亜鉛、葉酸などの各種ミネラル・ビタミンBCAAなどアミノ酸類が発芽玄米の10倍も含まれている
・水溶性食物繊維が豊富で、100g中に約30gも含まれる
・植物性たんぱく質が豊富
・抗がん作用をもつフィトケミカルが含まれる
・ポリフェノールが赤ワインの8倍であり、抗酸化力が強い・・・
ほうれん草の3倍の鉄分、ビタミンCはオレンジの7倍、ビタミンAはにんじんの4倍含まれているなど、たんぱく質は牛乳のおよそ2倍ともいわれています。
もはやモリンガには「人間に必要な栄養素の中で含まれていないものは無い」とすら言われているほど。
モリンガさえあれば生きていけるとまでは言いませんが、まさにそれに匹敵する力がある植物と言えるでしょう。
モリンガには、次のような効果があるといわれています。 実に300種以上の薬効があるとされており、次の効果はほんの一部にすぎません。
・アンチエイジング
・ダイエット
・免疫アップ
・美肌
・便秘解消
・不眠を改善する
・元気をつける
・精神面への作用
・抗菌作用
・抗がん作用
・母乳の分泌をよくする作用
・貧血を改善
・関節痛、リウマチなど
「モリンガで医者いらず」という言葉もあるほど、非常に幅広く、高い効果を期待せずにはいられません。
・便秘がちの女性の悩みや毒素をため込んでしまいがちな方の悩みを解消
・高いデトックス作用で内側から生まれ変わる
「クロロフィル」「食物繊維」「ミネラル」のバランスが良いのがモリンガの特徴です。 これらの栄養素は全てデトックス作用のある成分です。
同時に一緒に働くことでより高いデトックス作用が期待できます。
私たちは日頃、どんなに気をつけていても、大気中、水、食品、洗剤などの化学物質などから様々な不要な物質を体に取り込んでしまいます。
デトックス作用が落ちて入ればそれだけ体に溜め込んでしまいます。
モリンガは非常にデトックス作用が高い植物ですから、続けることにより溜め込みにくい体に変わっていくんです。
特に女性は便秘と隣り合わせ
便秘はご存知の通り、体内の毒素をため込む原因となるため、中長期的に便秘が続くと、当然のことながら腸から体内をめぐる血液の汚れにもつながります。
大腸がんやそのほかの現代病の根源となるので、いつも快便を保っておきたいところです。
ベジタリアンのタンパク源としてもおすすめ
モリンガは、植物性たんぱく質を主成分(30%)として含んでいて、植物でありながらたんぱく質が豊富なのが特徴です。
ベジタリアンの方はお肉類、卵などを食べないのでどうしても動物性タンパク質は不足しがちになります。
代わりに豆類などを食べているとしても、たんぱく質不足で代わりに糖質に走ってしまうという方も少なくありません。
植物性たんぱく質は選択肢があまり多くはない中で、モリンガは貴重なタンパク源になります。
モリンガの高いデトックス作用は、人間の体だけではなく地球規模に影響しています。
2007年には国連の世界食糧計画(WFP)に採用されており、他の植物に比べて大気中のCO2削減に影響する力が大きいことから、世界中でモリンガの植樹が進んでいるといいます。
一般の植物に比べCO2の吸収量が20倍だというから驚きです。
また、環境問題だけでなく貧困問題の解決策としても脚光を浴びているのです。
有機の農業のため肥料としての活用も進められています。
モリンガはもはや人間のみならず、地球全体を救ってくれる存在と言えるのです。
モリンガは薬ではなく、食品であり特に副作用はありません。 老若男女問わずおすすめの食品です。
特に次のような方は、モリンガの力を借りて、根っこから体を建て直していくと良いと思います。
・食事が不規則でバランスが悪い方
・ヨガ、マクロビ、ビーガン、菜食主義などで自然との調和をはかって暮らしたい方
・ストレスが多く、寝つきが悪い方
・もっと元気になりたい方
・なるべく薬は使わずに、健康を維持したい方
・子供を授かりたいご夫婦
・母乳で赤ちゃんを育てたいママさん
・血圧が高い、血糖値が高めの方
・便秘に悩んでいる方
・花粉症、アトピーなどアレルギーに悩まされている方
・肌のくすみがきになる方
・適正体重を目指したい方
・運動により燃焼効果を高めたい方
・デトックスしたい方
・アンチエイジングしたい方
などなど、薬の力を借りるほどではないような悩み、も しくは薬には頼りたく無いと思っている方にもおすすめの食品です。
モリンガには生命力を引き出してくれる力があります。
飲んでいくうちに、次第に自分に備わっている生命力が目を覚ましていく、そんな感覚があるかもしれません。
Moringa oleifera は、熱帯地方全域に生息する南アジア原産の木で成長が速いことで知られています。
葉は、古来より医薬品として用いられてきました。アーユルヴェーダでは、300の疾患の予防や治療に良いと考えられています。
モリンガは、「奇跡の木」「ドラムスティックの木」「ワサビノキ」などと呼ばれ、丸くて小さな葉には、タンパク質、 カルシウム、βカロテン、ビタミンC、 カリウムなど多くの栄養素が含まれています。
4,000年以上の間、医療用(食用)になっても不思議ではありませんね。
モリンガの成長の速さは、貧困地域では非常に魅力的だったこともあり、マラウィ、セネガル、インドなどの地域で、栄養源として多く用いられました。
このような地域では、モリンガは、一年中手に入る地元食品の中で最も栄養素が高いものです。
個人的にもモリンガの木を2年ほど育てたのですが、その成長の速さはまるで雑草です。
第三世界に暮らす人々にとっては 非常に貴重な栄養源であることでしょう。
ですが、収穫目的で裏庭に植えることはお勧めしません。葉がとても小さく 、枝から葉を収穫して食べるまでの作業は時間がかかり非常に大変です。
本当に小さな葉で扱いづらいので、私も層でしたが、木を育てても大変さの方が利益を上回ることでしょう。
とはいえ、収穫が大変なだ けで、モリンガにたくさんの栄養素が含まれていることは間違いありません。
モリンガがスーパーフードとされる理由
◇豊富な栄養
モリンガの葉には、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、などが含まれます。
乾燥させたモリンガの葉100 gには、次の栄養素が含まれます。
・ヨーグルトの9倍のタンパク質。
・ニンジンの9倍のビタミンA。
・バナナの15倍のカリウム。
・牛乳の17倍のカルシウム。
・オレンジ の12倍のビタミンC。
・ホウレンソウの25倍の鉄。
◇抗酸化物質が豊富
モリンガの葉には、ビタミンC、βカロテン、ケルセチン、クロロゲン酸などの 抗酸化物質が豊富に含まれています。
特に、クロロゲン酸は、糖分の吸収を遅らせる効果が知られており、動物実験では、血糖値を下げることがわかっています。
Asian Pacific Journal of Cancer Prevention(アジア太平洋がん予防学会誌)は次のように発表しています。
「Moringa oleifera の葉は、ポリフェノールを豊富に含むことから抗酸化作用があることが報告されています。
Moringa oleiferaのエキスは、成熟葉、若葉を問わず、フリーラジカルに対する抗酸化作用、生体分子への酸化ダメージを防ぎ、酸化ダメージに対する保護効果があります。
さらに、ティースプーン1.5杯のモリンガの葉の粉末を毎日3ヶ月間摂取した女性に関するある研究では、血中の抗酸化物質が大幅に増加していました。
◇血糖値が下がる
モリンガには、葉にイソチオシアン酸などの植物性化合物の効果により、抗糖尿病作用があるとされます。
ある研究では、モリンガ葉の粉末7 gを3ヶ月間摂取した女性で、空腹時血糖値が13.5%下がったことがわかりました。
別の研究でも、50 gのモリンガを食事に加えると、糖尿病患者において血糖値の上昇が21%抑えられたことがわかっています。
◇炎症を抑える
モリンガ葉、つぼみ、種に含まれるイソチオシアン酸、フラボノイド、フェノール酸にも抗炎症作用があることがわかっています。
Epoch Timesは次の様に報じています。
「モリンガの強力な抗炎症作用は、伝統的に胃潰瘍の治療に用いられてきました。
モリンガオイル(ベンオイルとも呼ぶ)は、慢性炎症から肝臓を保護することがわかっています。
植物油と異なり、酸化しにくい点がモリンガオイルの特徴です。
この特質は腐りやすい食品の保存に適しています。
甘味のあるオイルで、炒め物にもサラダのドレッシングにも使われます。
真菌感染や関節炎に局所的に用いたり、肌に塗れば保湿剤としても使えます。
◇コレステロール値を健康に維持する
モリンガにはまた、コレステロール値を下げる作用があります。
ある動物実験では、その効果はコレステロール降下剤のシンバスタチンに匹敵するという結果が出ています。
Journal of Ethnopharmacologyでは次の様に述べられています。
「Moringa oleiferaは、タイの伝統医療では強心剤として使われています。
最新の研究ではコレステロール降下作用があることが示されました。
高コレステロールの餌を与えられたウサギで 2週間の治療を行うと、コレステロール値、アテローム性動脈硬化の形成がそれぞれ50%、86%とが大幅に(P<0.05)下がりました。
この効果は、シンバスタチンに匹敵する値でした。
…この研究結果は、この植物には抗酸化脂質降下作用、抗アテローム作用、心血管系疾患を予防するなどの治療効果があることを示しました。
◇ヒ素汚染に対する保護効果
モリンガの葉や種には ヒ素の毒性に対する保護効果があると考えられています。
米などの主食となる作物に汚染の可能性がある状況を考えると重要なポイントです。
ヒ素による地下水の汚染は世界的な公衆衛生上の問題 になったことを示した研究があります。
M. oleifera(モリンガ)の種子粉末(250および500 mg/kg、経口投与)とヒ素の両方を摂取すると、SOD (スーパーオキシドジスムターゼ]、カタラーゼ、GPx (グルタチオンペルオキシダーゼ)が活性化し、組織内(肝臓、腎臓、脳)のGSH(還元型グルタチオン)の濃度が減少しました。
このような変化にともない、M. oleiferaとヒ素を同時摂取した動物において、血中のROS(活性酸素種)、肝臓のメタロチオネイン(MT)、脂質の過酸化がそれぞれ約57%、64%、17%減少しました。
他にも、M. oleiferaの種子粉末(特に濃度が500 mg/kgの場合)の投与後、軟組織でのヒ素の吸収量 が減少するという興味深い結果が得られています(血中では55%、肝臓では65%、腎臓では54%、脳では34%)。
この研究から結論づけられることは、M. oleiferaの種子粉末とヒ素の同時投与で、動物実験においては、酸化ストレスに対する保護効果があり、組織内のヒ素濃度を減少させる効果があるということです。
このことから、M. oleiferaの種子粉末は、キレート療法に役立つ可能性も考えられます。」
◇モリンガの葉に浄水作用
消化の面から考えると、モリンガは 繊維質 が豊富で、Epoch Timesの表現では、「脂肪分の多い食生活の残骸を掃除してくれる腸内のモップのような存在です。
さらに特筆すべき点は、イソチオシアン酸です。
抗菌作用があり、胃炎、潰瘍、胃がんなどと関連があると考えられているピロリ菌を排除する作用があります。
モリンガの種は、浄水作用があり、その効果は、今日利用されている合成の浄水素材より優れていることがわかりました。
ウプサラ大学は次のように発表しています。
種子に含まれるタンパク質が不純物に結合して集成し、集成物を水から分離することができるのです。Colloids and Surfaces A誌に掲載された研究では、浄水工程の最適化に関する取り組みを紹介しています。
ウプサラ大学、ルンド大学、ナミビア、ボツワナ、フランス、アメリカによる共同研究チームは、タンパク質の集成物の微細構造体について調べました。
その結果、タンパク質からできた物質(凝集粒子)のかたまりは、これまで知られている凝集剤よりもはるかに密度が高いことがわかりました。そのような凝集粒子は水と分離しやすいため、浄水効果が高いと言えます。
有害物質を吸着するモリンガの作用が体内でも機能するのであれば、デトックスに用いることができるかもしれないと考えられています。
モリンガの使い方
モリンガの木が手近にあれば、摘み立ての葉を食事に取入れると良いでしょう。
ラディッシュの様な香りがします。
サラダにいれて、スムージーにして、ホウレンソウのように蒸してもよいです。
モリンガの粉末やサプリメントもあります。スムージーやスープ、その他の食品に追加して栄養を補ってください。
モリンガ粉末は独特の「青臭い」香りがしますので、始めは少しずつ使うことをお勧めします。
高価( オリーブオイルの約15倍)ですが、オーガニックでコールドプレスのモリンガオイル(ベンオイル)もあります。
前述のとおり、裏庭に植えることはお勧めしません(非常に成長が速く、数年で5-10mにも達します)。
健康食品の店などで葉や粉末が手に入れば試してみてください。
Fox Newsは、一つや二つでは足りない、 数々の治癒効果のある植物栄養素であると報道しています。
この植物の全ての部位から、炎症、感染症、心血管系の諸症状、消化器系、などの治療や、肝機能を向上させる、授乳中の女性の母乳の流れを良くするなどの効果が得られます。
モリンガの利用法は、アーユルヴェーダやユナニ医学などの世界的にも古くから存在する医療体系でも詳細に記録されています。
モリンガには、モリンジン、モリンギニン、強力な抗酸化物質であるケルセチン、ケンフェロール、ラムネチン、ポリフェノールなど、様々な健康に良い成分が含まれています。
高血圧を抑える、水太りを解消する、コレステロール値を下げるなどの効果から、売れ筋は葉のようです。
研究では、モリンガの葉には抗腫瘍、抗ガン作用があることもわかっています。
これはナイアジミニンという成分のおかげです。予備実験でも、Epstein-Barrウィルスに対抗することがわかっています。
葉に含まれる成分は、甲状腺機能(特に機能亢進)を整えることが知られています。
さらなる調査では、単純ヘルペス1に対する抗ウィルス作用があることも指摘されています。