驚くほどビタミン・ミネラルを含んでいますよ。 タンパク質・リン・カルシウム・マグネシウムなどなど・・・。
中でも、やはりカルシウム含有量はダントツ。 ほうれん草の100倍~150倍!
スギナは利尿作用があるので、腎臓病のむくみにも効果があります。
スギナで腎臓結石が流れたという人もいるくらいです。
また、スギナに含まれるケイ酸は血液中の酸素の活力を高め内臓を元気にするとか、そのケイ酸は抜け毛予防にも効果がある・・・
な~んて聞くと、ますますスギナ摘みに行きたくなっちゃいますね。
日本では荒地に生える雑草というイメージが強いスギナですが、ヨーロッパでは昔から、クスリとして用いられてきた植物だったそうですよ。
スギナをたくさん摘んで干して保存しておきましょう。
お茶にしたり、ふりかけ、パンやクッキーに混ぜ込んだり・・・いろいろに利用できます。
いろんな方法で、毎日少しづつスギナを摂りたいですね。
スギナ茶を作りましょう。
摘んできたスギナを水洗いして、ざるなどに広げて干します。
水気はスギナを持ってしゃっしゃっと振って切ります。
スギナは水分が少ないので、1日くらいですっかり乾いてしまいます。
乾いたスギナは手で細かくちぎって、密封容器で保存しておきます。
もちろん、このままお茶として飲んでもいいし、ミキサーやすり鉢でさらに細かくしてお料理に使ったりできます。
乾燥したスギナは、ちょっと青海苔のような香りがしますよ。
ただし!
スギナは収斂作用が強いので、一度にむしゃむしゃと、たくさん食べるのはご法度です。
そして我家の定番は、スギナ塩。
抹茶塩のように、きれいな緑色のお塩です。
これをお料理に使うことで、自然にスギナの薬効をいただけると言う訳です。
ほんのリスギナの香りがしますが、お料理の邪魔になるほどではありません。
自然塩を、弱火で炒って水分をとばします。
お塩がパラパラになったら、すり鉢に移してよくすります。
乾燥したスギナを手で揉んで、すり鉢に加え、細かい粉になるまで、よくすります。
パウダー状になったら出来あがり!
このくらい細かくしておけば、スギナの舌触りはないので、何のお料理に使っても大丈夫です。
スギナの生姜たっぷり佃煮
アトピーに効果抜群らしい万能薬!スギナ。
春先に畑の横で獲れた柔らかい新芽を佃煮にしました。
材料
スギナ50gくらい
☆めんつゆ大さじ2
☆しょうが 1かけ
☆醤油小さじ2
お酒大さじ2
ごま大さじ2
ごま油大さじ1
スギナは結構堅いので、柔らかそうな新芽を使います。
お好みでしらすや鰹節などを加えてもおいしいです。
ミネラルがほうれん草の カルシウム155倍、カリウム5倍、マグネシウム3倍!!
アトピーやその他病気に効くらしい…と本で読んで食べるしかないなぁ♪と作ってみました。なかなか美味しいです^^
スギナの天ぷら
今年初挑戦は、スギナ。
そう、春の野草料理の定番、土筆(つくし)はこいつの胞子茎。
去年までは草抜きの難敵、今年は食べ物。
見る目を変えると家の周りは宝物だらけです。
タラの芽などどいっしょに天ぷらにしていただきました。
サクサクっとした食感は舌に楽しい感じですが、特段味や香りにすぐれているわけではありません。
スギナの卵とじ
ほろ苦い味があとをひく、大人の味です。
お酒のアテやお弁当に美味しいですよ。
材料
スギナ5本
卵2個
サラダ油おおさじ1
塩こしょう適量
スギナ茶の作り方
4~7月に茎を取って水洗いし、日干しで乾燥させます。
*どこにでも生えているものですが、農薬や除草剤などがかかっていないか注意しましょう。
水1リットルとスギナ茶大さじ1~2杯をやかんに入れ、火にかける。沸騰したらとろ火で7,8分煮詰めて出来上がり。
* 熱湯で長時間煎じると有効成分のケイ素が消滅してしまうので注意しましょう。
急須の場合は、大さじ1~2杯のスギナ茶に、熱湯を注ぐ。濃さはお好みで。
* 作り置きしないで、毎日新しいスギナ茶を作る方がお勧めです。
スギナはツクシが成長した後に生えてくる雑草ですね。
ありとあらゆるところに生えており、完全に除去するのが難しい草として有名です。
この生命力は凄まじく、太平洋戦争で広島原爆投下後の荒廃した大地に一番最初に生えてきたという強靭さ。
まさに踏まれても踏まれても立ち上がる雑草パワーですね。
こんなに生命力強くエネルギー溢れる草をお茶にして、その栄養とエネルギーを分けてもらいましょう。
1. 高い栄養価
スギナ茶はミネラルの宝庫と言われており、非常にミネラルが豊富です。
サポニン、葉緑素、ケイ素、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛などのミネラルや豊富なビタミンを含んでいます。
カルシウムはほうれん草の155倍、リン・カリウムは5倍、マグネシウムは3倍という圧倒的なスペックを誇っている栄養成分の多い植物です。
2. 水溶性ケイ素
スギナ茶に含まれるケイ素の働きに注目。
血液をサラサラにする働きや血中の酸素を補給する働きをし、細胞が活性化されます。
ガンに対しての高い予防効果、またガンの成長を抑えてくれガン細胞を壊す効果があるとか。
実際に、転移がなくなり腫瘍が小さくなったという事例もあるようです。
3. むくみ解消・腎臓のはたらきを高める
葉緑素により利尿作用があり、むくみが解消され身体がすっきりとします。
水分代謝が活発になり腎臓病や心臓病や肝臓病からくるむくみにも有効。
また腎臓の働きを高める効果もあるようです。
4. 自律神経の乱れを整える
スギナ茶はナトリウムとカルシウムが豊富に含まれているため、自律神経の乱れを整えてくれる働きがあります。
春の自律神経によるだるさや眠気対策にも良いですね。
5. 爪や髪の毛の育成サポート
スギナ茶はカルシウムの吸収を助けてくれる働きがあるので、ツヤツヤで生き生きした爪や髪の毛を作るのをサポートしてくれます。
6. 美容・デトックス効果
スギナ茶は人体に蓄積された有害物質を体外に排出してくれるデトックスの効果があります。
いわゆる毒出しですね。
デトックスされることにより、お肌が綺麗になり体がすっきりと軽くなります。
7. ダイエット効果
上記のようにケイ素を含んでいること、デトックス効果があることからダイエットのサポートとしてもいいです。
栄養価が高く身体の機能を整えてくれるので、健康的に痩せられるお茶として有名です。
ただこれだけを飲めば痩せるというものではなく、適量を守りながら運動や食事ダイエットを実践する上での上手なサポート役として飲用するものと考えた方がよさそうです。
スギナ茶の作り方
1. スギナを採って良く洗う
とれっとれの新鮮スギナ。
雑草ですが、こうやって綺麗に選別して洗うと美味しそうですね。
スギナは比較的簡単に綺麗に洗えますので、3回ぐらいさっと水洗いでOKです。
水を切るときは束を両手でもって、大きく振るとしっかりと切れます。
スギナは農薬や除草薬がかかっていないか注意してください。
2. 日干しで乾燥させる
洗ったスギナをザルに並べて日干しで乾燥させます。
触ってみて湿気っぽさがなくなるまで、カラッカラに乾燥させてください。
潰すとパラッと崩れる感じがベストです。
3. 乾いたスギナを細かくカット
このようにハサミでスギナを細かくカットします。
4. スギナを煎る
最後にスギナをフライパンで軽く煎ります。
こうすることによって、残った水分を飛ばし香りを良くします。
焦げないように注意してください。
スギナ茶の飲み方の注意点と副作用
スギナ茶の飲み方
■■ 急須で飲む
大さじ1~2杯のスギナ茶を急須に入れ、熱湯を注ぐ
■■ 煮出して飲む
水1Lに大さじ1~2杯をヤカンに入れ、沸騰させてから5分とろ火で煮詰める
(ただし、あまり長い時間煮詰めてしまうとケイ素が消えてしまいます。)
スギナの栄養を効率よく摂取するためには、急須でいただく方がおすすめです。
また、香りが草っぽくで飲みにくいと感じる場合は、緑茶や番茶とブレンドすると美味しいです。
注意点と副作用
スギナはチアミナーゼを含んでいるため、スギナの長期間の大量摂取はチアミン欠乏症を引き起こす可能性があるとされています。
また植物毒であるアルカロイドも含んでいるようです。
ただし、お茶に煎じて飲む程度ならスギナを過度に大量摂取するわけではありませんので、必要以上に怖がることはないかと思います。
筆者は1年以上スギナ茶を日常的に飲んでいますが具合が悪くなったことはありません。
ちなみに、わらびやぜんまいにもチアミナーゼは含まれますし、キャベツもアルカロイドを含んでいるため大量に摂取すると気持ちが悪くなったり酩酊状態になることもあるようですよ。
体にいいからといって過度に摂取せず、あくまでも「適量」であることが大切です。
念のため以下に該当する人は摂取を控えた方が良いようです。
・ 心臓または腎臓機能が不全の人
・ スギナまたは関連物質に対してアレルギーや過敏症のある人
・ ニコチンに対する過敏症の人
あと、スギナ茶に限らずお茶全般に言えることですが、夏の水分補給には向きません。
利尿作用のため熱中症にかかりやすくなる可能性があります。
<スギナの美味しい食べ方>
スギナのおにぎり
若干固くてカサカサした感じが気になるスギナも、細かく刻んでおにぎりにまぶすことで、わりと美味しく食べられます。
食感はネギをまぶしてる感じに近いかも。
青臭さは全くなく、風味はお茶のような香りに似ていてけっこうイケる。
■■スギナのおにぎりの作り方
スギナを、塩を少々入れた熱湯でゆでて、冷水にさらします。
なるべく細かく刻んで水気を切り、塩を加えてよくもみます。
汁気をしっかり絞ったら、ボウルに入れご飯を混ぜあわせ、おにぎりに握ります。
◇スギナの佃煮
スギナのシャリシャリした感じが意外と美味しく食べられる食べ方。
炊きたてのご飯と良く合います。
お好みで、油揚げや干ししいたけと一緒に煮詰めても。
■■スギナの佃煮の作り方
スギナは下茹でをし、細かく刻んで水気を切り、鍋に入れ、しょうゆ、みりん、水飴少々を入れて煮詰める。
◇スギナの天ぷら
スギナを天ぷらにしていただくと、特に風味があるとか味があるとかそういう感じではありませんが、食感はサクサクとして美味しいです。
スギナそのものをガッツリと味わうのには良い食べ方かもしれませんが、粉末にした方が良い香りがして美味しいでしょう。
今回はスギナ粉と塩を混ぜた「スギナ塩」でいただいてみました。
■■スギナの天ぷらの作り方
ボウルに小麦粉と卵と水をさっくりとまぜ合わせ、衣のたねを作ります。
鍋に油を160度に熱し、2本づつ束にして片側だけに衣をつけたスギナを入れ、サクッと揚げて出来上がり。
揚げたてを塩でいただいてくださいね。
スギナふりかけ
これは美味しいぃ!
スギナの粉末の香りが抹茶の香りに似ていて、ふんわりと甘い風味がします。
乾燥したスギナを荒くこなごなにするよりも、きちんとミルサーで細かく粉末状にしたほうが風味が良いですし、スギナのカサカサした食感が残りません。
■■スギナのふりかけの作り方
スギナを乾燥させてミルサーで粉末状にしたスギナ粉末と同量の黒ゴマを混ぜ、炒り塩で味付けすれば出来上がり。