Bone brothとは鶏や牛などの骨(= bone)からとった出汁、スープ(= broth)のことです。鍋で長時間ゆっくりと時間をかけてスープを抽出します。
もちろん決して新しいことではなく、日本でもこのような調理方法は昔からありました。
アメリカではbroth類は様々な種類が液体でパック詰めされた状態で売られています。そしてこれを煮込み料理の水分として等、更に風味を強く出したい時に使います。
ここで気になるのは添加物。やはり市販の物だと塩分や防腐剤など、摂取を控えたいものが多く入ってしまうのは仕方がありません。
セロリや玉ねぎ、人参などと共にコトコトじっくり煮だした、家庭で手作りのBone brothに是非こだわりたいところです。
日本では、風邪をひくと「おかゆ」や「卵酒」などという自然療法がありますが、北米で具合が悪い時に常に出てくるのが「チキンスープ」。
鳥ガラスープで作り、野菜や鶏肉、ヌードルを入れたりすることもありますが、これって単に「体が温まる」「おふくろの味」などという以外にもしっかりとした科学的根拠があるのだそうです。
Bone brothから摂取できる主な栄養素の一つがミネラルです。運動することで汗をかき、水分を失うと共にミネラルも流れ出てしまいます。
ミネラルはアスリートが筋肉を効率よく動かすのに不可欠な栄養素。不足すると筋肉が痙攣する原因になります。
骨を作ったり身体中に酸素を運ぶ際にも必要なので、ミネラルの摂取がパフォーマンスに影響することは必至です。
24歳を過ぎると人間の体内のコラーゲン生成能力は衰える一方。
Bone brothから抽出されるコラーゲン成分には関節を強くし、しなやかな動きを助けながら、免疫機能や怪我の回復にも役立つパワーがあります。
ボーンブロスにはタンパク質が多く含まれ、飲むだけで摂取することができます。また、液体なので消化もしやすいのです。
またボーンブロスにはビタミン、ミネラル、ゼラチンそしてコラーゲンも含まれているのでお肌にも効き目があるそうです。
運動の前後にスタミナ補給として、普段の食卓では野菜や肉を入れて食べるスープとして美味しく、壊れにくい身体作りの一環に是非取り入れてみてください。
一杯飲めば、体に沁みわたる滋養スープ
ボーンブロスの作り方はシンプルで、鶏または牛をいったんローストし、その後、骨をハーブやスパイス、野菜と共にコトコト煮るだけ。
スロークッカー(電気鍋)があるなら低温で24時間ほど煮れば完成です。
「Chicken Bone Tea」
鶏肉をメインに、コリアンダー、ライムリーフ、昆布などを長時間煮込んで作られる。出来上がった出汁は香りが高く、深い味わい。それでいて、クセはなく、後味は軽やか。意外と飲みやすい…!
腸にめちゃくちゃいい!と言われるボーンブロス。
海外のレシピは牛骨を使ったレシピばかり(腸には牛骨がベストらしい)なんですが、牛骨が全然手に入らないので鶏ガラで作るレシピを探してそれを参考に作ってみました。
材料
・鶏ガラ:1~2羽分
・玉ねぎ:1/2個
・セロリ:1本
・にんじん:1本
・にんにく:3片
・水:1L
鶏の足(もみじ)があるとさらにコラーゲンがプラスされていいらしい。
鶏ガラは肉屋さんで買えるような地鶏の大きくて部位も多く入ったものだと1羽分。
スーパーで売ってる小さいものなら2つ入れてます。材料費は全部で400~500円くらい。出来上がりはだいたい3日分。
作り方
・野菜を全部一口大に切る。にんにくはつぶす。
・材料を全て鍋に入れる
・煮込む(圧力鍋なら30分加圧後1時間~放置。普通の鍋なら10時間以上コトコト煮込む。)
・ザルでこしてスープを取り出す
私は長時間煮込むのが面倒で圧力鍋で作ってますが、ほんとはじっくりコトコト煮込んで作る方が美味しくて栄養も多いらしいです。
スロークッカーだと電気調理で長時間放置して煮込めるし、これを買ってもいいかなぁなんて思ってるところです。
食べ方&保存
食べる時は塩で味を調整して、そのまま飲んでも良し、好きな肉や野菜を追加しても良し、料理に使っても良し。オクラと青梗菜入りが最近の私のお気に入りです。
保存はメイソンジャーなどのガラス瓶や、液体も保存できるコンテナなどに入れて冷蔵保存したり、シリコン製の製氷皿を使って小分けに冷凍保存したり、用途に合わせて使い分けると便利。