露地庭の石のごとく

 

 江戸時代の大名であり、茶の名人であった

 桑山左近に、興味深い逸話があります。

 

 あるとき、桑山左近が、

 見事な石を手に入れました。

 そこで、その石を

 茶室の庭の入口に置いたところ、

 ある来客が、

 「あの露地の入口の石はまことに立派である」と

 その石を褒めたそうです。

 

 しかし、その褒め言葉を聞いた桑山左近は、

 少しも喜ばず、

 その来客が帰るなり、

 その石を他の場所へ移してしまいました。

 

 その理由を問われた桑山左近は、

 次のように答えたと伝えられています。

 

 

 露地庭の石というものは、

 決して目立つことなく、

 しかし、そこをすっと通って来る間に

 気持ちが静まり、浄められるものでなければならない。

 

 

 この逸話は、

 茶の精神における

 庭石のあり方について述べたものですが、

 人間のあり方について述べたもののようにも思えます。

 

 

 決して目立つことなく、

 しかし、そばにいるだけで、

 気持ちが静まり、浄められる。

 

 

 そうした人物が、

 我々の周りにもいます。

 

 しかし、静寂を失った我々の精神は、

 その露地庭の石に、

 決して気がつかないのです。

 

 

 田坂広志

 







          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

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