高タンパク食                          藤川 徳美


チョー(CHO)とチョン(CHON)

栄養に関する常識が問われたとき、ほぼ反射的に思いだされるのは、“三大栄養素”である。

習慣上、その第一にくるのは「糖質」である。これを、炭水化物といい、含水炭素といって悪いことはない。

 

これらのことばは、糖質が、炭素と水との化合物であるところからきている。

本書では、主としてタンパク質を扱うが、そのことばに“質”がついている関係上、同じく“質”のつく「糖質」をとることにする。

脂肪についても同様、ここでは「脂質」という用語をとる。

この場合、脂質のなかには、脂肪と類脂質(リポイド)とがふくまれている。

三大栄養素の第二にくるのは、この脂質である。

そして、最後にくるのはタンパク質である。

 

これらの栄養素は、たんに体内にとりこまれればそれでよいというものではない。

呼吸によってとりこまれた酸素と合体して、初めてその価値を発揮する。

呼吸の化学が明らかになるまで、栄養の本質はわからなかった。

そして、それを明らかにしたのはフランス人ラボアジェ、1785年のことである。

ラボアジェは、呼吸についての人体実験を試みた。呼気中の酸素100gのゆくえを求めようとしたのである。

彼は、そのうち81gが、炭素と結合して二酸化炭素の形で吐きだされることを知った。

そして、残りの19gは、水素と結合して水または水蒸気になる、と考えた。

 

三大栄養素はいずれも炭素と水素とをふくんでいる。

それらの元素は、酸素と結合することによってエネルギーを発生し、栄養素としての面目を発揮することになる。

 

糖質、脂質を「チョー(CHO)」、タンパク質を「チョン(CHON)」と記憶せよ、と教える人がいる。

Cは炭素、Hは水素、Oは酸素の記号であるから、チョーは、炭素、水素、酸素の化合物であることをあらわしている。

 

またNは窒素の記号である。

タンパク質が、糖質や脂質に比べて複雑な化合物であることは、チョンと聞いただけでもわかる。

窒素はタンパク質の約16%を占める。

糖質や脂質はチョーだから、酸素との結合によって二酸化炭素と水とになり、あとくされなく100%がエネルギー化する。

それに反して、タンパク質は窒素があるから、たんなるエネルギー源ではないはずだ。

 

【糖質、脂質との相違点】

ところでわれわれは、菜食主義者でなくても、三大栄養素が植物からとれることを知っている。

植物はエネルギー源をつくりだす能力をもっているのだ。

むろんそのもとは日光のエネルギーである。

 

緑色植物は「光合成」とよばれる化学反応によって、ブドウ糖の形で、太陽エネルギーをかんづめにすることができるのだ。

植物は、空気中の二酸化炭素と、根から吸いあげた水とを、光のエネルギーの助けによって結合させ、ブドウ糖を合成する。これが動物のからだにはいれば、二酸化炭素と水とに分解して、エネルギーを放出する。

両者は、マクロに見れば、“可逆反応”の関係にある。

 

ブドウ糖がこのようにしてエネルギーを発生するのは、酸素と結合したときである。

ここには酸化がある。酸化の逆は“還元”である。

植物は、光化学反応によって還元物質をつくり、動物はその還元物質の酸化によってエネルギーを得る、という関係になっている。

 

植物は、このブドウ糖を原料として、デンプンをつくり、脂肪をつくり、タンパク質をつくる。

タンパク質はCHONだから、窒素がなければならない。

それは、地中から吸いあげた水のなかに、アンモニア、亜硝酸、硝酸などの形でふくまれている。

 

これらの窒素化合物は、主として動植物の腐敗によってつくられたものだ。

微生物の生命活動によってつくられたものだ。

ここで、エネルギーレベルの概念を、大ざっぱな意味で使いたいと思う。

 

糖質や脂質は、二酸化炭素よりもエネルギーレベルが高い。

二酸化炭素は、葉緑素の働きで光のエネルギーを吸収し、エネルギーレベルの高い物質、すなわちブドウ糖に変じたのである。

ブドウ糖は、エネルギーレベルが高いのであるから、高圧の水みたいなもので、コックを開けばたちまちエネルギーを放出して、エネルギーレベルの低い二酸化炭素になってしまう。

そして、コックを開く役割を負うのは酸素である。

 

動物でも植物でも、すべての活動はエネルギーを要求する。

ブドウ糖は、植物の体内でも酸化して、必要なエネルギーを発生しているのである。

 

エネルギーレベルといえば、それの高いのはブドウ糖ばかりでなく、三大栄養素のすべてが高い。

われわれの体内でエネルギーが要求されるとき、最初にそれを提供するのは脂質、次に糖質、最後がタンパク質である。

この場合、脂質は脂肪酸の形のものだ。マラソンのような重労働をすれば脂肪酸の大量消費がおき、皮下脂肪は減少せざるをえない。

 

糖質、脂質などCHOが燃えるとき、二酸化炭素と水とが発生することは、すでに述べた。

われわれがエネルギーをつくるとき、その結果として水がでてくるのである。

 

汗をかきかき走っても、かならずしも水の補給を考えずにすむのはそのためである。

100gの脂質の酸化では107gの水ができ、100gの糖質からは55gの、100gのタンパク質からは41gの水ができる。

動物のなかまには水を飲まないものがいるが、体表からの水の蒸散をおさえる構造の皮膚の持ち主ならば、必要な水は食物から得られるのである。

 

【第一義的なもの=プロテイン】

さて、タンパク質という名の栄養素と最初に取り組んだのは、オランダのゲラルド・ムルダーであった。

 

1838年、彼はさまざまな食品を分析しているうちに、卵白、牛乳のカゼイン、小麦粉のグルテン、骨のゼラチンなど、外見上はまったくちがって見える物質の化学的組成が、よく似ていることを発見した。

CHONの四元素、すなわち、炭素、水素、酸素、窒素の比がほぼ一定している事実をみつけたのである。

同時にまた、これらが硫黄やリンをふくむことを知った。

 

要するに、これらの物質は、糖質や脂質とは別の栄養素であることが、化学的組成の面から明らかになったわけである。

これらの物質の共通点は、ほかにもあった。

それらはいずれも苛性ソーダのうすい溶液によくとける。

そして、そこに酢酸を加えると沈殿する。

 

このように、化学的性質に共通点があるところから、ムルダーは、これらの物質を一括して扱うべきものと考え、それに「プロテイン」という名をつけた。

プロテインは、ギリシャ語で“第一義的なもの”を意味するプロテイオスをもじったことばである。

プロテインの訳語が蛋白質であるが、蛋は卵の意味であるから、卵白質としてもよいところだろう。

ムルダーが、タンパク質を第一義的なもの、と考えた根拠は、これが細胞の内容物、すなわち原形質の実体であると見えたからであろう。

 

資本論の成立の作業のなかでマルクスと協力したエンゲルスは、生命はタンパク質の存在の一形態である、というような意味のことを書いている。

これは卓見であったが、ムルダーの認識とかさなるものであろう。

今日では、タンパク質が生命の実体であることは常識だ。

成人では、体重の55~65%が水、残りの70~80%がタンパク質である。

 

動物という生物をつくる物質として、最初に注目されたのはゼラチンであろう。

1679年、フランスのドニ・パパンは、自分の発明した圧力釜で、筋肉、骨、神経、爪、毛などを煮て、そこから褐色の液を得た。それは冷やすとかたまった。

ゼラチンだ。ここから、動物体の組織は、ゼラチンにいろいろな割合で水が結合したもの、とされた。

 

ところで、ムルダーがタンパク質とした物質は、どれも純粋な化学物質ではない。

多くの化学者が、これらの単離の作業に従事した。

要するに、化学的な特性のちがうものを分離してゆくわけだ。

 

卵白からは、水溶性タンパクとして「アルブミン」が分離された。

英語では卵白のことをアルブメンというが、アルブミンはそれをもじったことばだ。

 

眼球からは、うすい塩類の液にとける「グロブリン」が分離された。

グローブは眼球を意味する英語である。

 

大豆は塩類をふくんでいるので、これに水を加えると、うすい塩類の溶液ができ、それにとけるグロブリンがでてくる。

豆腐のタンパク質は、主としてグロブリン、ということがわかる。

その後、アルブミンにも種類があり、グロブリンにも種類がある、ということがわかって、タンパク質はこまかく分類されるようになった。

 

しかし、栄養素の一つとしてタンパク質を見る場合、その分類はあまり大きな意味をもたない。

われわれのタンパク質に対する着眼点は、もっとほかになければならないのである。

 

【三石巌 高タンパク健康法(絶版)P40~47より抜粋】

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
  たきがみ博士


旬(ときめき)亭へのアクセス


 

 

 044-955-3061

 tokimeki@terra.dti.ne.jp

 

 旬(ときめき)亭 亭主  たきがみ博士



 

神奈川県川崎市麻生区

百合丘1-5-19 

   YDM百合ヶ丘ビル 5階

 



☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

☆幸せだから感謝するのではなく、

  感謝するから幸せを感じる 

☆孤独を知らなければ、

  本当の繋がりが分からない 

☆内側から生まれてくる至福は、

  失うことがない


天城流湯治法の天健躰操 【始動法】

寝る前、起きた時 3ポーズで5分間

肩こり、腰痛・しびれから解放