生命力の強い薬草、スギナ
スギナは生命力が強く、凄まじい勢いで繁茂するので雑草としてみると、とてもしつこくて嫌われる存在です。
園芸店で売られているような除草剤には厄介な雑草の筆頭として上げられています。
けれどもスギナは漢方薬としても用いられていたり、イギリスやドイツのハーブ療法でも使われている歴史ある薬草であることが分かっています。
さらに現代社会の救世主としての役割を担う・・・とすら私は思っています。
今回はスギナで放射性物質をデトックスしている我が家の体験談をお伝えします。
スギナはシダ植物のなかまで、ツクシの成長後にのびてきます。
漢方の生薬名をモンケイ、ドイツやイギリスではhorsetail(ホーステイル)と呼ばれ、古くから泌尿器疾患、止血、関節痛などに活用されてきました。
イギリスではスギナの圧搾液やティーを止血の目的や結石、排尿痛に用いていました。
インドのアーユルベーダでは前立腺肥大や失禁、夜尿症に活用されました。
ドイツの自然療法では体内出血、膀胱や腎臓の不調、結石、カリエス、ガン肉腫、リウマチなどの効果があるとされていました。
その他にもマグネシウムやカリウムなどのミネラルが豊富で、特に水溶性ケイ素の含有量が多いことで知られています。
スギナに豊富な水溶性ケイ素に注目
デトックスや美肌効果があるといわれるケイ素水で話題の水溶性ケイ素。
薬草であるスギナにはこの水溶性ケイ素が豊富に含まれます。
ケイ素は人間の体内で骨や軟骨の発育、コラーゲンなどの結合組織の強化に関与すると言われています。
そのため、治りにくい傷の手当や爪や髪の毛のケアにも役にたちます。
さらにケイ素にはコレステロールを分解する働きや、脂質を分解する働き、細胞自体を活性化させる働きなどがあります。
そういった働きによって、排毒の仕事をする腎臓や肝臓の活動が活発になります。
代謝が活発になったところでケイ素は有害物質を吸着して、排毒へと導きます。
特に水銀、ヒ素、鉛、アルミニウムなどの有害重金属の吸着に優れ、セシウムなどの放射性物質にも効果があるといわれています。
家族にちょっと気になる被曝症状を感じていた私はスギナのこの特性に注目しました。
ゼオライトの9割は実はケイ素。
ケイ素で放射性物質をデトックス
福島第一原発では、放射性物質を含んだ汚染水の処理にゼオライトという鉱物が使われています。
汚染水をゼオライトに通すことで放射性物質を吸着させ、セシウムやヨウ素などを除去する働きをします。
アメリカのスリーマイルの原発事故での実績がありフクイチでも採用されたようです。
このゼオライトの90%以上がケイ素であり、ケイ素の吸着力を利用した処分法といえます。
原発事故後の体調不良を経験した薬草マニアがケイ素にまつわるこのような話を見聞きしてケイ素といえば・・・
スギナ!とひらめくのは自然なことでした。
被曝当時の悩み
ひんぱんな被ばく症状の一種である、鼻血に悩まされていた私たち一家、原発事故当時、関東に住んでいた私たち一家は、そこそこの被曝症状を抱えながら一年後に関西に転居しました。
関西で落ち着いてからも息子の鼻血だけは治まらず出始めると一時間ほど止まらないことも珍しくはありませんでした。
特に春から夏の間が大量出血の時期です。学校にも鼻血用のタオルを持たせるほど。
こどもの鼻血は鼻をいじるから出るなどといわれますが、これは全くそうではありませんでした。
くしゃみをしたり顔を洗ったりする程度の刺激でももちろん、何もしなくても急に出てくる鼻血です。
一度鼻血が出始めるとなかなか止まらないため朝出れば遅刻して出かけ学校で出れば周りに迷惑をかけ、学校帰りに出ればどこかのトイレに長時間こもっていたりと完全に生活に支障をきたす状況でした。
スギナで鼻血が改善
なんとか日常を取り戻すため、水溶性ケイ素の働きに期待をして、毎朝スギナ茶を飲ませてみることにしました。
すると二週間ほど経った頃から明らかに鼻血の回数が減り、一度に出る量も激減しました。
スギナの水溶性ケイ素のデトックス効果に加え、昔からスギナが止血剤として使われていたこともあってよわった粘膜の修復もしてくれたと推測しました。
コントロールできなかった大量の鼻血がスギナだけで解決した驚きの経験
ともかく日常生活に支障をきたすほどのひどい鼻血の問題がスギナ茶だけで解決したのはまぎれもない事実です。
スギナ茶での鼻血対策では、鼻血がほとんど出なくなったため二ヶ月ほどで飲むのをやめました。
それからは毎年、初夏を迎える頃になると大量鼻血のシーズンがやってきましたが同じようにスギナを使って対策をしてきました。
さらに前もって春先から頻繁にスギナを摂取させておくと、ほとんど鼻血のでない夏を迎えることができるようになりました。
毎日持たせる水筒にスギナをブレンドした紅茶や麦茶を入れるだけです。
スギナは効果の割には味にも香りにもクセがなくどんな飲み物とブレンドしても美味しくいただけますよ。
スギナを粉末状にしておけばさらに用途はひろがります。
毎日の生活にスギナの恩恵を
主張しすぎないスギナブレンドティー
スギナ茶はもちろん単体で飲んでもOKですが慣れない味に戸惑う場合は緑茶や紅茶とブレンドするとよいです。
一人分の茶葉と茶葉の三分の一から半分ほどの乾燥スギナをティーポットに入れ、熱湯を注ぎフタをして3-5分蒸らせばできあがり。
鼻血対策として止血のためにスギナ茶をブレンドする場合は粘膜を修復してくれるマローとコラーゲンの修復をお手伝いしてくれるローズヒップをブレンドしてあげると効果が高まります。
普段のお料理にもスギナ粉を
スギナを粉末状にしておくとさらに用途は広がります。
ヨモギ団子にしのばせたりパウンドケーキやクッキーにしのばせてお菓子を作れば、おやつの時間がデトックス時間になりますね。
もっと普段使いするならば胡麻和えやふりかけにしのばせたりスープや炒め物にも隠し味としてどうぞ。
塩にまぶして自家製のハーブソルトにしておくと抹茶塩のようにつかうこともできます。
IN YOUでは以前、モリンガふりかけの作り方をお伝えしていますが、モリンガと混ぜてもよりデトックス効果がUPしますよ。
普段使いのコツは欲張ってたくさん入れないこと。
少しずつを頻繁に摂取する方が効果が高いようです。
スギナの効能・効果
主な栄養成分
・ケイ酸
・ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄、カリウム等)
・ビタミン類(B1、B2、Cなど)
・葉緑素(クロロフィル) など
スギナには多様な成分が含まれています。
中でも「ミネラルの宝庫」と言われるほど豊富なミネラルが特徴です。
ほうれん草と比べても、カルシウムが155倍、リン、カリウムが5倍、マグネシウムが3倍と、非常に多く含まれているのが魅力です。
必須栄養素のケイ酸も多く含んでおり、むくみの改善に役立ちます。
また、葉緑素(クロロフィル)には血液浄化作用があり、慢性病全般に効果が期待できます。
スギナの主な効能
①利尿作用
スギナには利尿作用があり、むくみの解消に役立ちます。
豊富に含まれるカリウムが体内のナトリウムを排出し、水分代謝が活性化されるため腎臓病・心臓病・肝臓病からくるむくみにも効果的です。
腎臓のはたらきを高め、腎炎・膀胱炎・肝臓病にも効果があると言われています。
②デトックス作用
葉緑素の成分が血液を作りきれいにしてくれるため、血液循環がよくなり身体にたまった有害物質を外に排出してくれます。
これにより、身体がスッキリ軽くなったり、お肌の調子もよくなったり、といったデトックス効果が期待できます。
身体の機能を整えてくれるので、ダイエットのサポートとして取り入れるのも良いです。
③血液の浄化作用
水溶性ケイ素が、血液をきれいにし血中の酸素を補給してくれるため、細胞の活性化に役立ちます。
ガン予防やコレステロールの低下にも効果があるとされています。
④自律神経の整調作用
ナトリウムとカリウムが豊富に含まれており、自律神経の乱れを整えてくれる働きがあるとされます。
そのほかにも、糖尿病の予防、解熱、結石、アトピー性皮膚炎の改善、アンチエイジングなどに効果があるとされています。
スギナとは
日本各地どこでもよく目にする「スギナ」。
野草の中でも昔から有名なスギナは、春の野草です。
小さい頃によく採った「つくし」、実はスギナの一部だと知っていましたか
スギナはトクサ科の多年草。
シダ植物の一種で花や種を作らず胞子で増えます。
胞子を出す胞子茎がつくしになり、地下で繋がっている栄養茎がスギナです。
春先になると、地下で冬の間ゆっくりと育っていたつくしを地面から芽生えさせます。
つくしは食用として利用されることが有名ですが、その栄養茎であるスギナも日本で古くから万能の薬草として利用されてきました。
漢方でも問荊(もんけい)として知られ、ドイツではハーブティーとして古くから親しまれているそうです。
生命力のとても強い雑草としてもよく知られ、根は2メートル近くにもなることもあるとか。
日本各地の田畑でも庭でも山でも見られ、草丈は10センチから60センチほどになります。
掘り起こしても根が残っていればまた復活し、刈っても抜いてもどんどん生えてくるので農家の方や悩ませたり、うざいなんて言われてしまうことも・・
それだけのエネルギッシュな生命力を持つ野草ですから、その栄養分と元気なからだへの効果には期待大ですね。