食物繊維と胆汁酸                       吉冨 信長


腸内環境を整えるというのは、

①小腸の機能を向上させる、

②大腸の環境を良好にする、大きく分けてこの2点に限られます。

 

食物繊維は言ってみれば消化の悪いものです。

この消化に悪いものを習慣的に適量食べることは、私たちの健康に大きく貢献します。

(※潰瘍性大腸炎の人は安易に摂取すべきではありません。ごく少量から始める必要があります)

 

そして、食物繊維を摂取することのメリットは、

①酪酸を産生することと、

②二次胆汁酸を回避できることです。

 

①酪酸を産生させる重要性

大腸にいる腸内細菌叢の中には、水溶性の食物繊維を分解して、酪酸を産生するものがいます。

この酪酸は、ほとんどが大腸のエネルギー源となり、さらに腸の炎症を抑えたり(抗炎症作用)、抗がん効果や抗アレルギー効果を発揮したり、他にも大腸でのビタミン・ミネラルの吸収の促進、脂肪燃焼効果、ミトコンドリア活性など、さまざまな作用があります。

いわゆるケトン体に類似した作用があるのです。

 

②二次胆汁酸を排泄させる重要性

私たちが摂取した油(脂)は、小腸の入り口にある十二指腸から分泌される胆汁酸によって乳化され、その後消化酵素によって分解されます。

この胆汁酸は使われた後も、実は約98%が再び腸から再吸収されて肝臓に戻ります(腸肝循環)。

このリサイクルは1日に4~12回も行われます。

 

ただし、そこで問題が生じます。リサイクル中に腸内細菌の分解によって胆汁酸の組成が変化してしまい、いわゆる二次胆汁酸を生成してしまうのです。

この古い二次胆汁酸には強烈な細胞毒性があるため、これが腸内に残ってしまうと、大腸がんのリスクが上がってしまうのです。

 

この胆汁酸を常にフレッシュなものを分泌させ、古くなった二次胆汁酸を排泄させていくことが、抗がん対策やアンチエイジングに重要なポイントとなってきます。

この古くなった二次胆汁酸を排泄させるには、水溶性食物繊維を摂ることです。

海藻類、こんにゃく、大麦、アボカド、マイタケなどが効果的といえます。

(※食物繊維以外では、発酵食品、タウリン、そしてファスティングなどが胆汁酸リフレッシュに効果があります)

 

ところが、高脂肪食や低繊維食をしている伝統社会には意外にも大腸がんが少ないことが報告されています。

実はここにビタミンD受容体(VDR)が関係しているのです。

近年、VDRは活性型ビタミンD以外にも、二次胆汁酸であるリトコール酸の受容体として機能することが明らかになっています。

 

VDRはこのリトコール酸に反応すると、その解毒機構の誘導物質であるCYP3Aを発現させます。

ビタミンDはがんの中でも乳がん阻害に特に発揮することが知られていますが、大腸がんに対しても予防効果とアポトーシス効果があります。

これは、VDRがリトコール酸に反応し解毒機構を誘導するシステムに関与しているからです。

 

ところが現代人(文明人)の半数以上がビタミンD欠乏であり、それに伴ってVDR発現が低下していることが指摘されています。

つまり、VDR発現が低下している人が、高脂肪食や低繊維食によって腸管内に多くのリトコール酸を維持した場合、この解毒システムでは間に合わず、大腸がん発症に至ると考えられます。

 

VDRはビタミンDとの結合による転写活性以外に、こうした異物を察知し解毒を促進する働きもあるのです。

しかし、日光を浴びることが少なくなった現代人はVDRによる察知だけでは追いつかない可能性の方が高いため、二次胆汁酸を排泄させていく考えの方が現実的でしょう。

仮にVDRが正常に発現していても、やはり食物繊維との相乗効果を狙った方が賢明です。

 

以上まとめると、食物繊維の重要性は、酪酸産生と二次胆汁酸排泄にあり、VDRによる察知だけでは追いつかない「二次胆汁酸の解毒機能」を向上させることにあるのです。

 

食物繊維の効果は、大量でなくとも、少量でいいから習慣化することで発揮されます。

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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