【アトピーと乾癬の比較】
●乾癬もアトピーも似たような感じの皮膚の炎症を起こします。
痒み、赤み、肌のツッパリ感など。アトピーは赤ちゃんや子供により多くみられる一方で、乾癬は15~35歳の間に最もみられます。
●どちらも免疫機能の低下やストレスが発端になることがあります。
しかしながら、アトピーは何かに対する炎症(スキンケア商品などによる)やアレルギーにより関係があります。
乾癬の原因は、遺伝、感染、精神的ストレス、過去の傷や薬の服用からくる肌の過敏性との複合だと信じられています。
●乾癬と比べて、アトピーは強烈でしつこい痒みを引き起こし、時に掻きむしらずにはいられません。
ですから掻き過ぎによる出血は、乾癬よりもアトピーの方が多いです。
痒さや肌の自傷はアトピーの方が一般的なのに対して、乾癬ではよりチクチクする感じとか、熱く燃えるように感じます。
熱い感じに加えて、乾癬は盛り上がった銀色のうろこ状のかさぶたがその炎症部分に出来ます。
●体のどこに現れるかにも違いがあります。
乾癬は摩擦による刺激を受ける場所に多く症状がみられます。膝や肘、頭皮などが症状が出やすい場所です。
特徴としては、毎回同じ場所に症状が出ますので、もし毎回違う場所に症状が出るという場合は乾癬ではないのでは、と疑う必要があります。
アトピーの場合は乾癬とは違って皮膚の柔らかい場所に症状が出ることが多いのが特徴です。
乾癬の場合は顔にはあまり症状がでることがありませんが、アトピーは顔に症状が出やすい病気です。
もし顔にも湿疹などの症状が出ればアトピーの可能性を疑ってください。
アトピー性皮膚炎や乾癬の治し方
1.良い食品を取り入れる[食生活を変える]
①プロバイオティクスを取り入れる
アトピーや乾癬は、腸の健康が損なわれていることに端を発しています。いわゆる「リーキーガット」と呼ばれる症状です。
問題は腸にありますから、その環境を善くすること(=善玉菌を増やすこと)が重要になります。
それの一番の近道は、発酵食品を摂ることです。例えば、最もお勧めの食品は、ヤギ乳のヨーグルトやケフィアです。
難しければ、普通のヨーグルト(無糖)やケフィア、納豆、ザワークラウト、キムチ、自家製の漬物、紅茶キノコなどもいいでしょう。
②食物繊維をもっと摂る
実際、水溶性繊維はプロバイオティクスのエサになります。
その中で特にいいのは、ブルーベリーなどのベリー類、それから、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜、そしてホウレンソウなどの
葉物野菜です。それから、チアシードやフラックスシードなどの種系も、食物性繊維と良い油がぎっしりと詰まった食品になります。
③オメガ3脂肪酸を摂る
三番目に摂ったらいい食品は、脂ののった天然の青背魚です。サーモン、サバ、マグロ、サンマ、イワナなど、これらは、
オメガ3脂肪酸を最も含みます。陸では、牧草飼育の牛肉もお勧めです。
(従来の穀物で育てた肉は、逆に炎症を起こすオメガ6脂肪酸が高く、炎症を抑えるオメガ3が低い)
④抗炎症のハーブ・スパイスを摂る
ターメリック(ウコン)、ショウガ、タンポポなど。(これらは、解毒ハーブでもあります)
まあ一般的に、加工食品でなく第一原材料のもの、例えば野菜や果物などは抗酸化力が高く、癒す力が大きくなります。
また、肉、魚、卵なども第一原材料と言えますね。家で料理していれば、大概の加工食品、原材料の怪しい食品は避けることが出来ます。
⑤ボーンブロスを日常的に摂る
ボーンブロスにはコラーゲンがたっぷりと含まれており、それが腸内壁の修復を促して、健康的な肌に生まれ変わらせることに繋がって
いきます。いろいろあるボーンブロスの中でも最も良いものは、タイプⅡコラーゲンを多く含む鶏の骨ブロスです。
2.炎症を起こす食品を取り除く[食生活を変える]
従来飼育の肉、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージは添加物の塊)、マーガリン・ショートニングなどのトランス脂肪酸、
キャノーラ油・コーン油・大豆油などのオメガ6系の油、また、砂糖食品、小麦食品など。