メディアや公衆衛生当局は、50年以上にわたって、脂肪に関する誤報を推進し、低脂肪の食事を推奨する一方、ココナッツオイルやバターのような食品を避けることを奨励してきました。
しかし、現在では、脂肪特に飽和脂肪が悪いという栄養学上の神話は、それと矛盾する説得力のある研究が着実に積み上げられてきため崩壊しつつあります。
人々は、地球上に登場して以来ほぼ一貫して、動物性食品を食べてきました。
初期の洞窟人は、狩猟採集者で肉や植物を食べていました。
従って、飽和脂肪が突然私たちに有害であると言うのは、特に進化の観点からは、意味をなしません。
あなたには、(健康に良い)食物脂肪が必要なのです
実際、どの脂肪が良いのかを知るのは極めて難しいので、率直に記述します。
飽和脂肪は、バター、チーズ、生乳、脂身などの動物性食品に見いだされる健康に良い脂肪です。
ただし、硬化植物油や種子油に対しては注意が必要です。
それらは不飽和脂肪でしたが、人為的に飽和脂肪に変えられたものだからです。
それらは、トランス脂肪とも言われ、インスリン受容体に干渉し、ガン、心臓病、糖尿病などの慢性疾患のリスクを高めます。
長い間、飽和脂肪が不公平に悪者扱いされた理由は、影響力があるが見当違いであった科学者 Ancel Keys博士の間違った研究によるものです。博士は、飽和脂肪の摂取量の多さを心臓病の高い割合に誤って結びつけました。
真実は、動物や植物の中に天然に見つかる飽和脂肪が悪いのではなく、低品質の製品に使われるマーガリン、植物性ショートニング、特に硬化植物油などに見いだされるトランス脂肪が悪玉でした。
それらは、あなたが何としても避けるべき不健康な脂肪です。
では、健康に良い食物脂肪の最も良い源は何でしょうか。
動物性脂肪は、非常に優れた源です。
というのも、オメガ3脂肪酸を程よく含んでいるからです。
その他の選択肢としては、次のようなものをこの段階では、食事に取り入れると良いでしょう。
・アボカド 牧草で育てた肉
・放牧牛のバター、理想的には地元の農家のもの(但し、食料品店から購入するならKerry Gold) 有機飼料で育てた鶏からの卵黄
・ココナッツオイルやMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)オイル
・生のカカオバター 生のナッツ、例えば、ピーカンナッツやマカデミアナッツ
科学者は最近、上記の源に由来する健康に良い脂肪は、あなたの全体的なエネルギー摂取量の50?85%を占めるべきだと勧めています。
しかし、脂肪とは、カロリーは高いが量は少ないことを忘れないでください。
だから、あなたが自分のお皿を見たとき、最大部分はまだまだ野菜なのです。
炭水化物対脂肪・どちらが本当に体重を増やすのでしょうか
過去50年間、アメリカ人は複合炭水化物がたっぷりで飽和脂肪が少ない食事をするように言われてきました。
糖尿病の人々でさえ、毎日のカロリーの50~60%を炭水化物の形で得るように言われています!
同時に、健康に良い高脂肪食品は、健康リスクがあると見なされ避けられます。
それは、糖尿病を患っている人にとって、一般的にはどんな人にとっても、健康を維持するのに必要なことは正反対のことです。
実際、穀物が多い食事への変化が、肥満、糖尿病、慢性疾患の発生率を増加させました。
45歳から74歳の人々27,000名を対象とした14年間の調査がそれを確認しました。
毎日8杯分の脂肪たっぷりの乳製品を摂取した人は、それほど食べなかった人と比べて、糖尿病のリスクが25%減りました。
2010年に公表された別の研究では、脂肪たっぷりの乳製品に天然に含まれるパルミトレイン酸が、インスリン抵抗性や糖尿病を予防することを示しています。
健康に良い脂肪が持つ多くのメリットをちょっと見てみましょう
・細胞膜、ホルモン、ホルモン様物質のため基礎的要素を提供する
・カルシウムのようなミネラルの吸収を助ける
・脂肪に溶ける重要なビタミン、A、D、E、Kのキャリアとして機能する
・カロテンがビタミンAに変換するのを助ける
・コレステロール値の低下に役立つ(パルミチン酸やステアリン酸)
・抗ウイルス剤として作用する( カプリル酸)
・脳や心臓に最適なエネルギーを供給する
・満腹感を増す
・遺伝調整を正し、ガンの発症を抑える(酪酸)
健康に良い脂肪をエネルギーとして燃やすことは、脳の機能にとって大切です。
実際、あなたの脳は、脂肪がないと正しく働きません。
一方、砂糖や穀物を過剰に摂取すると、それがインスリンシグナル伝達を鈍らせるなどの理由で、神経障害や損傷が起こります。
特にオメガ3脂肪は、脳の最適な健康に不可欠です。
しかし、ほとんどの人がそれを食事から十分に取れないので、多価不飽和オメガ6脂肪の過負荷になります。
事実、オメガ3欠乏症は、毎年96,000人もの早期死亡の重大な根本原因であることが判明しており、今日の米国人の最も大きな致命要素となっています。
問題の一部は、多くの人々が炎症性のオメガ6(野菜油のような)を取りすぎる一方、抗炎症性のオメガ3を取らなすぎるため、病気や健康問題のお膳立てをしていることなのです。
オメガ6とオメガ3の理想的な割合は、オメガ6から見て1~3対1であることに留意してください。
現段階では、食事を見直して、上記割合を満たすため、必要に応じてオメガ6たっぷりの食品を減らすことで。
オメガ6:3の比率を維持する最も簡単な方法の1つは、アラスカサーモン、イワシ、アンチョビのような健康に良い魚を定期的に食べることです。
というのも、これらは毒性が低い魚だからです。
あなたはオキアミオイルサプリメントを取ることもできます。
オキアミの中のオメガ3に結合したリン脂質は吸収を助けるので、多量に取る必要はありません。
その他の魚油サプリメントと比較して、オキアミ油は、50倍の抗酸化剤アスタキサンチンを含み、それは、オメガ3脂肪を保存し、酸化を防ぐのでの、吸収性が向上します。
さらにオキアミ油が持つメリットには、その他の魚油と違って、げっぷを起こさせないことがあります。
オメガ3の正しい量を摂取しているかどうかは、どのようにして分かるのでしょうか。
オメガ3の欠乏は、次に挙げるような症状に典型的に表れます。
・頭がボーッとする うつ病
・体重増加 爪がもろくなる
・アレルギー
・関節炎
・睡眠の質が低下する
・記憶障害
・ドライヘア
・ドライスキン
・集中力の欠如 倦怠
この段階でオキアミ油を摂取し、オメガ3たっぷりの食品の摂取量を増やし始めると、上記の症状の1つ以上が改善することがあります。
これは非常に良い兆候です。
しかし、あなたがすでにしばらくの間、オキアミ油を取っていて、あなたの症状が明らかな理由もなく繰り返す場合、それはオキアミ油の取りすぎです。
しばらくオキアミ油を止めて、身体に油を輩出させ、低量から再開してください。
注意
あなたが妊娠している場合、オメガ3脂肪を十分に摂取することが特に重要です。
なぜなら、それらはあなたの赤ちゃんの視覚的、認知的発達にとって重要だからです。
オメガ3はまた、出産後や授乳期にも重要な役割を果たします。
オメガ3が低レベルだと、産後うつ病のリスクが上昇します。
また、子供の側では、オメガ3の早めの補給が知能を高めます。
ですから、あなたが定期的に天然のアラスカサケやイワシなどのオメガ3食品を定期的に食べない場合、私は、妊娠の前、最中、授乳中にオキアミ油でオメガ3を補うことを勧めます。
乳児は、あなたの母乳を通して重要なオメガ3脂肪DHAを摂取することに留意してください。
従って、少なくとも最初の1年間、あなたが母乳育児を続けられれば、それはあなたの赤ちゃんとって、人生の成功に向けた有利なスタートを切ることになります。