カラダに鉄を取り戻せ                                  吉冨 信長


生命は、宇宙にあるあらゆる金属を使いこなしてきました。私たち人間にとって、その中でも鉄は別格といっていいでしょう。

私たちのカラダは約60兆個の細胞から成り立っていると言われています。

この細胞一つ一つに漏れなく酸素を送り込まなければ、細胞は正常な活動を行えません。

細胞の中にはミトコンドリアというエネルギー産生や代謝にかかわる重要な小器官があり、このミトコンドリアに酸素が行き渡らなければ、様々な障害が知らずして起きてしまうのです。

 

実はこの鉄こそがこの酸素運搬の重要なファクターなのです。

 

ミトコンドリアでより大きなエネルギーを効率よく産生するには電子伝達系というエネルギー代謝の最終段階の化学反応を起こす必要があります。

しかし、ミトコンドリアのデメリットして、活性酸素をどうしても産生してしまう性質があります。ところが、正確に言うとこれは正しくありません。

 

なぜなら、ミトコンドリアで活性酸素を多く産生する一番の原因は、この電子伝達系の最後の電子受け取り部で電子に酸素が行き渡らないことにあるからです。つまり、組織にきちんと酸素が届けば、活性酸酸素を産生することは原則ないからです。

 

私たち人間は、組織への酸素運搬に鉄という金属を使いました。鉄はいわば私たちの生命線なのです。

酸素は呼吸により体内に入ります。入ってきた酸素は肺に運ばれ、そこから血液にのって全身に届きます。各組織で酸素は代謝に利用された後、二酸化炭素が生成し、二酸化炭素はやはり血液に乗って肺に届き、そのまま呼吸で体外に出されます。

二酸化炭素はその性質上、血液で運ぶのは実に簡単です。なぜなら水に溶けやすく、炭酸になってぐるぐる血管を流れます。

 

一方、酸素はそうはいきません。酸素は水に溶けにくい性格があり、血液が冷水のように冷たければ溶けますが、通常の体温ではなかなか溶けません。

そこで酸素運搬に登場したのがヘモグロビンというタンパク質です。ヘモグロビンのヘムという成分の中心には鉄が存在します。

 

私たちはなぜこの鉄を利用したのでしょう。

酸素と結合する物質は山ほどあります。しかし、いったん酸素と結合するとなかなか離れません。酸素運搬でポイントとなることは、細胞に届いた時に、いかに酸素を手放すかになります。

細胞に酸素を受け渡すにはある程度の大きさの金属が必要になります。クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni) 、銅(Cu)のような金属です。この金属の中で、生命は鉄を選びました。

 

なぜなら地球上に存在する鉄の量は32~40%と膨大にあり、すべての元素の中で最も多い物質だからです。元素の性質はその外側にある電子の数で決まり、その軌道をうまく利用することで生命の進化が決まります。

低温の肺では酸素とくっつき、高温の全身においては酸素を手放すことができる、そして何より入手しやすい元素、この絶妙な性質を満たすものは、まさに鉄でした。

 

心療内科のある先生は、いつも鉄の重要性を臨床現場から訴えています。

ミネラルの処方はまずは鉄からはじまると。特に、現代の女性は鉄不足が顕著であり、それが原因で様々な疾患や精神障害を引き起こしています。

女性には月経があるため、どうしても鉄不足になります。

 

だからこそ、『カラダに鉄を取り戻せ』と口を大にしていいたいのです。欧米ではその食文化(肉食過多)により鉄不足よりも鉄過剰の方が懸念されますが、日本では鉄摂取機会が圧倒的に低く、女性の鉄排泄の方が多いのです。

 

伝統的生活を営む先住民族の多くが、妊娠前の女性に特別な食事を与え、さらに出産後の女性にも特別な食事を与えるそうです。

特別な食事とは鉄分の多く入った内臓肉です。それだけ彼らは長年の知恵により特別な栄養補給方法を取得しています。

 

人間は鉄を利用することで進化し、今度はいつの間にかこれに大きく依存するようになりました。今すぐカラダに鉄を取り戻そう。

 



鉄欠乏による症状                        高橋 純一


女性に多い鉄欠乏による症状には非常にバリエーションがあります。

質的な栄養失調=糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足

例えば不眠、倦怠感、イライラ、神経過敏、不安、うつ、冷え、所謂更年期障害、肩こり、腰痛、頭痛、のどの違和感、風邪をひきやすい、下痢、抜け毛、皮膚乾燥、爪の異常、味覚異常、異味症、氷食症、硬固物嗜好、歯軋り、噛み締め、唾液の分泌異常、過食・拒食・嘔吐癖など掲げれば切りがありません。

 

女性は男性以上に大きなストレスを受けて生きてます。

その理由は,女性には月経,妊娠,出産,授乳,更年期などと,女性特有のストレスイベントがあるからです.女性に甘いもの好きが多いのもそのためです。

甘いもの、即ち糖質摂取はストレスに対抗するためのストレスホルモンが分泌されたときと同じ現象、すなわち血糖値の上昇をもたらします。

ストレスホルモンが分泌された場合と違って、甘いものでそれを成し遂げた場合、その後のインスリン過剰分泌によって機能性低血糖症をもたらし、なおかつそれを回復させるためにコルチゾール、アドレナリンなどの血糖上昇ホルモンが強制駆動させられる事で、副腎が疲労していくという、いわば甘いものを食べる事は「かりそめのストレス反応」だということです。

 

女性がストレスに対抗するために鉄のもたらす役割が非常に大きい

また鉄は、蛋白質が分解され各種アミノ酸から神経伝達物質が合成されるのを助ける役割があり、興奮性の神経伝達物質であるドーパミンや、調節系の神経伝達物質セロトニンをバランスよく作り出す事によって精神の安定化に寄与し、ストレスに対抗する力をもたらすからです。

鉄は一般的に動物性食品によく含まれていますが、女性は男性の2倍くらい肉を食べないと鉄分が不足します。なぜならば女性には毎月の月経で血液が失われ、血液には多くの鉄分が含まれているからです。

 

鉄は血液内で赤血球の中にあるヘモグロビンと結合して、酸素を運びます。また、鉄はヘモグロビンを作るのにとても重要な役割を担っています。その鉄の摂取量が少なくなるとヘモグロビン量が少なくなり、酸素を体内に運ぶ量が少なくなる事で鉄欠乏性貧血を起こします。

 

貧血になるとめまいや立ちくらみ、頭痛と言った症状が出る様になります。貧血がさらにひどくなると体がだるく、疲労感が取れなくなり、日常生活を送るのも困難になります。

 

一日に必要な鉄の摂取量は成人男性で10ミリグラム、成人女性で12ミリグラム、妊娠中や授乳中は赤ちゃんへも栄養を送る為にも一日に20ミリグラムの鉄の摂取が必要になります。成人女性は生理による影響を考慮して、成人男性よりも多く鉄を摂取する必要があります。

 

また、元々鉄欠乏性貧血になっている人は蓄えている体内の鉄の量が極端に少なくなっていることも考えて、基準の量よりもさらに多くの鉄を取り入れる必要があります。鉄は一度に体内に吸収される量が少ないので三食の食事に少しずつ鉄を摂取できるようにして体内への鉄の吸収率を上げる必要があります。

 

鉄の摂取量を高める為にも朝食は欠かせないことは分かってはいてもなかなか朝食を作って食べる時間が無い人も多いのではないでしょうか。そういう時にはアサリの味噌汁を飲むようにしてみてはいかがでしょうか。

 

朝食にアサリの味噌汁を飲む

アサリは鉄分が豊富に含まれている栄養豊富な貝類のひとつです。また、みそに含まれている大豆製品には鉄の吸収を高めてくれる栄養が豊富に含まれています。そのアサリの味噌汁を毎日飲むだけで鉄を摂取する事が出来るのです。

 

バナナとブルーベリーを入れた野菜豊富なスムージーを飲む

ブルーベリーは鉄分が豊富な果物です。それに葉酸やカリウムが豊富なバナナやビタミンが豊富な野菜を取り入れたスムージーは鉄の吸収率がとても高く、いつでも摂取しやすい飲み物です。

 

シソジュースで鉄を摂取

シソは鉄分や血液の抗酸化作用があるポリフェノールが豊富な飲み物です。これにクエン酸を加えて水でつけたものがシソジュースです。このままの原液で飲むよりは水で薄めたものにレモンを加えたり、炭酸水で割るととても飲みやすいです。

 

レモンは鉄の摂取量から吸収を高めるのに効果的なビタミンCが豊富に含まれているので、少量でも入れて飲んだ方が鉄の吸収にはいい方法です。

 

間食はナッツ類を食べる様にする

食事や飲み物で鉄の摂取が足りないと感じている人や普段の間食でも鉄を効率よく取り入れたい人はクルミや落花生、ナッツ類を間食に摂取するのもお勧めの方法です。これらは鉄を多く含まれているのですが、食事におかずなどで取り入れるのは難しい食材でもあります。

 

ですが、間食としては少しの量でも摂取量を増やして鉄を取り入れる事が出来ます。少し甘いものが欲しい時には鉄分の吸収に必要なミネラルも豊富に入っている黒砂糖を使用した和菓子が鉄の吸収を高めるには適しているので取り入れてみてください。

 

ヒジキには豚肉をおかずに取り入れる

ヒジキも鉄分が豊富な食材です。また、豚肉の良質なたんぱく質は鉄の吸収を高める効果があります。ヒジキをおかずにするときにはもう一品豚肉料理を加えて一緒に摂取出来る様にするととても効率よく鉄の摂取量を高める事が出来ます。

 

肉が苦手な人は赤みの魚を取り入れると豚肉と同じくらいの効果を得る事が出来ます。

 



鉄不足と冷え                         吉冨 信長


秋・冬に入ると手足の先が冷たくなる人がいます。いわゆる末端冷え性です。

特に女性に多いこの末端冷え性ですが、冷えとりグッズや靴下を履いたまま寝ることは短期的な効果があるものの、やはりその場しのぎにすぎませんので、根本の原因を調べ予防することが大事ではないかと思います。

 

冷えは、まず、血流が悪く手足の末端まであまり血液が届いていないことが考えられます。血流が悪いときは自律神経のバランスがよくないの、対策としては、体をゆるめてぶらぶらと振ってほぐす、適度なウォーキングや運動をする、第一頸椎を正しい位置に治す、ストレスを解消させるなどが挙げられます。

 

しかし、末端冷え性は、血流が悪いことよりも、どちらかというと鉄欠乏が原因だといわれています。女性に末端冷え性が多いのは、女性の方が鉄分を不足しがちであることに関係していると思われます。

 

特に甘いものが好きな方は注意するべきでしょう。摂取した糖が代謝していくときに鉄分やカルシウムなどのミネラル、ビタミンCやビタミンBなどの体内の栄養を奪っていきます。甘いものは控えることが大事です。

 

また、2012年国民栄養調査によると、「終戦直後の時代」と比べると、鉄の摂取量が6分の1を下回っています。(当時の統計方法と今の統計方法は異なるとは思いますが。)

 

ここで、鉄含量の多い食品をとることが予防策の一つになるわけですが、できれば鉄吸収率の高い食品を選び、鉄の吸収を高めることが大切です。

 

食品から摂取できる鉄は、肉・魚介などの動物性食品のヘム鉄、野菜や穀類などに含まれる非ヘム鉄があります。これらを比較した場合、動物性食品のヘム鉄の方が吸収率が高いです。非ヘム鉄の場合は動物性のたんぱく質と摂取したり、ビタミンCの含有量が多い食品と摂取すると吸収率が高まります。ただし、鉄欠乏貧血までいくと、非ヘム鉄の方が吸収効率が一挙に上がります。

 

煮干し、豚レバー、アマランサス、ごま、乾燥ひじき、海苔などは鉄分の多い食品です。これらを意識して食べるのがよいでしょう。

 

勘違いしてしまいがちなのが、「自分は貧血ではないから鉄分がきちんと摂取できている」というのは誤解です。鉄不足や貧血の判断はヘモグロビンの測定で行われますが、ヘモグロビンが正常値(女性12~16g/dl)であっても、体内では鉄が不足していることはよくあります。よって、さらにフェリチン値を測定することが指標の一つになります。※完璧ではありませんが、おおよそ合致します。

 

さらに、冷えはたんぱく質やアミノ酸が不足していることが考えられます。しっかり日頃から摂取した方がよいでしょう。実際に、たんぱく質の摂取量も年々減少しています。

 

また、オメガ3の油も体温を0.5度あげるという研究がありますので、試してみるのもいいでしょう。

 

冷え対策にはまず鉄分・タンパク質をしっかりとっていきましょう。

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
  たきがみ博士


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☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

☆幸せだから感謝するのではなく、

  感謝するから幸せを感じる 

☆孤独を知らなければ、

  本当の繋がりが分からない 

☆内側から生まれてくる至福は、

  失うことがない


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