糖質過剰時代の中での“気づき”                 寺山 イク子


身体を構成している細胞、実はたった1つの細胞内に80億個ものたんぱく質があるといわれています。

そのたんぱく質は毎日2-3%ずつ新しく入れ替わっています。

そうして90日から100日前後、約三ヶ月で体内のたんぱく質は、ほぼ全て入れ替わることに。ですから1年経てばすっかり新しくなるわけですね。

 

“糖質制限”の落とし穴

糖質制限、大分、浸透してきているようにも感じますし、一方で永遠のテーマである「ダイエット」、日本では“痩せる”という意味合いが強いのですが、そこに結びついてブームになり、勢いもあるように思います。

しかし、最近のニュースでは、いわゆる“糖質制限しすぎ”、が問題になっていたりもします。ある報道だと、まるで糖質制限が良くないもののような言われ方をしている所もあります。これは一体、何が問題点になっているのでしょうか。

 

炭水化物以外のものはフリー=何を食べても構わない、という“落とし穴”がそうさせているのではないかということ。

ヒトは飢餓状態が長いと、どんなわずかな食べ物でも栄養にしようとして吸収率がアップするようにできています。

さらに一部のものに制限やNGが出ると、他でカバーしようとする本能がスイッチオン、暴走しがちになります。

つまり、炭水化物にNG(制限)が出ていると、それ以外のものでカバーしようとし、その結果、糖分以外の(良くない)脂質の摂りすぎや食べ過ぎがおこり、カロリーオーバーになっているのではないかと推測するわけです。

 

これでは糖質制限も無意味なものになってしまいますし、またこれを糖質制限のせいにされてはたまらないですね。

 

アメリカでは、国民の健康上の問題解決策として、脂質の過剰摂取の制限を政府が指導しましたが、結果、脂質にすり替わって国民が摂ったものは(良くない)糖分の高い食べ物や飲み物でした。

それらで食を満たす人々が続出し、これまた結果が芳しくない状況が出てしまっています。

 

こういう事が、まさに各自の意識のレベルではないかと思うわけです。確かにAGEは体内に少ない・無いほうがいいのですけれど、間違った確信を持って進んでしまうと、本末転倒になりかねません。

 

糖質過剰時代の中での“気づき”

「身体は食物で作られる」のは本当です。

しかも昔と違って、現代は糖質過剰時代。元々、「糖分」は、貴重な存在だったからこそ位の高い方々に重宝がられ、献上品が生まれ、各土地代々の芸術的甘味(嗜好品)が大事に育てられてきたはずです。

 

最近でも、60年代前後の子供達というのは、どこか糖分に飢えていたところがあって、そういう意味でも、大変貴重だったわけです。

特にお正月の「お節料理」は、現今のものとは比べるべくもないささやかさだったにも関わらず、ハレのご馳走だったものでした。お重の中にある子供達の大好物といえば、なんといっても“伊達巻”。家族や親戚一同で囲むお重のふたを開ける度、伊達巻の残り数を目の端で確認し、虎視眈々とした記憶をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。お正月はいつにもまして一人っ子が羨ましかった方も多いのではと思います。

 

さて、今はどうでしょう。

例えば朝、カフェによってキャラメルソースたっぷりのコーヒーのラージサイズにシュガーたっぷりのシナモンロールをあたためてもらったとしましょう。

素敵なブレックファースト、でしょうか。

まるで映画やドラマのワンシーンのようですが、恐らくこれで糖質50gはかたいでしょう(笑)。もうこれだけで約1.5日分の消費量です。

食べるなとは言いませんが、毎日の朝食がこれ、または、これに準ずるものでいいのかどうか。

 

ではよく聞かれる、体にいいというベジタブル&フルーツジュースやスムージーに代えたら。果物って糖質の高そうなイメージたっぷり、という方もいるでしょう。

そうなのです。 そこに気づきがあります!

店頭にところ狭しと並ぶ“ヘルシー”をキャッチコピーにした飲料類は、一見、とても魅力的に見えます。

が、すでに加工され、ビタミンやミネラルなどが含まれずバランスがよくないものも多くあります。その点、果物そのものには、ビタミンやミネラル、そして繊維質などが各々の個性で含まれており、同じ糖質といっても比較にならないのです。

 

しかもバランスの良い食べ物ですと、吸収もゆっくりと穏やかですし、一気に飲んでしまうのと、よく噛んでから飲み込むものでは、同じ品でも加工によって急激に血糖値を上げるリスクが違うのです。血糖値を急激にあげない事はAGEを増やさないポイントの一つでしたね。

 

多量のアルコールは低血糖の原因に

アルコ―ルを飲んだ時にも気をつけたいものです。多量のアルコールは、正常な人でも低血糖の原因となります。なぜ低血糖のお話をするかというと、AGEと深い関係があるからなのです。

 

「とりあえずビール(を一杯)!」

良く冷えたビールは喉ごしもたまりませんね。この一瞬のために、水分を控えているという声も聞きますが、これも状況によります。

“空腹”時、急激にアルコールを摂取したとします。すると急激な高血糖値に見舞われます。これでは身体にAGEを作ってくださいと言っているようなものです。

そして急激に上がったものは急激に下がりますから、脳がごまかされ、低血糖になったと勘違いして、お腹が空いてもいないのに空いたと思ってしまい、満腹状態でも食べられる状況に陥ってしまいます。

なおかつアルコール分解の為、体内は脱水症状となります。この結果、飲み会で、たっぷり飲んで食べたはずなのに、〆のラーメンをスープまでペロリと平らげてしまうことができてしまうのです。

 

これでは身体全体がAGE製造機ですよね。

さらに睡眠中、身体は悲鳴をあげながら栄養を消化し、余分なものを脂肪へせっせと回していきます。こうして翌朝の胃もたれ、ムクミがでて、かつ喉もかわくのです。

 

そして追い打ちをかけるように、まだ胃が空っぽではないのに、1日3食だから!といって、また朝食を食べてしまえば、一体、皆さんの身体はどうなってしまうのでしょうか!

 

このような食習慣が頻繁であれば、2週間~1カ月後に、脂肪という名の"貯蓄"が増え続けるばかり。

こんな貯蓄は、皆さんの生活に一切不要です!ですから、バランスと節度を保って、身体と向き合う事が大事ではないかと思います。

 

自分の“身体と心”を素直に感じる

さて身体の新陳代謝と同様に、心も変わる・新しくなる力を人はそれぞれ持っています。

私達には細胞が生まれ変わっているのを目の当たりに見ることもできませんし、心も全く姿が見えませんが、感じることはできますし、心というのも日々更新しているわけです。

 

では心の新陳代謝の力の源は、一体、何でしょうか。 それは「今、この瞬間を大事に過ごす」事。

例えば、皆さんの心に直球で響く誰かの一言や心を揺さぶるような素敵な出会い、または動揺する別れ、さらには皆さんが感動した本、心が納得したニュース…などなど。

 

人との出逢いや別れはもちろんの事、本であれ、ニュースであれ、全ては「今、瞬間の出来事」です。

偶然であっても必然であっても、出逢えた事に敏感になり、皆さんの心に感じていただきたいのです。

なぜなら、心と身体は繋がっているからです。自分の身体にも心にも、新陳代謝を促すこと。特に、心はどんな状況であっても意識することが大事です。無意識のままでは、気づかないうちに通り過ぎていってしまいます。

 

最近、ストレスを感じる…という方は、一様に肩や腰に痛みを伴っている人が多いと言います。

それは心から発せられたシグナルを身体のサインとしてSOSを出しているからなのです。逆もしかり。

肩や腰が痛い…という症状のある人は、ストレスがないか思い出してみてください。

特にストレス自体は溜めてしまわずに小出しに発散していれば、決して悪者ではありませんが、溜めてよいものではありません。

ここにもバランス感覚が必要になってきますね。

 

そして何よりも感謝を忘れずに、日々、頑張っている身体と心を素直に感じ、向き合うように心がけることで、ますます豊かで充実した2015年を過ごしたいものです。

 

*BTYゼネラリスト

 



健康の大敵は高血糖とその持続によるAGEの蓄積          太田 博明


ヒトのエネルギー源は

ヒトが活動するためにはエネルギーが必要不可欠です。このエネルギーは食物から摂取されます。

重要な栄養素として、三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質、これにビタミンとミネラルを加えた五大栄養素があります。これらの栄養素を摂取することによりエネルギーを得て、体を動かすことができます。

 

このうち炭水化物は主に植物で作られ、糖質と食物繊維でできています。炭水化物が消化吸収されると血中で糖となり、体や脳の活動に不可欠なエネルギー源となります。

一方、食物繊維は満腹感を与え、便秘を予防し、腸内環境を整えます。またタンパク質は消化吸収でアミノ酸に分解され、髪・爪・内臓・筋肉などの主成分となり、ホルモンや酵素などを作るのに欠かせません。

脂肪は人間の生理活動や細胞レベルで重要な働きをする栄養素です。脳の機能維持や臓器や神経、骨などを守るためにエネルギーが使われます。

また、食事の消化吸収や脂溶性ビタミンの運搬にも必要です。

エネルギーとして使い切れず余った脂肪は中性脂肪として主に脂肪細胞に貯蓄されますが、これがいわゆる体脂肪になります。

 

インスリンとは

インスリンは膵臓のβ細胞が分泌するホルモンで、エネルギーの源である糖を取り込みます。

血液中の糖の濃度である血糖値の上昇を察知すると、インスリンが分泌され、肝臓や筋肉の細胞に糖を取り込ませて血糖値を低下させます。

インスリンの他に小腸が分泌するインクレチンもインスリンを分泌させて血糖値を低下させますが、糖を細胞に取り込ませることはできません。

エネルギー源の糖を取り込む唯一のホルモンがインスリンです。

 

一方、貯蔵していた糖をエネルギー源として血中に取り出し、血糖値を上げるホルモンは成長ホルモン、グルカゴン、アドレナリン等、いくつか存在します。

 

血糖を下げるホルモンが1つなのに対して、上げるホルモンは多数あるのは、人類が古代より飢餓との戦いであったことに由来します。

つまり、人類はいつも空腹であり、糖が足りない中で生きるためにはエネルギーを貯えるホルモンがいくつあってもよく、糖が余るような状況は想定外であったため、糖を下げるホルモンはインスリン1つで間に合っていたといえます。

 

体脂肪、特に内臓脂肪が蓄積すると、インスリン抵抗性が増します。「インスリン抵抗性」とはインスリンが効きにくい状態であることを意味します。

通常はインスリンが分泌されると血糖値が下がりますが、インスリンが出ていても血糖が上昇してしまう状態、言い換えれば「インスリン感受性が低下している」、すなわちインリンの作用不足ともいえます。

インスリンの作用によって、糖を取り込む最大の組織は身体を動かす筋肉である骨格筋です。健常者では肝臓を通過した糖の70%を骨格筋が取り込みます。

ところが、インスリン抵抗性のある糖尿病患者では骨格筋での取り込みが健常者の約半分となります。

 

一方で、脳においてはインスリンの働きに関わらず、一定量の糖を取り込んでいます。

すなわち、インスリンが糖を取り込ませようとするのは骨格筋ですが、この骨格筋の取り込みがうまくいかなくなるのです。このようなインスリン抵抗性は糖尿病の発症を引き起こす大きな要因となります。

 

インスリン抵抗性が高まると、膵臓のβ細胞は糖を処理するためにより多くのインスリンを分泌しようとします。

しかし、それもやがて限界を迎えてしまい、インスリンの分泌ができなくなり、高血糖状態が持続します。このため膵臓のβ細胞がダメージを受け、機能は低下します。

インスリンが正常に分泌されていれば、インスリンは脳に対して食欲抑制ホルモンとして働きますが、インスリンが足りなくなると食欲抑制がかからなくなって、肥満を誘発する原因となります。

 

一方、インスリンは脂肪細胞で脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑制しますが、インスリン不足により、脂肪の分解が促進され、その結果、血中に「遊離脂肪酸」を放出します。

この遊離脂肪酸は筋肉や肝臓で悪玉物質として作用し、糖の取り込みを阻害し、膵臓のβ細胞の機能を低下させます。

このように肥満、インスリン抵抗性、インスリン分泌不全、膵臓のβ細胞の機能低下などが悪循環を形成して2型糖尿病の発症や重症化を来します。

 

人体は主にタンパク質で構成されていますが、糖分を摂取するとタンパク質と糖が体温などによって加熱されたような状態になり、その結果AGE(終末糖化産物)が生成されます。

AGEが産生されるまでにはいくつかの段階があり、途中段階であるアマドリ化合物の状態であればその90%程度は元の状態に戻れます。

しかし、糖分を過剰に摂取し続けるとAGEがどんどん生成され、溜まっていく一方となります。

 

糖分を取りすぎると血中のブドウ糖が過剰となり、糖尿病になります。

糖分を取りすぎるということは、AGEも多く蓄積されることから、糖尿病をより発症、より重症化させる要因となります。

糖尿病が発症ないし重症化すれば、血糖値を抑えるインスリンの働きが落ちますから、高血糖の状態が長く続けば続く程AGEが溜まりやすくなり、まさに悪循環なのです。

 

遺伝的背景に環境因子が加わって発症するメタボリック症候群にもAGEが悪循環を及ぼしています。

メタボリック症候群のポイントは脂肪細胞が大型化して悪玉化してしまう点ですが、AGEはこの悪玉化を加速させている可能性が高いと考えられます。AGEが脂肪細胞のAGEの受容体RAGEと合体して、体内で酸化が起こります。しかもAGEとRAGEが結合すると、勝手に仲間を増やして、さらに酸化が進むという悪循環も生じるのです。

そうすると善玉物質の産生を抑えてしまうので、糖尿病やメタボリック症候群から動脈硬化や心筋梗塞・脳卒中に発展しやすくなります。

糖尿病の方は健康な人に比べて老化の進みが早く、心筋梗塞や脳卒中、がんや認知症のリスクも高まります。

AGEを溜めない生活が健康で長生きにつながります。AGEの蓄積は高血糖が続く状態で起こるので、血糖値を急激に上がるような状況を作らない日常生活の注意が必要です。

 

AGEがどれだけ脅威でも食事の方法や内容を少し工夫するだけで、体内への蓄積を抑え、老化のスピードを緩くしていくことが可能です。

食後には誰でも血糖値が上がりますが、その上昇具合が激しい程、また高血糖状態である時間が長い程、AGEは多く蓄積されます。

同じ食品を食べた場合でも、食べる順番によって高血糖状態である時間が変わってきます。例えば炭水化物であるご飯を先に食べ、とんかつを食べ、最後にキャベツを食べますと、食後高血糖の時間は長くなります。しかし先にキャベツを食べるだけで血糖のピークを抑制し、持続時間も短縮できるのです。

 

肉や炭水化物より、野菜やキノコ類、海草などを先に食べると、食後高血糖の時間を短くできることが分かっています。また1時間かけて食事するのと、10分でかき込むように食べるのでは同じメニューでも後者の方が急激に血糖値が上がってしまいます。

AGEの蓄積を抑えるためには、よく噛んでゆっくり食事するということが大切なのです。

 

その他、調理法によってAGEの値は変わります。日本食は蒸すとか生で食べる料理が伝統的に好まれてきました。この和食の調理法や食材そのものを味わう習慣が日本人の健康寿命が長いことを裏付けていると思います。しかし次第に食事も欧米化していますので、日本人も油断は禁物です。

 

 

*国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授

  山王メディカルセンター・女性医療センター長

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

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☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

☆幸せだから感謝するのではなく、

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☆孤独を知らなければ、

  本当の繋がりが分からない 

☆内側から生まれてくる至福は、

  失うことがない


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