麹菌、酵母菌、乳酸菌、納豆菌のすべてが入った、発酵初級者も上級者も楽しめる素晴らしい発酵食で納得の一品
一回作ると3ヶ月は楽しめ、また、寝かせれば寝かせるほど、さらに美味しくなっていってくれる発酵独特の楽しみもあるので、
ぜひ、作ってみてほしい一品です。
主要な材料、『納豆』『酒粕』『味噌』の味を、どれも主張することなく、完全な円を描くように、味のバランスを調整してあります。
★【酒粕納豆醤 Sake less & nattou , miso dip】
・酒粕(練り粕でも良い) 100g => 200g
・納豆 45g => 100g
・玉ねぎ(薄くスライス) 70g => 1/2個+
・人参(すりおろす) 30g => 60g
・ニンニク 10g => 20g
・麦味噌 35g => 80g (100g)
・白味噌 15g => 20g ( なし)
・塩 2.5g => 10g
・みりん (小さじ2)10ml => 20g
・醤油 (大さじ3)45ml => 100g
・胡麻油 (大さじ2)30ml => 60g
・米酢 (小さじ2)10ml => 20g
すべてを入れて、フードプロセッサー、またはハンドミキサーでなめらかにして出来上がり。
フレッシュなトマトにも合うし、キュウリ、キャベツにも合います。
そのままご飯にのせてもおいしいし、パスタソース、野菜炒めにも使えます。
作って、その日から食べられますが、本当に美味しいのは、作って1ヶ月目。
熟成したこのソースの存在感は、素晴らしいものがあります。
せっかく、善玉菌と酵素がイキイキと生きているのでこのままナマで頂いてほしいな。
酵素ジュースで発酵になれ親しんだら、つぎにステップとして、塩麹、味噌、醤油、ひしおもろみ、ぬか漬け・・・・
おばあちゃん達が当たり前に手作りしていた発酵食を楽しんでいってほしいのです。
『日本の伝統食』は不溶性、水溶性食物繊維が豊富で免疫の70%を司る腸内の善玉菌のエサとなり、腸内発酵を大いに促してくれます。
また、手作りされた発酵食には酵素が沢山含まれ、コレも腸内の発酵に大きく付与し、自前の酵素を消費しすぎることを押さえてくれ、便量を増やし腸内腐敗を発酵に転換しあらゆる疾患の元をなくしてくれるのです。
(便量とあらゆる疾患の発生率は比例しています。不溶性、水溶性食物繊維を多くとり、便量を多くすることが大切です。
理想は一日二回。400g。
便秘は腸内腐敗をおこし、毒性のつよいアンモニアを発生させますので、一日も早い改善が必要です。
免疫の弱い人、アレルギー体質の人が便秘がちなのは、食物繊維を摂る量と取り方に問題があります。
19世紀に開発された小麦の高速粉砕機によって、精製小麦パンが出現したことから、世界でガン、アレルギー、糖尿病が増えたことを
知っておいて下さいね。 (さらに日本でそれを加速させたのが戦後の西洋食です。)
小麦はただでさえ食物繊維が少ない上に、精白してしまうと100g中0.2gもありません。
こんな少ない食物繊維の食物を主食としたら、便が出なくなるのは当たり前なのです。
精製小麦は吸収率が高く、高GIであり、高血糖を引き起こしそれが、腸内腐敗をおこし、アレルギーの元であるリーキーガット症候群をおこし、血液も酸化しあらゆる疾患を引き起こします。)
ただのカスじゃない!酒粕の効果効能
酒粕は、日本酒をつくるときに出る搾りカスです。たかが「カス」だと思いきや、と~っても多くの効果効能が!
それでは最初に、酒粕の効果効能について全体像をご紹介しましょう。
酒粕のうれしい効果効能12
・健康な骨肉を作る
・ウイルス感染の予防
・体の疲労・炎症などを軽くする
・糖尿病の予防
・高血圧の予防
・脳梗塞の予防
・コレステロール値を下げる
・アレルギー体質の改善
・ガンの予防
・骨粗しょう症の予防
・ダイエット効果
・美肌効果
酒粕に、こんなに多くの効果効能があることに驚きでしょ^^
では次に、これらの効果効能を酒粕に含まれる成分と一緒に、もう少し詳しく見てみましょう。
効果効能その1【健康な骨肉をつくる】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「タンパク質」:健康な筋肉・血液・骨をつくる
「ビタミンB2」:健康な皮膚・毛根・爪をつくる
(酒粕100gあたりのタンパク質はタマゴ約1.5個分、ビタミンB2はリンゴ約5個分に相当)
ビタミンB2は、細胞を生まれ変わらせるときに使われます。
私たちの体は、常に細胞分裂を繰り返しているので積極的に摂りたい成分ですよね。
効果効能その2【ウイルス感染の予防】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「タンパク質」:免疫細胞をつくる材料
「パントテン酸」:免疫細胞になるタンパク質を作る
「葉酸」:免疫細胞になるタンパク質をつくるのを促進させる
(酒粕100gあたりのパントテン酸と葉酸は、ともにトマト約1個分に相当)
免疫細胞が活発につくられると、体内に細菌やウイルスが侵入しても退治できるので、風邪やインフルエンザ・食中毒にも効果的。
効果効能その3【体の疲労・炎症などを軽くする】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「ビタミンB1」:精神状態をよくする
「ビタミンB2」:口の中・唇にできた炎症、手足の神経の炎症、目の疲労を軽減
「パントテン酸」:疲労回復、キズを治す
(酒粕100gあたりのビタミンB1は、レモン約15個分に相当)
効果効能その4【糖尿病の予防と改善】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「インスリンに似た働きをする物質」:糖質の吸収を抑えるタンパク質を分解し吸収する
糖尿病の人の食事は「糖質を減らしてタンパク質を増やす」が基本です。
こういった人には、酒粕はちょうど良い食品になるんじゃないでしょうか。
効果効能その5【高血圧の予防】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「6種類のペプチド」:血圧を上げるアンジオテンシン変換酵素の邪魔をする
高血圧は放っておきがちですが、放置し続けると脳梗塞や心筋梗塞につながる怖いものです。
酒粕には、それを防ぐペプチドが6種類も入っているなんて、嬉しい効果ですよね。
効果効能その6【脳梗塞の予防】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「血液をサラサラにする成分」:固まった血液を溶かすウロキナーゼ(酵素)を作るのを促進させる、
血栓を溶かすプラスミノーゲンとくっついて一緒に血栓を溶かす
「酵母」:血管を柔らかくする
特に脳は細い血管が集まっているので、少しでも固まった血液が詰まると大ごとになります。
もし、血管とか血液に問題があっても、自覚症状が出にくいので日頃から予防できたら良いですよね。
効果効能その7【コレステロール値を下げる】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「レジスタントプロテイン」:消化液に含まれているコレステロールを吸収し排出する
酒粕には、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす効果効能もあります。
悪玉コレステロールは、血管を固くしてしまうので、嬉しい効果ですよね。
あと、コレステロール値は1度高い数値になると、戻すのが難しいので気をつけましょう。
効果効能その8【アレルギー体質の改善】 この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「カテプシンBの働きを阻害する物質」:アレルギーを起こす原因のカテプシンB(酵素)の働きを抑える
花粉症やアトピーをはじめ、アレルギーは本当に困りますよね。
花粉症は、ヨーグルトで症状を緩和できること有名ですが、酒粕でも効果があるなら試してみる価値ありです。
効果効能その9【ガンの予防】この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「ナチュラルキラー細胞を活性化させる物質」:ガン細胞を殺すナチュラルキラー細胞を活性化させる
「グルタチオン」:薬や異物を解毒して肝機能を助ける、細胞の老化を防ぐ
グルタチオンは、毒を解毒する働きがあるので、体内で解毒の働きをする肝臓の負担を和らげてくれます。
肝臓ガンの予防もしてくれるので、ありがたい成分ですね。
効果効能その10【骨粗しょう症の予防】この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「カテプシンLの働きを阻止する物質」:骨を壊す「カテプシンL」の働きを阻止する
カテプシンLは、歳をとると出てくる物質。骨粗しょう症が酷くなると、くしゃみをしただけで骨が折れてしまうんですって。
効果効能その11【ダイエット効果】この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「タンパク質」:代謝を高める
「レジスタントプロテイン」:コレステロールや脂を吸収して排出する
「デンプンの分解を遅くする物質」:デンプンがゆっくり分解されると、血糖値が急上昇しない。
その結果、糖を脂肪細胞に溜めるインシュリンを抑えることができる
「酵素」:酒粕に含まれる微生物は、100種類以上の酵素をつくる。この酵素は消化器官の働きを助けるので便秘解消に効果的
「食物繊維」:代謝を高め、太りにくい体質をつくる
(酒粕100gあたりの食物繊維は、リンゴ約4個分に相当)
酒粕にダイエット効果があるのは、驚きじゃないですか。
体内の脂を吸収して排出してくれるなんて、ダイエットしている人にとっては嬉しい効果効能ですよね!
効果効能その12【美肌効果】この効果を引き出す酒粕に含まれる成分はコレ!
「セラミド」:シミの原因である「メラニン色素」の働きを阻害、コラーゲンなどを作る細胞の増殖を促進する
「アルブチン」:シミ・そばかすの原因である「チロシナーゼ(酵素)」の働きを阻害する
「プロリン」:コラーゲンの成分
「リノール酸」:シミになる「メラニン」が合成されるのを抑制する
レシピで学ぶ!酒粕の効果効能を最大限に活かすポイントは3つ!
酒粕に多くの効果効能があるんだから、せっかくなら全部活かしたいと思いますよね。
その際のポイントを紹介しましょう!
ポイントその1:加熱しない
酒粕に含まれている「酵母」は、熱にとっても弱いんです。それも10度以上で死んでしまうという…。
血管を柔らかくして、脳梗塞の予防をしてくれる酵母を殺してしまうのは、もったいないですよね。
ちなみに、40度以上の加熱でも壊れない成分もあります。でも、酒粕の効果効能を全て活かすなら、加熱しないほうが良いということです。
たとえ熱で死滅してしまっても、麹菌や酵母が作り出す「有用産物(薬効成分)」が豊富に残っているのでご安心を~。
ポイントその2:大豆食品と一緒にたべる
酒粕の効果効能は、大豆のイソフラボンと相性が良いんです。
組み合わせると、酒粕の効果効能をさらに強めることができますよ。
ポイントその3:食べるなら夜
酒粕には、血栓を溶かす効果効能がありますよね。
実は、その血栓が1番できやすい時間が、寝ている時なんです。
なので、血栓ができるのを予防するためにも、酒粕を夜食べるのが良いですよ。
酒粕の効果を最大限活かす3つのポイント
その1.加熱しない
その2.大豆食品と一緒に食べる
その3.食べるなら夜
それでは、このポイントに沿ったレシピを次にご紹介しますね。
超カンタン!酒粕を活用したレシピ集
酒粕納豆(超簡単!)
〔材料〕
酒粕
納豆
納豆に酒粕を混ぜて食べます。たったこれだけなので、毎日でも続けられますよね。
酒粕白和え
〔材料〕
酒粕
豆腐
味噌
砂糖
すりごま
お好みの野菜(茹でたもの)
白和えの作り方は、酒粕、豆腐、味噌、砂糖、すりごまを全部入れてつぶしながら混ぜたものに、茹でた野菜を和えるだけ!
豆腐は、木綿でも絹でも大丈夫ですよ。木綿は豆腐の食感を楽しめますし、絹だとクリーミーな触感になります。
野菜は、ほうれん草、人参、春菊、小松菜などと相性がいいですね。
ちなみに、我が家では絹ごし豆腐を使っています。たまに、ひじき・人参・えだまめとの白和えも作りますが、美味しいですよ。
酒粕漬け
〔材料〕
酒粕 1.5kg
焼酎 30cc
みりん 30cc
砂糖 300g
材料を良く混ぜて練ったあとは、野菜を漬けましょう。つける時間は3~4時間ほどです。
最初に漬物床を作ったら、そのあとは好きな野菜を漬けられるので、作るのも楽しいですよ。