中医学では、「腎は生命の原動力」と言い、成長、発育、生殖、そして老化、寿命に関係すると考えられています。
元氣で長生きするためには、腎を大切に、そして腎を助けるのは鹹(カン 塩)といって、適度なお塩が必要だと。
世間では減塩が身体に良い、少なければ少ないほど健康に良いと、まるで塩分を摂ると、病氣にでもなるかのような言われ方をされ、お塩を摂る事に恐怖すら覚えている方もいるぐらい。
西洋医学と東洋医学の考え方は根本的には違うものですが、身体の構造、仕組みは同じだと思います。
なのになぜここまで違うのか、、、
まず、なぜ一般的にはお塩が悪くいわれているのか。
その理由として、血圧を上げる、と。
それで、調べました。
結果、血圧が上がる人がいるかもしれないが、殆どの人は上がらない。
まして、健康体の人にまで減塩する必要はない、という事がわかりました。
この頃、雑誌や週刊誌などでも良く見かけるようになりました。
「高血圧の原因は塩分ではなかった!!」との内容も。
お医者さんや薬剤師さんが学生の時に教わる生理学。
この中でも書かれています。
塩分は身体に欠かせないものだって。
「身体の塩分濃度は0.9%。身体を維持する為には、塩化ナトリウムを始めとする電解質(水に溶けてイオンとなる物質)を、食べ物などから供給しないとならない。
身体の働きを維持するものとして、必要不可欠なものでる」と。
お塩の主成分である塩化ナトリウム(塩素+ナトリウム)は、身体の様々なところで活躍しています。
特に、消化、吸収、排出、神経、、、生命の命綱です。
調べれば調べるほど、欠かせないものである事が、わかります。
中医学では「腎は生命力」、元氣に寿命を全う出来るかどうかは、腎が握っていると考えます。
精力、生殖、健忘、免疫、糖尿、骨、、、腎が関わるところです。
今、とても増えていると思いませんか
これらに関する病氣が。
その原因のひとつとして、私は減塩が関係していると思っています。
中医学をされている先生方はご存知だと思いますが、【補腎の漢方薬は塩水で飲む】という事をあるメーカーさんの研修会で知りました。
更に、様々な補腎薬を試してもパッとしなかったが、お薬を塩水で飲んでもらうと、バッチリ効いたとの症例も聞いた事があります。
密接に関係している、腎とお塩。
中医学を学んでいたのでわかったことです。