遺伝子組み換え作物。
その実態は、WHOのがん研究外部組織が指摘している「発がん性」にとどまらず、遥かに未知数・・・。
多国籍企業・アメリカのモンサント社の遺伝子組み換え技術により害虫に食べられない、そして強力な除草剤でも枯れない大豆が開発されました。
農家は殺虫剤をまかなくてもよくなり、除草剤で雑草は根こそぎ枯れる。
この大豆+除草剤で、今までより少ない労力で大豆を育てることが出来ます。
しかも「遺伝子組み換えは人体への安全性が確認されていて害はない」と断言するモンサント社。
あなたが農家だったらモンサント社のこの製品に魅力を感じるかもしれない。
しかし、実態をみるとどうしても「遺伝子組み換えは害がない」というモンサント社の断言に疑問を感じてしまうのです。
ベトナム戦争でのモンサント社の枯葉剤。
アメリカ軍がベトナムの空からばらまいた、ベトナムの大地を枯れつくしたモンサント社の枯葉剤が奇形の発生や流産をもたらしたことをご存知の方は多いと思います。
遺伝子組み換え作物に残留された農薬入り食材が今、日本の食卓に並ぶ
今、同じモンサント社の生産する除草剤が遺伝子組み換え作物の広大な大地へバラまかれています。
枯葉剤と同じように無差別に全ての植物を根こそぎ枯らし、そして遺伝子組み換え作物に残留して日本に、あなたの食卓にやってくる。
世界で一番遺伝子組み換え食品を口にしている私たち日本人はその実態に目を背けてはいけないのです。
猛毒「除草剤ラウンドアップ」の威力とは
世界第3位の大豆輸出国・アルゼンチンでは遺伝子組み換え農業が広まって以来、ガン、不妊、死産、流産、そして出生異常が急激に増加し、チャコ州では重度の先天的異常を持って生まれる子どもが4倍に増えました。
その原因として上がってきたのが、遺伝子組み換え大豆の耕地に大量に空中散布される除草剤(ラウンドアップ)。
ラウンドアップはわたし達人間も根こそぎ枯らすかのように、原因不明な深刻な症状がチャコ州の人々を襲いました。
チャコ州での実態調査では遺伝子組み換え大豆の栽培が盛んな地域のガン発生率が全国平均の41倍という数字が出ています。
「農薬散布は虐殺・・・」。
死産に直面した女性の心の底からの言葉が、胸に突き刺さります。
農薬の実験で奇形が多発。
日本に出回る作物の残留基準値は実験の10倍の濃度!
この実施調査を科学的に裏付けたのが、ブエノスアイレス医科大学教授のアンドレス・カラスコ博士の国際的科学者チーム。
ラウンドアップの主要な成分・グリフォサートを低濃度に薄め、カエルや鶏の胚に注入した実験で、チャコ州で多発した重度の先天的異常と一致する奇形が発生しました。
実験で奇形を発生させたグリフォサートの濃度は2.03ppm。
農作物中のグリフォサートの残留基準は作物ごとに異なり、日本では菜種と綿実で10ppm、最大基準値の大豆では20ppm(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団より)。
これは実験で奇形が生じた濃度の約10倍。
世界一、危険な除草剤を口にする日本人
世界一多く遺伝子組み換え作物を食べているわたし達日本人は、世界一多くこの残留除草剤を口にしていることになります。
それがわたし達の体を知らないうちに蝕み、じわじわとお腹の赤ちゃんににじり寄っているかもしれない。
ガン、白血病、奇形、先天異常・・・
全ての病気や症状は「原因不明」という言葉で片付けられてしまう今、わたし達は一体何を信じ、どこ行けばよいのでしょうか?
ねずみの赤ちゃんの1/3が未熟、次々に死亡。
生き残ったのは1/2のみ。
ロシアのイリーナ・エルマコヴァ博士によるモンサント社の遺伝子組み換え大豆(Mon40-3-2:最も流通している品種)をマウスに継続的に与える実験。
実験方法
1.マウスを以下の3つのグループに分ける。
A群:マウス用のエサ+遺伝子組み換え大豆を1日当たり5~7g
B群:マウス用のエサ+非遺伝子組み換え大豆を1日当たり5~7g
C群:マウス用のエサのみ
2.マウスが妊娠する2週間前から、妊娠中、授乳中も同じ餌を与え続ける。
3.産まれ子どもにも同様のエサを与える
結果:
A群のねずみ:C群のねずみより未熟(小さい)が多発
生後2週間で体重が20g以下(未熟)のもの
A群 36%
B・C群 6%
生後3週間までの新生児死亡率
A群:25匹死亡(45匹中) 55.6%
B群:3匹死亡(33匹中) 9%
C群: 3匹死亡(44匹中) 6.8%
また他のマウス実験では遺伝子組み換えのエサを継続的に食べさせた結果、55.6%が奇形を生んだというデータもあります。
世界では10億人が飢えており、この食料危機を救うのは遺伝子組み換え作物と強調するモンサント社。
しかしミレニアム研究所代表のハンス・ルドルフ・ヘレン氏(生物学的害虫駆除と持続可能な農業の先駆者)は世界人口・73億人の約2倍である140億人に充分な食料が既に生産されており、食料が足りないのではなく配当が上手くいっていないと述べています。
今、本当にわたし達に必要なものは何なのでしょうか
「大量に」、「効率的に」・・・
わずか一握りの企業の利潤のために、生産者も、消費者も犠牲にしかねない遺伝子組み換え作物は作られ続けています。
「遺伝子組み換えでない」「非遺伝子組み換え」表示に隠された危険な罠
豆腐や油揚げ、納豆、豆乳はわたし達にとってなじみの深い食品です。
それらには必ずと言ってよいほど「遺伝子組み換えでない」、「非遺伝子組み換え」、「国産」と表示されています。
そこでわたし達はある錯覚を起こします。
日本では遺伝子組み換え食品は流通していない、日本は安全なのだ・・という錯覚。
日本で流通している大豆の約94%は輸入。
そして日本の大豆の7割は、栽培される大豆の94%が遺伝子組み換えのアメリカから輸入されています。
日本で流通する大豆の約8割は遺伝子組み換えである可能性が高いということです。
では、あの「非遺伝子組み換え」の表示はデタラメなのでしょうか
日本の遺伝子組み換え表示のルール(抜け道)を知れば、その答えは簡単に出てきます。
抜け道1
組み換えDNA、およびそれによって生成したたんぱく質が残らないものには表示義務がない 醤油、油、添加物など
抜け道2
主な原材料(使用量が多い上位3番目以内で原材料に占める割合が5%以上)以外には表示義務がない
抜け道3
5%以下の意図せぬ混入には表示義務がない
本当に危ない。健康を脅かす危険度大の食品リスト
ここでは、普段の生活であなたやあなたのお子さんが口にすることが多く、そして遺伝子組み換え作物のリスクが隠れている食品をお伝えします。
1. 表示義務のない添加物の宝庫、市販のお菓子・スナック・ファーストフード
添加物には遺伝子組み換え作物使用の表示義務がありません。
2. 油に注意。市販の揚げ物
コーン油や菜種油などの安価な油は遺伝子組み換え作物を使用している可能性があります(表示義務なし)。
市販の揚げ物は油の酸化も気になりますね。
3. 添加物と遺伝子組み換え作物まみれのソフトドリンクやスポーツ飲料
添加物と共に遺伝子組み換え作物由来のコーンシロップや果糖、ブドウ糖などを含む場合が多いです。
4. 朝ごはんに食べていませんか
表示義務のないコーンフレーク
コーンフレークも遺伝子組み換えコーン使用の表示義務がないので注意。
5. ニセモノ調味料またはオーガニックでない調味料
醤油、味噌、醸造酢、醸造アルコールなど。
6. 家畜の餌の多くは遺伝子組み換え。
レトルトのハンバーグなどの加工肉
家畜の輸入飼料のほとんどが遺伝子組み換えのコーン。
レトルト食品は添加物も多く含むのでダブルでリスクが高まります。
お肉を買う場合はその質も考慮してくださいね。
7. 牛の餌には遺伝子組み換え作物たっぷり
乳製品
牛の飼料にも遺伝子組み換え作物が使われています。
甘味料や添加物たっぷりのヨーグルトやアイスにも注意が必要。
ポイントは、日本で主に流通している遺伝子組み換え作物(とうもろこし・大豆・菜種)を原材料とし、遺伝子組み換え作物の使用表示義務がない食品を把握しておくこと。
そうすればある程度「見極め」の応用が利きます。
また、もっとも簡単な方法はオーガニック認定がある商品やオーガニック、自然農法で種からこだわる農家から購入すること。
基本的にオーガニック商品では遺伝子組み換え作物は禁止されています。
ママやパパがお子さんを守るために必要な知識を実につけることは勿論大切ですが、神経質になりすぎず毎日の食事を楽しむことも同じくらい大切。
「おいしいね」と言って家族と食べる食事は、あなたのお子さんや家族にとっての一番の栄養です。
遺伝子組み換え作物や食品添加物、様々な有害物質に負けない体や心を作るためには、毎日の「愛情たっぷりごはん」は必要不可欠。
体に害のあるものを日常生活から「マイナス」していくと共に、体だけでなく心の栄養にもなる毎日の食事で、私たちが本来持つ自然治癒力を高めてください。