白血球を刺激して免疫力を強めるA.M.D
白血球の免疫の働きを強化し活性化すれば、癌などの病気の予防や治療に役立つと、最近になり考えられるようになってきました。そんな中、最も注目されているのがA.M.Dです。このA.M.Dに、白血球を増やし免疫力を強める優れた働きのあることが、米国のM・ゴーナム博士によって発見されました。
一般的な物質「Arabinoxylane」は、このイネ科植物に含まれるヘミセルロースという食物繊維の主成分です。
ところが、ヘミセルロースはそのまま食べても体内には吸収されずに、排泄されてしまいます。そこで、酵素反応を使って、ヘミセルロースをより小さく切って取り出し、濃縮した後スプレードライや凍結乾燥などの過程を通り微粉末処理(10億分の1ミリ単位)されます。そうして取り出された成分がA.M.Dです。A.M.Dは分子が小さいので、小腸でよく吸収され、血液中にも入ることができます。A.M.Dが体内に入ると、白血球は見慣れない「よそもの」が入ってきたと認識します。実は、これこそが免疫力を強める秘訣で、体に一種の揺さぶりを掛けるわけです。もっと詳しくいうと、A.M.Dが腸壁から侵入して、血液中の白血球のマクロファージやキラー細胞と出合うと、それらを刺激して、白血球を増加させたり、活性化させたりして免疫力を強めるのです。ことにキラー細胞では、A.M.Dに刺激されることによってインターフェロンγという物質が作られます。この物質がキラー細胞内のパーフォリンの形成を促し、癌細胞への攻撃力を高めるというわけです。
実際、1ミリリットルの血液中に白血球が約3000個(正常な人は4000~8000個)しかなかった人が、A.M.Dをとったら、30分後に約5000個にまで増えたという報告があります。また、先程のゴーナム博士は、27人の進行癌の患者さんに、一日3グラムのA.M.Dを摂ってもらった結果、患者さんのキラー細胞の活性(働き)が、次のように高まったと報告しています。例えば、乳癌では154~332%、前立腺癌では174~385%、多発性骨髄腫では100~537%、白血病では100~240%、子宮頸癌では100~257%の割合でした。
A.M.Dのこのような効果は、医療現場でも認められています。
A.M.Dの作用・効果は、主にリンパ球グループで第2次防衛ラインである「獲得免疫」に含まれるNK細胞の強烈な賦活(免疫強化)です。つまりA.M.Dは「免疫賦活機能性素材」に該当します(免疫活性が異常に高い場合、A.M.Dは「抑制」に働きますから、厳密には「免疫調整機能性素材」です)。免疫細胞の強化・活性化は、癌と闘う上で大切な要素の一つです。しかし免疫強化だけでどんな癌にも負けずに闘えるわけではありません。癌と闘い、克つ為に必要な要素は患者さんそれぞれですが、必要な要素すべてを改善し強化する必要があります。癌との闘いは総力戦なのです。
Arabinoxylaneという物質は、私たちの身の回りの豊かな自然が育んだ天然の物質です。Arabinoxylaneは、自然界に広く分布し、身近にある稲や小麦、トウモロコシなどのイネ科植物に多く含まれている免疫調整物質と称される成分です。植物の強固な細胞壁を構成している材料のひとつが「ヘミセルロース」と呼ばれる高分子の糖質で、「食物繊維」と呼ばれているものの一種です。このイネ科植物のヘミセルロースの主成分がArabinoxylaneです。ただ、自然界に存在するArabinoxylane自体は高分子であるため人間が服用しても全く免疫賦活は起きません(すなわち、Arabinoxylaneが含有されていれば免疫賦活が起きるというわけではありません)。
Arabinoxylaneは化学構造上、人間の消化管で消化されることはありませんが、そのままの形で消化管から体内へ吸収されますので、免疫強化物質としては極めて興味深い物質です(いくら免疫強化物質BRMとして優れた働きを持っていたとしても、体内に吸収されなければ役に立ちません)。
Arabinoxylane for Medical Doctors(以下、A.M.D)は、抗癌剤のように化学的に合成された物質とは違い、自然界に存在する天然の物質の抽出物ですから副作用もなく、安全性の非常に高いものです。
一般的にA.M.Dによる免疫賦活効果を得るためには、低分子化されたA.M.Dが小腸から血中へ吸収され、吸収された低分子なA.M.DがNK細胞に対して刺激が出来なければなりません。つまりNK細胞の受容体と一致する成分(言わば「鍵」)がA.M.Dに含まれていなければNK細胞活性は起きず、全く意味がないことになります。
A.M.Dは、免疫抑制が必要な場合を除き、病院治療、病院薬、漢方薬、他の一般的な健康食品と併用しても、相乗効果を得られる事があっても、問題が起きることはないと言われています。
低分子化されたA.M.Dには、ほかに類をみない免疫強化・活性化作用が発見されています。
最新の4th Gen. A.M.Dは、旧型3rd Gen. A.M.D誘導体と比較して分子量が1/10と低分子化されており、免疫賦活有効成分もさらに3倍程度強化されています。
最新の4th Gen. A.M.Dは原材料に関しても、国立大学法人弘前大学食物学研究室との共同研究によって開発された高品質機能性素材が使用されています。
2016年現在、一般市販品(通常の4thGen.Arabinoxylane)とドクター向けの高純度高品質版(4.G.A.M.D.)とが存在します。
現在ネットで市販されているトウモロコシなどが原料の一部Arabinoxylane製品においては、自然界に一般に広く存在する高分子なArabinoxylaneが含まれているだけで小腸から吸収されることもなく、例え一部血中へ吸収されてもNK細胞の受容体に一致する成分(鍵)が含まれておらず、いくら含有量が多くても免疫賦活のための鍵を持っていない以上、全く免疫細胞の活性化は見込めないことになります(単なる食物繊維としての効果しか見込めません。それであれば食物繊維を豊富に含んだ野菜を摂取すれば良いということになります)。
Arabinoxylane含有製品には現在、粉末状や錠剤、水溶液型など多数の製品が存在しますが、当然の事としてどれでも免疫活性が高まるという事はなく、4.G.A.M.D.と同じ効果が得られるものではありません。
A.M.D(Arabinoxylane for Medical Doctors)は、天然の物質から抽出されます。
ヘミセルロースの主な成分(構成糖)は、アラビノースとキシロースで、それ以外の構成糖を酵素反応を用いて分解することによって、より純粋なA.M.Dを得ることができます。
A.M.Dの構造モデルはアラビノースとキシロースの複合体です。
アラビノースとキシロースは、いずれも炭素が5つの5炭糖(Pentose)と呼ばれる単糖に所属します。自然界に存在する糖類は炭素が6つの6炭糖(Hexose)によって構成されている糖類が一般的です。ですから、ほとんど5炭糖のかたまりのようなA.M.Dは、私たちの摂取する植物の成分としては大変珍しい糖類として非常に注目されています。
ドクターや病医院が実際に癌治療の代替医療で使用する4.G.A.M.D.の場合、3,000ダルトン程度の非常に小さな分子量のものが多く含まれています。食物繊維としては分子量が極めて小さく、経口投与で血中に非常に吸収されやすいのが大きな特徴です。
※4.G.A.M.D.の分子量は、3,000ダルトンよりさらに小さな分子量(1,000ダルトン以下の数百ダルトン程度)のものも非常に多く含まれているようです。また、腸管免疫を刺激する高分子のもの(数万ダルトンのもの)も最適な量が含まれています。
※最新の4.G.A.M.D.のピーク分子量が2,000~3,000ダルトンに対し、旧型A.M.Dのピーク分子量は5,000~30,000ダルトンとされています。
腸で吸収できない高分子なArabinoxylane成分は、腸管免疫を刺激して免疫活性システムのスイッチがオンになると言われています。4.G.A.M.D.には、高分子のもの・低分子のものがバランスよく入っていますので、血中へ吸収されて直接免疫細胞を刺激するのは勿論、腸管免疫をも刺激するものと考えられています。尚、4.G.A.M.D.以外の製品の中には、腸管に成分がへばりつき下痢症状等を引き起こす可能性がある製品も存在するようです。ひどい場合には腸閉塞を起こす危険性もあるそうですので、粗悪品の安全性確認にも十分注意が必要です。
免疫賦活効果の大小は、理論的に活性化処理後(低分子化後)のA.M.Dの「分子量の大きさ」「分子量分布」「活性度」等の要素が大きく関係するものと推測されます。4.G.A.M.D.とは違う一部のArabinoxylane製品において 、安さと含有量を前面に押し出している製品がありますが、活性度が低いため(成分の中に免疫細胞を活性化させる「鍵」がないため)免疫賦活は思うように起きないようです。この事からも免疫賦活を起こすには、上記のすべての要素が必須という事が分かります。
A.M.Dを摂ることと同時に、生野菜・果物をたくさん食べることをお薦めします。入院中であったり、食欲不振の場合は生野菜・果物をたくさん食べることは無理もあるでしょうから、その場合は植物発酵の治療補助用酵素を摂取すると良いでしょう。すると、これまで以上に効力も速効性も高まることが分かってきています。特に、癌に対する効力は抜群です。A.M.Dと植物発酵治療補助用酵素併用による末期癌患者の改善率は、なんと85%ぐらいにまで向上しています。
例えば、乳癌が肺へ転移した人、大腸癌が腹膜へ転移した人、また、肝臓癌・前立腺癌・膀胱癌・肺腺癌・胃癌の人などで、3~6ヵ月以内に完治を含めた大幅な改善例が多く見られます。そのほか、さまざまな難病や婦人科系の病気、自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)系の病気などでも、多くの改善例が出てきています。