やけどは浅い2度熱傷です。
水疱を伴った焦げた皮膚を剥がして、水洗いし湿潤処置。
そして肉、卵、チーズ(MEC食)を積極的に食べるように指導しました。
10日間で皮膚は上皮化しほぼ完治です。
標準的な処置だと浅い2度熱傷でも3週間から4週間ぐらいかかり、痕も残ることがあります。
湿潤治療ですと2,3週間で治ります。痕は残りづらい。
さらに栄養のアプローチをすると、もっと治りが早い。
当院はやけど治療に湿潤治療と食事療法の2つの方向からアプローチをしています。
すると治りが早くなり、傷がきれいになります。
皮膚の再生には、4つの必須栄養素(タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)が必要です。
タンパク質と脂質は皮膚の材料です。
そして、その材料をもとに主に亜鉛、鉄、ビタミンCが関わって皮膚の細胞分裂、コラーゲンの生成がおこなわれ、皮膚が再生します。
ビタミンCを除く、タンパク質と脂質、亜鉛、鉄は肉、卵で摂れてしまいます。
MEC食を積極的に食べてもらうと良いということです。
ビタミンCは、葉物野菜を中心に摂ると良いと思います。
もちろん必要な方にはビタミンCの薬を飲んでもらうこともあります。
やけど、傷の治療には湿潤治療とMEC食が有効です。