鼻の疾患                                                                                     森下敬一


鼻に関連した障害には、鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、外傷による鼻中隔血腫、化膿菌の侵入による鼻せつや丹毒、いつも鼻の詰まった状態の肥厚性鼻炎や鼻茸、蓄膿症などがある。

 

鼻に関する種々の障害を予防するためには、体質の改善をはかることが不可欠だ。

粘膜が弱くなっているのも、化膿しやすくなっているのも、出血しやすくなっているのも、いずれも血液が酸毒化して、組織の機能が混乱しているためだ。そして、腹八分目、十分な咀嚼を実行することである。鼻の障害は、食事の質もさることながら過食が重大な原因になっているからだ。

 

<鼻の機能と構造>

「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変っていただろう」といわれる鼻も、人種によって、その形はいろいろである。

 

ギリシャ人の高い鼻、アラビア人の大きな鼻、ユダヤ人の鷲鼻は特徴的であり、また同じ国民でも細くて高い鼻、低くて幅広い鼻、空を向いた鼻…と千差万別である。

そしてこの鼻の形は、その人の性格と密接なつながりをもつといわれている。

 

鼻を中心とした部分を意志、自我の象徴とみなすのは、「私です」というときに、人は、誰でも目やロなどはささず、自分の鼻をさすことからもわかるだろう。

 

さて顔のど真中にあぐらをかいている、この鼻の主機能は、匂いをかぐことと呼吸をすることであるが、そのための道具だてはどうなっているのであろうか。鼻の先は軟骨でできているため、つまんで左右に動かすことができる。上部の硬いところはふつうの骨でできており、左右の鼻孔に指を入れてみると、軟骨でできた壁が2つの鼻孔を隔てているのがわかる。これが鼻中隔である。鼻中隔のまっすぐな人はまれで、成人の80~90パーセントの人は左右のどちらかに曲がっているものである。そして、女性よりは男性に、民族ではヨーロッパ人に多く見られる。

 

彎曲(わんきょく)がひどいものを鼻中隔彎曲症といい、こうなると性格にも影響を与え、氣が短くなったり、つまらないことにも興奮しやすくなる。

昔から「意地悪根性の鼻曲がり」などという言葉も、そこから生まれたのかも知れない。

鼻の先を押し上げてみると、鼻腔内に突出したものがある。これは、上甲介、中甲介、下甲介といって、これによって広い鼻腔を狭くしてある。空氣を胸いっぱいに吸い込む為には、広いままのほうがよさそうに思われるが、空氣中に含まれているチリなどの異物を取り除くには狭い方が好都合なのだ。鼻腔のいちばん奥が、ほぼ直角に曲って喉頭につながっているのも、鼻毛がはえているのも、異物の体内侵入を防止するのに役立っているのである。

 

一方、匂いは上甲介をおおう粘膜の部分と、それに相対している鼻中隔の部分とで感じる。

ここに、匂いの感覚をつかさどる嗅神経の末端が分布しているからである。

 

鼻はまた、目ともつながっている。利発な人を形容する言葉に、「目から鼻へぬける」というのがあるが、生理学的には、だれでも目から鼻へぬけている。下瞼のふちにポツンと小さな穴があり、これが両者の連絡通路となっている。ここから鼻涙管が鼻腔に通じており、まばたきをして、瞼をあけたり閉じたりするたびに、穴が広がって目頭にたまった涙を吸い込んだり、その涙を鼻の中へ落としたりしている。

 

涙は平均して、1分間に1000分の1CCほど分泌されている。このほんの少しの涙が瞼や角膜の乾燥を防ぐという大きな役割をもっているのである。悲しいときには涙がでる。どこから、こんなに水が出てくるのかと思われるほど、あとからあとからあふれ出てくることもある。

こんなときは、たいてい涙といっしょに鼻汁も出てくるものだ。この鼻汁はどうして出てくるのだろうか。それは、泣くことによって、頭部が充血して、鼻汁の分泌が異常に亢進されるためである。

 

ところで、食べものが悪くなっていないかどうかを確かめるとき、匂いをかいでみる。

また、ソースとしょうゆの見分けがつきにくいときも匂いをかいでみたりする。

このように、場合によっては、鼻は目よりも微妙な違いを見分けることができるものである。

 

しかし、このように鋭敏な嗅覚ではあるが、生物全体としてみると、われわれ人間のそれは、かなり鈍いほうの部類に属する。

 

<嗅覚の鋭い動物たち>

われわれの身近にいる動物で、嗅覚の鋭いものには、アリ、イヌなどがいる。

彼らは、全く匂いの世界にだけ住んでいるといってもよいだろう。

アリは、地面に顔をすりつけるようにして歩いているのも、匂いをかぐためで、彼らは匂いの感覚にたよって行動しているわけである。したがって、明るい太陽の下でも、暗闇の穴の中でも、同様に活動することが可能なのである。

 

イヌの嗅覚も鋭い。イヌの視力はせいぜい地面が見えるぐらいで、色の区別もできない。

しかし、敏感な嗅覚があるため、なんの不自由も感じない。イヌが自分の主人を見分けられるのも、匂いのおかげによるのである。

 

調香師という職業がある。彼らは幾百種もの香水のわずかな香りの変化をかぎ分けることができる。もちろん、経験と訓練とがそれを可能にしているのではあるが、その訓練の基本は健康保持だという。二日酔では、嗅覚はたちまち鈍ってしまう。たばこもやめ、規則正しい生活をし、適度のスポーツで体力を養う努力を必要とするのである。

 

鼻の機能に異常がおこると、呼吸や嗅覚が障害をうけるのはもちろん、目、耳、脳の働きにまで大いに悪影響がおよぶ。ひどい場合は、耳の聞こえが悪くなったり、視力が衰えたり、頭痛や頭重に悩まされたりする。もの憶えが悪くなったり、思考力が衰えたりして、学童期には大きな影響があり、勉強嫌いの落ち着きのない子をつくる原因ともなる。

 

鼻の進化の過程をみると、魚類では鼻はもともと頭の先端におちくぼんだ、一対のほら穴であった。この底にしきつめられた細胞が、そこに流れ込んだ水の味を感じるしかけとなっていたのである。やがて、これが両棲類(カエル、イモリ、サンショウウオなど)、爬虫類(ヘビ、トカゲ、カメ、ワニなど)に受けつがれた。さらに哺乳類へと分化が進むにつれて、鼻から咽喉へのルートが貫通し、本格的な空氣呼吸がはじまったのである。いわば、頭の中に空氣の通り道ができたわけであるから、鼻の機能障害が、脳およびそれに関連した器官の働きに大きな影響力を与えるのは当然であろう。

 

<鼻の障害と対策>

さて、この鼻に関連した障害にはいろいろなものがあげられるが、まず、先に述べた鼻中隔彎曲症がある。もともと、人間の鼻中隔はまっすぐということはほとんどないから、それが極端でない限りあまり氣にしなくてよいが、慢性鼻炎や蓄膿症を併発したりすることもあるので氣をつけなければならない。他に、急性鼻炎がある。これは、風部ひきが原因になる事が多く、発熱、くしゃみ、鼻汁過多などの症状をおこすのが特徴である。

アレルゲンが雜草のブタクサ、セイタカアワダチソウ、また、イヌやネコの毛でおきるアレルギー性鼻炎、外傷による鼻中隔血腫、化膿菌の侵入による鼻せつや丹毒、いつも鼻のつまった状態の肥厚性鼻炎や鼻茸などがある。

 

鼻汁がひどく、脳への悪影響を与えるものとして最も問題になるのは蓄膿症(副鼻腔炎)である。これは鼻腔の周りにある骨の穴(上顎洞、節骨洞、蝶形洞、前頭洞)に炎症がおこり、膿のたまる病氣である。この蓄膿症は、甘いものや動蛋食品を過食し、便秘をおこしている人に多い。体質悪化のあらわれといえる。こうした人の血液は酸毒化しているので、鼻だけに障害があらわれるのでなく、皮虜にできものができやすくなってくる。また、脳への酸素供給も十分おこなわれなくなるので、頭の働きも悪くなる。呼吸も滑らかにできないため、精神的にも不安定になる。

 

蓄膿症は、一般におこなわれている洗浄や薬液の注入、手術などの治療法では、決して根治することは不可能である。特に手術は上唇をはがし、上顎をコンコンと叩いて穴をあけ膿のたまっている部分を掃除するのだが、この物理的な刺激も脳にとって甚だよろしくない。

 

ここで、鼻血についてふれておこう。

鼻腔は粘膜でおおわれているが、この粘膜は他の場所にくらべて、「薄く」「血管に富む」ため、もともと刺激によって容易に出血しやすい状態になっている。だから、指でつついてツメで引っかいたりすると、すぐに出血する。

 

だが、このような外傷による出血は、防止も止血も簡単にできるから、余り心配はいらない。

恐いのは全身的な病氣からくる鼻血だ。とくに鼻血をおこしやすいのは、高血圧、動脈硬化。

それに精神的興奮による血圧上昇でおこる鼻血も軽視できない。このような鼻に関する種々の障害を予防するためには、それぞれに適した手当てをすると同時に、体質の改善をはかることが不可欠だ。

 

粘膜が弱くなっているのも、化膿しやすくなっているのも、出血しやすくなっているのも、いずれも血液が酸毒化して、組織の機能が混乱しているためだ。

玄米を主食とし、野菜、海藻、小魚などの副食を中心として、特に梅千し、ねぎ、玉ねぎ、にら、山芋、しいたけ、しめじ、えのき茸などを積極酌にとるとよい。

 

梅干は、整腸、浄血効果が大きいから、体質にかかわらず、毎日1個は食べたい。

ねぎ、玉ねぎ、にらは、化膿しやすい人、体がだるい人は、大いに摂りたい。

 

山芋は、虚弱体質者の体力強化に役立つ。きのこ類は、とくに肉食を多くしていた人の血圧低下にきわめて有効だ。

 

そして、腹八分目、十分な咀嚼を実行することである。

鼻の障害は、食事の質もさることながら、過食が重大な原因になっているからだ。

 

薬草茶としては、ヨモギ、オオバコ、ドクダミなどがよい。

また民間療法としては、蓮根の節をおろして鼻孔にたらすと、鼻づまり、鼻血に卓効がある。

 

蓄膿症には、ニンニクをおろして布にのばし土踏まずに貼りつけるのもよい。

健胃薬として有名なオオジシバリの葉茎の乾燥させたものを、1日10グラム煎服したり、ダイコンのおろし汁を脱脂綿にしませたり、ドクダミの生葉を塩でもんで、鼻腔にさし込んでおくのも有効である。

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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