ケイ素は、地球上で酸素に次いで多い元素。 「珪素」・「硅素」・「シリコン」とも呼ばれ、最近の研究で、人間にとって必要不可欠な役割を果たしていることが明らかになってきました。
ケイ素は、自然界に存在する非金属元素。
人間の体にも存在しており、体づくりのために欠かすことのできない必須栄養素です。
体内のケイ素が欠乏すると、骨がもろくなったり爪が割れたり、髪も抜けやすく、皮膚はたるんでしまいます。
近年の研究ではケイ素が不足すると血管に脂肪がつきやすくなるとの報告もあります。
つまりケイ素の低下は美容にも健康にも良くないのです。
<ケイ素の持つ10の特徴と働き>
殺菌性
ケイ素はPHが非常に高いアルカリ性。カビやウィルス、菌などの微生物への殺菌性があります。
静菌性
静菌とは、殺菌のように菌を殺して減らすのではなく、菌の増殖を抑制して菌を減らすことを意味します。
ケイ素には殺菌性と同時に、静菌性もあるために菌の増殖の予防効果も。
洗浄力
物質を吸着する作用があり、ナノ化した結晶によって汚れや老廃物を綺麗に洗浄します。
デトックス効果
物質を吸着する働きのあるケイ素には優れたデトックス効果があります。
体内の有害物質などを吸着し、尿などと一緒に体外へ排出します。
消炎性
炎症を抑え、免疫力を向上させることで自己治癒力を高める効果が確認されています。
細胞の賦活性
賦活性とは物質の機能を活発化させ活力を与えること。
ケイ素には細胞に栄養や酸素、ホルモンなどを届けて活性化させる働きがあります。
抗酸化力
ケイ素は、豊胸手術の際やコンピュータのチップなどデリケートな部分にも多用されています。
これはケイ素がどんな環境でも酸化しないため。ケイ素が人体の酸化を防いでくれるのです。
浸透性
口から摂取した場合には腸から速やかに吸収され、肌につけても瞬時に浸透するなど、ケイ素には優れた浸透性があります。
しかもほかの成分をナノ化する働きもあるため、ケイ素だけでなくさまざまな成分の浸透をサポートします。
乳化作用
体内の脂肪を乳化し、体外に排出しやすい形にする効果で、脂肪を分解しやすくしてくれます。
大切なミネラル成分
人間の体の大部分は水とミネラルで形成されています。
ケイ素は特に皮膚、血管、毛髪、爪、骨、関節などに多く含まれており、生命維持には欠かせない必須ミネラルの1つに数えられています。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの結合組織を強くする働きもあり、ケイ素が不足するとそれらの結合組織が弱くなるため、肌がたるむ、爪が割れる、髪が抜けやすくなるといった困ったトラブルが起きやすくなります。
<人間の体に有益なさまざまな作用と働きのあるケイ素>
シミやシワの改善と予防に
飲料水やスプレーなどにケイ素を混ぜて飲んだり肌に吹きかけたりすると、シミやシワの改善、予防につながります。
これはケイ素に強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあるから。
活性酸素は紫外線やストレスによって発生し、シミやシワの原因となります。
口臭や歯周病対策に
殺菌性と静菌性を持つケイ素が口腔内を健やかで清潔に保ち、口臭や歯周病を抑制します。
歯ブラシのときにケイ素の入った水を数滴たらしての使用したり、うがいするのも効果的。
ケイ素の吸着力で茶渋やヤニも綺麗になると期待されています。
お酒の水割りに
腸から吸収されたアルコールは、そのほとんどが肝臓で分解されてアセトアルデヒドという物質に変わります。
このアセトアルデヒドなどの毒性が二日酔いや悪酔いの原因です。
ケイ素は優れた細胞の活性によって、このアセトアルデヒドを素早く分解。
また、優れた浸透性とアルカリ性によってアルコールの味がまろやかになるとも言われています。
炊飯に
お米は収穫したときから精米するときまで常に酸化し、どんどん古くなっていきます。使われている農薬のことも気になりますよね。
そんなときにはお米をケイ素の入った水でといでみましょう。
抗酸化力によって酸化が防がれ、優れた浸透力でお米の奥まで成分を届け、不要な物質を吸着。余分な物質はとぎ汁と一緒に排出され、炊けば古米も美味しいご飯となります。
お風呂に
ケイ素をお湯に入れると水分子の水素と結合し、本物のアルカリ泉(メタ珪酸)へと変化します。
温泉の中には飲める温泉がありますが、それはこのケイ素のお湯と同じこと。
また、ケイ素が殺菌作用を発揮してくれるので、湯船に汚れがつきにくくお風呂掃除も簡単です。
花粉症や鼻炎に
アレルギー性の炎症による鼻炎や、角膜炎などは免疫力が正常に働いていれば症状は治まります。
ケイ素を飲用水に混ぜたり、鼻や喉にスプレーすることで、細胞の免疫力がアップし、症状が和らぐのが期待できます。
片頭痛・肩こり・腰痛に
肩こりや腰痛は筋肉の血行不良が原因。
乳酸など疲労物質が溜まって血管を圧迫するため血行が悪くなり、筋肉が硬直して凝りが酷くなっています。
乳化作用のあるケイ素の入った水などを飲用することで、血行を促進してくれます。
ダイエットに
ケイ素は体内の脂肪を乳化すると言われています。
体内に入ると優れた浸透力によって毛細血管に入り、血管の中に蓄積された脂肪分を浄化排出します。
生ものの保存に
魚介類など腐敗しやすい生ものにケイ素の入った水をスプレーすると細菌が増殖しにくくなり、鮮度が長持ちします。
お魚やお肉の生臭さも防げます。
ペットの体調管理のために
愛犬や愛猫の飲料水や、エサにケイ素を混ぜると毛並みが良くなります。
また、動物特有の臭いも消臭してくれます。
<ケイ素を多く含む食品リスト>
穀類(食品100g中の含有量)
からす麦 600mg
きび 500mg
大麦 233mg
小麦 160mg
野菜類(食品100g中の含有量)
じゃがいも 200mg
赤カブ 21mg
アスパラガス 18mg
ひまわり 15mg
魚介・海藻類(食品100g中の含有量)
あお海苔 62mg
ひじき 10mg
あさり佃煮 10mg
飲み物(食品100g中の含有量)
番茶 10mg
安全性について
毎日の摂取するからこそ気になる副作用
ケイ素は「食品衛生法第十一条第3項」によって、「人の健康を損なう怖れのない食品」であることが明らかであると厚生労働省が定めています。
また、大学を始めとした数多くの医療機関でもケイ素については研究開発が行われ、特に医薬品分野では基準安全試験も実施されて安全性や遺伝毒性がないことも確認済み。
それでも毎日ケイ素を摂取しようと思ったら、たくさん摂り過ぎたときなど副作用があるのではと気になってくるものですよね。
そもそもケイ素は体内にどうやって吸収されていくのでしょうか。
ケイ素は食べ物として摂取されると腸から速やかに吸収され、血液中に溶け出します。
このとき、摂取後の血液中のケイ素濃度は上がり始め、およそ2時間後にピークへ。
その後に、血中のケイ素濃度は少しずつ下がりだしていきます。
血中に溶け出したケイ素は体全体の細胞へ送り出されて、そこでそれぞれの役割を果たします。
肌の再生や細胞の活性化、活性酸素の除去などなど……。
役目を終え、体内で不必要となったケイ素は、