非筋肉質の方の糖質制限のあり方                 池澤 孝夫


日本人に女性に多い「非筋肉質」のブドウ糖代謝における体質的特徴は「インスリン分泌能」は低く、その代り「細胞膜のインスリン抵抗性」も低いというものです。

したがって「高糖質・低たんぱく質・高脂質食」という「食事」に対し、少量のインスリンでブドウ糖を代謝しエネルギーにすることを得意としています。

 

一方「筋肉質」の体質的特徴は「インスリン分泌能」は高く、その代り「細胞のインスリン抵抗性」も高く「低糖質・高たんぱく質・高脂質食」という「食事」に対し、インスリン分泌が少ない状況下で脂肪酸を代謝しエネルギー源にすることを得意としています。

 

「糖新生」においても「非筋肉質」は不得意、「筋肉質」では得意です。

「たんぱく質代謝」「脂肪酸代謝」においても同様のことが言えます。

 

日本人女性が「ケトン食」のような厳格な糖質制限を行い「脂質人」を目指すことは、実は体質的に合わないことをしようとしていることに他なりません。

 

「ブドウ糖が完全燃焼」している間は何も問題は起こりません。

問題が起こってくるのは「ブドウ糖代謝が不完全燃焼」し始めて「耐糖能異常」や「耐糖能異常を伴わない高インスリン血症」などが発生してきた場合です。

 

私たちは「過剰な糖質摂取」がこのような状態を招いたとして「糖質制限」を勧めているわけですが、少なくとも「非筋肉質」である日本人女性の多くにとって必ずしも「適切な対応ではない」と考えているのです。

 

「糖質制限」という「対症療法」で耐糖能異常に対し血糖値を安定させ、また高インスリン血症によって起こる様々な症状に対しインスリンレベルを下げることはできますが、これによって「ブドウ糖の不完全燃焼」の原因が治るわけではなく、むしろ不完全燃焼しやすくしてしまう恐れもあるのです。

 

「ブドウ糖の完全燃焼」が出来ていれば、乳酸もそれほど蓄積されることもないし「脂肪酸→ケトン体回路」へのスイッチも入りやすく、それが「正常の代謝状態」というものです。

それに対し何らかの原因で「ブドウ糖の不完全燃焼状態」が長く続くことがあると乳酸が蓄積されやすくなり、細胞質内にブドウ糖が停滞し細胞外へ逆流することで「高血糖」の原因になるだけでなく「高インスリン血症→細胞膜のインスリン抵抗性の増大→高インスリン血症の悪化」のコースをたどり「脂肪酸→ケトン体回路」へのスイッチが入りにくくなっていくのです。

 

「高血糖」になるメカニズムも「細胞膜のインスリン抵抗性」とは別にあると考える方が、今後の対策を考える上でも有用です。

 

病的な「ブドウ糖の不完全燃焼の状態」と人為的な糖質制限による「ブドウ糖代謝の休眠状態」は「同じ状態」です。

ある意味「糖尿病」と同じ代謝状態とも言えます。これを「是」とされるならそれに異議を唱えるつもりはありませんが、私には選択できません。

 

また、日本人女性に多く見られる「鉄不足」は電子伝達系でのATP産生を減少させるため「ブドウ糖の完全燃焼」を妨げる要因になります。

しかし「鉄不足」も「食事」「サプリ」などで容易に改善しない方も多く「糖質制限」は安易に始めることはできないのです。

 

したがって「鉄不足」の有無を確かめ、それがあれば一定の水準まで改善した上で「緩やかな糖質制限」までのレベルで「対症療法」をしながら「中間人」すなわち「脂肪酸→ケトン体回路」へのスイッチが入りやすくなるよう状態にもっていくよう食事指導を行うべきと考えます。

いきなり「脂質人」すなわち「ケトン体優位」のエネルギー代謝に持ち込まないことが肝要です。

 

「非筋肉質」の体質的特徴を踏まえ「ブドウ糖の不完全燃焼」が「ブドウ糖代謝異常」の本質とする立場であることを再度強調しておきます。

 

「糖質摂取過多」は「不完全燃焼によってもたらされた高インスリン血症による結果」であって「細胞膜のインスリン抵抗性を増大する要因」になっても「不完全燃焼の原因」ではないとの立場であることも申し添えておきます。

 

「糖質制限におけるケトーシス」と「飢餓におけるケトーシス」は「異化亢進状態」であることに変わりなく、むしろ前者の方が「長期化」する危険性をはらんでいます。

特に「非筋肉質」では「糖質制限」で適切な「糖新生」がバックアップ機能として働かず「低血糖」という「ストレス状態」を引き起こすことがあります。

「ケトーシス」が低血糖症状をマスクしてしまうと「ストレス状態」は見過ごされてしまうことになります。

 

「ケトーシス」になって「低T3症候群」を発症した方のエネルギー代謝状態を観察していると、このような考え方のほうが無理なく説明でき「糖質」を加えていくことの重要性も見えてくるのです。「GLUT1欠損症」でも同じです。「病的な状態」から「本質」が見え始めたと言っていいでしょう。

 

「脂質人」から「中間人」への回帰のために「糖質選択」を行うことは「ブドウ糖代謝を休眠させない」ためです。

ブドウ糖を完全燃焼できる能力があれば「細胞膜のインスリン抵抗性」が改善しているので速やかに「中間人」に回帰できます。

 

回帰できないのは「ブドウ糖を完全燃焼できない」からで、この場合はこの障害を取り除くことが先決です。

しかし、これが長期にわたる「ケトーシス」でもたらされたものであるとしたら「ケトーシス」が「非糖尿人」を「糖尿人」にしてしまったことになるのです。

現在「糖質摂取再開」で苦慮されている方の状況を見るにつけ、その可能性がないことを祈るばかりです。

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
  たきがみ博士


旬(ときめき)亭へのアクセス


 

 

 044-955-3061

 tokimeki@terra.dti.ne.jp

 

 旬(ときめき)亭 亭主  たきがみ博士



 

神奈川県川崎市麻生区

百合丘1-5-19 

   YDM百合ヶ丘ビル 5階

 



☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

☆幸せだから感謝するのではなく、

  感謝するから幸せを感じる 

☆孤独を知らなければ、

  本当の繋がりが分からない 

☆内側から生まれてくる至福は、

  失うことがない


天城流湯治法の天健躰操 【始動法】

寝る前、起きた時 3ポーズで5分間

肩こり、腰痛・しびれから解放