砂糖を食べていては排毒ができない
ファスティング、デトックス(排毒)などが巷で少しずつ認知されるようになりました。
しかし、どんなにこれらを実践しても、砂糖をはじめとした糖質摂取をできるだけ避けない限り、排毒には至りません。
基本的に体内の解毒処理を行うのは肝臓・腎臓です。何より、食事によりこの臓器を強化しなければ、正常な解毒作用は行われません。
糖質の過剰摂取は脂肪肝を引き起こすことさえあります。
そして、肝臓・腎臓の解毒処理に追加して、最近最注目されているのが、千島学説による血球の可逆性による排毒です。
真偽のほどはいまだわかっていませんが、一部の医師の間で支持されている論説なので、ここでは追記しておきましょう。
私たちの体内では、食べものの消化物が腸に下りてきて、腸の絨毛に付着し、腸粘膜に吸収される中で、消化物がアメーバ状に移行し、やがて赤血球に変わってきます。腸管造血説といわれるものです。
そして、血球の可逆性説では、古くなった細胞は白血球に戻るという説から始まっています。
そして、白血球は赤血球に戻り、赤血球はバクテリアに変化し、バクテリアは腸内まで出され、排泄により体外に排毒されていくというものです。
この仕組みは、飢餓の時や病気の時などでも見られる自然治癒の現象のひとつと言われ、がん細胞が消滅したという話を聞くことがあると思いますが、まさにこのメカニズムによって体外に排毒されたということです。
しかし、砂糖をはじめとした糖質の過剰摂取により、腸が冷え、一部の悪玉菌増殖により活性酸素が大量発生することがあります。
これらのさまざまな酸化変性により絨毛が溶かされていき、腸のケロイド化や腸粘膜炎症がはじまります。
ケロイド化された腸の絨毛に消化物が入っていくことが困難になり、赤血球ができません。赤血球ができなければ白血球が造られなくなり、最悪は白血病という状態になります。
赤血球ができないと細胞の新陳代謝や排毒作用ができず、体の老化現象や慢性炎症によるがん細胞の発生なども現れてきます。
その上、過剰な糖分であふれかえった血液は酸性化しており、いわゆるドロドロの状態になります。
こうして、糖質の過剰摂取は、体の排毒作用を阻害します。
また、抗がん剤も新陳代謝を阻害します。
抗がん剤はがんを溶かす前に、新陳代謝の速い腸の絨毛を溶かしてしまいますし、患者の免疫や体力を低下させるという矛盾があります。
これにより貧血が起こったり、白血球の低下などにより、細胞が老化していき、新しい細胞の新生ができなくなって、苦しみながら死んでいくという最悪の経過をたどります。
がんに限らず、ほとんどの病気は局所に症状が出ているだけで、実際は全身病です。
局所だけを治療する対処療法の現代医学にはとても疑問が残ります。
食べたものは血となり肉となります。
砂糖に限らず、体にとって不必要なものを過剰に摂取してまうと、細胞の循環作用や排毒作用にも悪影響を及ぼし、改善の難しい負のスパイラルを起こしてまうことでしょう。