どのような結果になるにせよ、最終的にはあなた個人の選択に任せるのが自然なことであり、人によって「正解は違ってくる」と考えています。
考えに考え抜いて自分で決断したのか、ひとさまから押し付けられたのか、まったく結果が違うというのを、今までの人生で経験されてきたことかと思います。
好きな音楽、好きな髪形、好きな異性のタイプをふくめ、本人の生き方を決定するのは、各人の趣味の要素が大きいともいえるからです。
生きる意味があるうちは懸命に生き切る。
逝くべきタイミングがきたら、しがみつかず気分良く逝く。
最後の最期まで、できるだけ不快感を感じないように工夫する。
といった人間として、生物として基本的とおもわれる考え方であり、絶対曲げることのできない「自身の生き方/逝き方」、信念となっています。
生命の尊厳が保証されない状態、生物として不自然な状態はイヤなものですよね。
(全身をチューブでつながれる、無理やり胃に流し込まれる、植物状態など)
そして、がん治療の際、むつかしいのは手術、化学療法、放射線など3大療法との付き合い方、距離をどうとるか、ではないでしょうか。
「主治医に勧められた通りにやってみる」と最初に決意した患者さんでも、しだいに迷いが増えてくることを感じます。
やはり、副作用の苦痛や不安感の増大が理由のようです。
身体がすごく冷えると感じる方たちもいます。
がんになったとしても、苦痛が伴うような3大療法は最小限に抑えるはずであり、可能な限り「治癒力」を全開にして、できれば治癒に向けたいところですね。
また、3大療法の副作用を軽くするためにも徹底的に抵抗力、回復力をつけます。
とにかく24時間温めて東洋三理療法を実践します。とくに身体の冷えは、致命傷になりかねない、弱っていくバロメータです。
徹底的に身体を温めること、前向きに生活すること、栄養をとることという、今の中村温熱の元になる考え方を実践して治癒したのですが、これを地道に実践できる人がとても少ないことは本当に残念です。
とつぜん人生の終わりを意識してショック状態になっているのは理解できますが、時間をかけながらも、まずは冷静になってほしいところです。
状態によっては3大療法も仕方ないかもしれませんが、とにかくとにかく、「治癒力」を全開にすること。
体力・精神力を高めることが大切です。
東洋思想には「爪と髪の毛が伸びるうちは回復する能力が残されている」という格言があります。
生命力のあらわれとして回復力/治癒力があること、この神の如く偉大な力を無視して本来の医療は成り立たないといえるのではないでしょうか。