これでいいのだ!

向田邦子さんの名エッセイ、「無名仮名人名簿」(文藝春秋)の中に、次のような文章があった。 

 

「父は私たち子供がチョコレートを選ぶ際絶対に取替えを許さなかった。 

 

『お前はいま、掴んだじゃないか。文句を言うなら自分の手に言え』」 

 

 

 

長い人生の中で我々は、たくさんの選択をしなければならない。 

 

進学、就職、転職、結婚、離婚…、そして、レストランのメニュー選びから、サンドイッチやチョコレートの好みまで。 

 

しかし… 

 

大事なことは、いい選択も悪い選択も、選んでいるのはすべて自分だ、と思えるかどうか。 

 

「選んだのは自分ではない」と思った途端、文句と愚痴と、不平不満の毎日になる。 

 

マンガの天才バカボンのパパは「これでいいのだ!」という。 

 

 

たとえどんな選択をしようと、「これでいいのだ」と明るく考える人でありたい。 

 

 

 

◇自分のサンドイッチ 

 

昼食を知らせる笛が鳴ると、労働者たちはいつも皆で座ってランチを食べていました。 

 

サムという男は毎日ランチの包み紙をあけては毒づいていました。 

 

「またピーナツバターとジャムのサンドイッチかよ。 

 

俺はピーナツバターとジャムが大嫌いなんだよ!」 

 

サムは毎日毎日、ピーナツバターとジャムのサンドイッチに文句を言っていました。 

 

何週間かが経ったころ、とうとう耐えきれなくなったひとりの同僚が言いました。 

 

「いい加減にしてくれよ。 

 

そんなに嫌いなら、奥さんに別のサンドイッチをつくってもらえばいいだろう」 

 

「奥さん?」サムは答えました。 

 

「俺は独身だよ。 

 

このサンドイッチをつくっているのは俺さ」 

 

 

 

私たちも知らず知らずのうちに、嫌いな材料でサンドイッチをつくるようなことをしてはいないでしょうか。 

 

人生にはたしかに与えられた材料があり、ときにどうすることもできないような外的な環境があります。 

 

体質や生まれた家庭、変動する世界市場を思いのままに変えることはできません。 

 

他人の選択についても、手の出しようがありません。 

 

しかしそのような制限があったとしても、どの材料を選ぶか、材料をどう使うかを決めるのは私たちです。 

 

私たちはみな、どんな環境にいても、自分の周りや自分自身の中にある可能性を見つけようとすることができます。 

 

いつもとは違ったものの見方をすれば、自分のサンドイッチをつくるためのおいしい具材をこんなにも多くの中から選べるのだと気づくことができます。 

 

材料を選ぶ自由、つまり状況に対するたくさんの対処法を選ぶ自由を活用すれば、私たちは「現実をつくりだす共同制作者」になれるのです。 

 

 

あなたはどんな現実をつくりたいですか。 

 

あなたが口にするサンドイッチは、たいていはあなた自身がつくっています。 

 

あなたは思っている以上に多くの選択肢があります。 

 

選ぶのは、あなたなのです。 

 

 

*人の心に灯をともす より 

 







          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
  たきがみ博士






☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

☆幸せだから感謝するのではなく、

  感謝するから幸せを感じる 

☆孤独を知らなければ、

  本当の繋がりが分からない 

☆内側から生まれてくる至福は、

  失うことがない


天城流湯治法の天健躰操 【始動法】

寝る前、起きた時 3ポーズで5分間

肩こり、腰痛・しびれから解放