マンモグラフィ検査に効果なし                                                                吉冨 信長


科学誌International Journal of Cancer(2018/8/25公開)による最新の発表では、ノルウェーによるコホート研究において乳がん死亡率に対するマンモグラフィ検査の効果を調査したところ、マンモグラフィ検査を行っても乳がん死亡率を低下させないことが報告されました(Henrik Støvring et al,2018)。

 

これは、30~89歳のノルウェーのほぼ全ての女性を追跡し、1987~2010年に乳がんを発症した人を特定した後、マンモグラフィによるスクリーニングプログラム導入の前後の死亡数を比較したものです。

 

デンマークのオーフス大学のStøvring准教授の調査では、このコホート研究の結果では、マンモグラフィは乳がんのスクリーニングプログラムをサポートできていないと指摘しました。

 

マンモグラフィ検査をした乳がん患者が、検査していない患者群よりも長く生存すれば、スクリーニングの意義があるでしょう。

しかし、実際には、今回の調査報告のように、マンモグラフィー検査を受けても、寿命が延びるわけではありません。

 

問題は、検査により乳がんの宣告をうけた後、そのレッテルにより人生がより困難になる人が多く、さらに多額な金額が失われた挙句、最終的には検査していない人と死亡率が変わらないという屈辱です。

 

そもそもマンモグラフィとは乳がんの早期発見のために、転移性がんの発生を減らすことが目的であり、女性の乳房をX線撮影する検診のことです。

乳がんは今や日本人女性において罹患率トップのがんです。

 

マンモグラフィで早期発見という謳い文句がありますが、実際にはマンモグラフィで発見できるがん細胞はすでに約9年間成長してしまったがんであり、この1年後には触診によって発見できる大きさになるようです。

この1~2年で乳がんの転移が起きることは確率としてはかなり低いのです。

 

乳がん細胞の成長過程を見ていきましょう。

1年目で約5個、2年目で約30~50個、7年目で約100万個足らず、9~10年目で10億~100億個となり、この時ようやく1cm。この大きさでようやくマンモグラフィがで発見できるぐらいです。

 

マンモグラフィが推奨されていたスウェーデンでも、疫学調査や再考察を行ったところ、乳がんの死亡率が低下に影響を及ぼすことはなかったとしています。

最近の研究では、マンモグラフィの存在価値が疑われていること、マンモグラフィによる検査でも自己触診でも同じ結果になる可能性が高いことがわかっています。

 

アメリカの比較的新しい研究でも、このマンモグラフィ検診の疫学調査(30年間)が行われた結果、マンモグラフィでは、死亡率の低下は見られないことが発表されています(Archie Bleyer, N Engl J Med 2012)。

 

マンモグラフィによる早期がん発見の件数が2倍になったにもかかわらず、転移性の乳がんの発生数は一定だったのです。

また、この期間で130万人以上の女性が「過剰診断」であったという報告もありました。

米国予防医学専門委員は40歳代の女性に対しては推奨しないという結論をだし、推奨度を下げることにしました。

 

また、スイスの医療委員会でもマンモグラフィは死亡率を低下させないことや、治療する必要のない乳がんを発見するおそれがあること、50歳以上の検診でも意味がないことなどを理由に廃止を勧告しています。

 

 

そして、気になる情報があります。

科学雑誌スパイン誌(2000年)において、レントゲン撮影を多く受けた女性は、一般の女性よりも乳がんのリスクが70%高いことが集積したデータでわかると発表しています。

また、イギリスのがんリサーチUKのサイトにおいて、乳がんリスク要因の中で、一番リスクの高い分類にX線照射やガンマ線照射をあげています。(ちなみに、他はアルコールやエストロゲン過剰など)

 

以上のように、マンモグラフィには賛否があります。

これは受けるべきか受けないでもいいか、の判断をここで決定するのは正直難しいです。

 

ただし、はっきり言えることは、日本政府の予防対策のかなめとなっている「がん予防=検診」という図式は、何ら予防医療ではないということです。

本来の予防対策や指針とは、栄養医学であり、生活習慣の改善に重きを置くことだと思います。

 

実際に、がんの多くが予防可能のものです。

がんは、ランダムに確率的に誰にでも発生する病気ではありません。

宿主の食事、生活習慣、環境要因によって発症するかしないかが分かれます。

仮に知らないうちにがんが発生しても、がん死のほとんどは転移性が原因であるため、やはり食事をはじめとした生活習慣を正すことで、この転移・再発を抑えられるはずです。

実際に、欧米では予防医学が少しずつ発展しており、がんによる死亡率や発症率が減少傾向にあります。

 

しかし、日本では、「検診でひっかからなければとりあえず健康」的な雰囲気があり、検診結果を見て一喜一憂をしている状況です。

これが現在の日本政府の掲げる「予防」政策となっています。

これには大きな利権が関わっているからでしょう。

 

残念ながら、病気にならない栄養指導や健全な生活習慣というものが、全くと言っていいほどなされていません。

その時点で検診でひっかからなかったからといって、現在の習慣を続けていけば病気やがん発症にはならないという保証は全くありません。

その後で、検診で何か見つかったときは、すでに遅く、そこから回復しようとしても、なかなか難しいのです。

 

予防医学とは検診で早期発見することだと国民の多くが誤解をしています。

早期発見・早期治療は限界があり、また先進医療にも限界があります。

がん大国となった以上、大切なことは私たち一人一人が体の仕組みや栄養の基礎知識を学び、自分の体質や特徴を見極め、できるだけ自然に根差した生活や先人が築いてくれた伝統的生活を見直す、そして実践していく、こうした「予防」こそが今私たちに求められている課題なのです。

 

その中で楽しさも見つけていけば、決して難しいことではないと思います。

検診すべてを否定するつもりは毛頭ありませんが、検診よりまずは予防が大切だと思います。

 

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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