食生活・食事法                        池澤 孝夫


「鉄たんぱく質不足」などの栄養不足や「耐糖能異常や機能性低血糖症」などを起こしてしまうホルモン分泌異常は、食生活の改善で修復可能ですが、これとて「本当の原因」が何かを知ることが出来なければ「食事法」も対症療法で終わってしまいます。

 

「鉄不足」では「鉄サプリ」だけで解決できる場合もあれば、解決できない場合もあります。

「たんぱく質不足」の場合も「高たんぱく質食」だけで解決できるとは限りません。

 

「インスリンの過剰分泌」による症状に対しても「低糖質食」を行って一時的に体調が良くなっても、しばらくすると、それが自分の体質に合っていないということが分かる場合もあります。

 

「栄養不足」には消化吸収をつかさどる「胃腸の機能」が関係していることは容易に想像がつきますが「インスリンの過剰分泌」にしても「でんぷん質」の消化吸収の状態によって、また「腸内フローラ」の状態によっても影響を受けているのではないかとも想像できるのです。

実際「便移植」などで「肥満の治療」もできるわけですから「低糖質食」が唯一の「正しい食事法」とも言えないわけです。

 

「栄養状態」が悪い状態では「食事の内容」を変えるだけでは、悪くなった「エネルギー代謝」を改善することはできません。

しかし、逆も同じで「エネルギー代謝」が悪い状態では「栄養状態」も良くなってきません。

つまり「物質代謝」と「エネルギー代謝」の両面から食事法を見直していく必要があるのです。

 

この時、どちらを優先させるか、そして栄養の入り口になる胃腸の機能に対しても、どれだけ注意を払わなければいけないのかが問題になってきます。

 

胃腸の機能は「何でも食べることが出来るか」「快便であるかどうか」などで判断し、もし問題があれば常にそれらを改善する方法を模索する必要があります。

 

また、栄養不足に対しては、明らかに不足している分については不足分を補って様子を見ることが大切です。

余程の異常がない限りにおいてはある程度の改善は見込めると思います。

 

そして、一番重要なのが「エネルギー代謝」を整え「インスリンの過剰分泌」をなくすことです。

「非糖尿人」にとっては、過剰なインスリンは様々な病気や体調不調の原因になってしまいます。

そこで「血糖値を直接上げる糖質」「インスリンを最も上げやすい糖質」ということで「糖質制限」が叫ばれるわけですが、ここで注意しなければならないことがあります。

 

最初にも述べたように消化吸収面での「体質の違い」だけでなく「筋肉量の違い」「元々のインスリン分泌能の違い」「元々のインスリン感受性の違い」などの「体質」よっても大きく左右されるため「糖質量」だけに注意して「糖質制限」を行っても、必ずしもそれが効を奏するとは限らないのです。逆に「副作用」に苦しむ方も出てきます。

 

したがって、エネルギー代謝を改善するために糖質制限を行う場合には、前もって「体組成検査」「血液検査」を行うなどして「体質診断」をしておく必要があります。

 

そして「体質」に応じて「インスリン」が正常に分泌されるようにするために「食習慣」で改善できる問題は無いかどうかを見極めたうえで「食事の内容」「食事の摂り方」すなわち「何を、何時、どのように食べる」のが最善なのかを考えていく必要があります。

 

ここで重要なことは「糖質」を控えることに重点を置いた指導をしないようにすることです。

なぜなら「インスリンの過剰分泌」は「ブドウ糖の不完全燃焼」から始まったわけで、その結果として起こっている異常に対しての食事法であって「糖質」そのものに大きな罪がないからです。

 

言い換えれば「処理できる糖質量」がいつの間にか少なくなってきたのですが、それに気づかずにいたため、相対的に「糖質過多」になり「不完全燃焼によるエネルギー不足」から、より多くの「糖質を渇望する体質」に変わってしまったことの方に本当の原因があると言えるからなのです。

 

「非糖尿人」がこのことを理解せず、「糖」を必須ではないからといって遠ざけ、あたかも糖を口にすることに対して罪意識を持ってしまい、厳格な糖質制限まで踏み込んで「脂質人」の世界に長期滞在してしまうと「耐糖能」は著しく悪化してしまう恐れがあります。

また「ケトン体至上主義」を盲信してしまうと、同じ過ちを犯す危険があります。

 

私たちが、母親の胎内にいた時、そして乳幼児期までは、少なくとも「中間人」であり、どのような食事内容に対しても適応できていたのですが「植物油+小麦粉+食品添加物」を主体にした「加工食品」など「不自然な食べ物」を「当たり前」のように疑うことなく口にしてきたことが「糖質人」になってしまった原因とも言えるのです。

 

世の中すべてが「糖質人」の中での「健常に見える人」を中心に検査値の基準値も決められていますし、医療そのものも「対症療法」ばかりです。

「糖質人」を本来の「中間人」に戻してあげることが「原因療法」です。

そのために、無駄がなく、最短で、しかも副作用をできるだけ最小限にするための手順を考えていく必要があります。

 

「百花繚乱」ともいえるほど「糖質制限食」の考え方がありますが、自分の体質に合った食事法に何を選択すればよいのか、そして、いったい何を目的として行い、最終的に何を目指すことが最善なのかをよく考え理解した上で、それぞれの考え方を学んでいくようにしてください。

 

何事も盲信は禁物です。

そして、食事法を改めるのに、何も急ぐ必要はありません。

現状の食事法にある問題点に気づき、意識して食べるものに注意を払っていくだけでも十分なのです。

 

 

『糖質に対する身体の反応の違い』

食事から私たちの身体に取り込まれた「糖質」によって「血糖値」や「追加インスリン分泌量」が変化します。

これらは主に「糖質の種類」「胃腸における消化吸収能力」「すい臓におけるインスリン分泌能」「インスリンの感受性」「細胞膜のインスリン抵抗性」「末梢のインスリン抵抗性」という因子の違いよって変化の度合いが変わってくると考えられます。

 

「糖質の種類」では小麦粉や米のような普段の主食となっているような物は「でんぷん質」と言われ「糖」がたくさんつながったもの(多糖類)がどうしても多く摂取しがちになってしまいます。

これらは消化されるとブドウ糖に分解されて腸から吸収され血液中に取り込まれて血糖値が上昇することになります。

 

「でんぷん質」の消化が早いとまた吸収が早いとそれだけ血糖値が上がりやくなり、インスリンも多量に分泌されることになります。

これらはでんぷん質を分解する酵素の量や能力また吸収する腸の状態によって変わってくると考えられています。

 

一方「砂糖」はブドウ糖と果糖で出来た二糖類ですので、消化されても血糖値を上昇させるブドウ糖は半分しかありません。

消化された後、片方の果糖を速やかに代謝することが出来れば、血糖値と追加インスリンの上昇の度合いはでんぷん質に比べれば小さくなることが予想されます。

実際砂糖だけを摂取しても「低血糖」が起こりにくいのはそのためです。

 

これら血糖値の上昇や追加しンスリン分泌は、主に後天的に発生したブドウ糖の代謝障害や腸内フローラの変化によって大きく左右されますが、先天的な体質によっても大きく変わってきます。

消化吸収能力やインスリン分泌能、インスリン感受性などは生まれた時から各人違いがあるからです。

つまり「でんぷん質と砂糖といった二種類の糖質を比較しただけでも、組成は違うし他の要因もたくさん絡んでいるので、摂取量が多いか少ないかだけで血糖値や追加インスリン分泌量をあれこれ判断できない」ことが分かります。

 

一般的な洋菓子の原料は「小麦粉・砂糖・植物油」が主なものですが、この中で最も悪さをしているのは「後天的にブドウ糖の代謝障害の原因となる植物油」であり、その次に悪さをしているのは「一気に消化されてブドウ糖に分解されやすい小麦粉」ということになります。

砂糖が悪者にされがちですが、砂糖の消費量が減少している中で肥満が増加してることから、砂糖は思ったほど悪者ではなく、むしろ砂糖に含まれる糖分を代謝しにくなったことの方に原因があると考えなければなりません。

また、一般的な和菓子では「米」というでんぷん質と砂糖は使われていますが、植物油が使われていない分洋菓子よりましと言えるかもしれません。

 

「でんぷん」を酸や酵素で加工して作られる「異性化糖」の組成も「果糖とブドウ糖」ですが、原料が「遺伝子組み換え」の物が多く「でんぷん質」も混在していることから避けておいた方が良いと考えられています。

 

同じ食事をしても、同じデザートを食べても、血糖値や追加インスリン分泌の動態は人によって違ってきます。

「糖負荷試験」を行って、消化という要因を取り除いても、一定量(75g)のブドウ糖に対しても様々なパターンが見られるのは「吸収能力」だけでなく、その後のブドウ糖代謝の上手下手ということで左右されているからなのです。

 

したがって、自分自身が果たして「糖質」を口に入った瞬間からどのように身体が処理しているのか、それを知り、現状の処理能力に合わせた糖質との付き合い方をまず考えるべきなのです。

「非糖尿人」にあっては「糖質」を悪者と決めつけて「糖質制限が先にありき」という考え方をもってもらいたくない理由の一つはここにあるのです。

 

身体に吸収されてからのブドウ糖の行方と追加インスリン分泌の動きについては別の機会にまたお話したいと思います。

 

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

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