鉄分には動物や魚貝類に多く含まれるヘム鉄と、野菜や大豆、卵に多く含まれる非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄の体内吸収率は概ね25~40%と高いものの、野菜などに含まれる非ヘム鉄は5~10%と非常に低く、 その差は4~5倍になります。
そのため、食物から摂取する場合、動物や魚貝類から摂取した方がより簡単に鉄分を摂取することができます。
特に日本人は、鉄分の多くを野菜などに含まれる非ヘム鉄から摂取しがちなため、鉄分吸収率が悪くなっています。
一方、非ヘム鉄は吸収率は低いものの、ビタミンCと一緒に摂取するとその吸収率は2.9倍になります。
そのため、大豆や卵などを摂取するときは、ビタミンCが多く含まれる野菜と一緒に摂取することが、鉄分の摂取には効果的です。