『良い脂肪を食べても太らない。むしろ、太らせている真犯人は糖質(砂糖と炭水化物)である』
これは、アメリカの有名医師たちが皆ここ最近口をそろえて言っていることです。
1980年代に、アメリカ人がどんどん太り始めていたことで、国は危機感を持って、「太るのは脂肪のせいである、食事をもっと低脂肪にしよう!」キャンペーンを大々的にしました。
そこで、食品会社はこぞってドレッシング、ヨーグルト、ソース、加工食品に至るまで低脂肪食品を売り出しました。 低脂肪!とさえ書いていれば、人々はガンガン買ってくれるのです、こんなうまい商売はありません。
ただ、食品会社は、そこから脂肪を抜いてしまうと、まずくて食べれたものではない味になることを知っていました。
そこで、その代わりに入れたものは、砂糖です。
その結果は、今や、アメリカの糖尿病患者、肥満者の数は建国史上かつてないほど(国民3人に1人が肥満、10人に一人が糖尿病)に膨れ上がり、このままいくと、2050年には成人3人に1人が糖尿病、もはや国の存続の危機がささやかれているほどです。
飽和脂肪酸の低い食事ばかりを摂り続けていると、良い種類のコレステロール値を下げてしまいます。
そして、脂肪を避けたら、人々は自然に炭水化物や砂糖ばかり摂る事になってしまい、それは悪い種類のコレステロールを上げます。
脂肪は、3大栄養素(必須脂肪酸、必須アミノ酸、糖質)のうちの一つで、「必須」と付くぐらいですから、体に必須な栄養素です。 たくさん摂っても、余剰分はすみやかに体外に排出されます。それが、糖質と一緒に摂ると、(糖質と脂質のコンビネーション食品の例を挙げるなら、ラーメンやドーナツですか)糖質がその排出を邪魔して、脂肪に蓄えられ、結果太る、となります。
※本当は、糖質は三大栄養素には入れなくていいはずです。「必須糖質」なんて言わないでしょう。
もちろん、どんな油でもいいわけではなく、悪い油(トランス脂肪酸や酸化した油、オメガ6系のリノール酸の過剰摂取も)は避けるべきです。
外食で使われている、揚げ物油や薬品で絞ったような安物のサラダ油は、残念ながら皆避けるべき油です。
そこで、良い油をたっぷり含んだ食品とはー。
● アボカド
● ナッツ [クルミ、アーモンド、ピーカン、マカダミア ただし、ピーナッツ以外! ]
毎日一掴みのナッツを食べる事で、様々な病気による死の可能性が20%も下がることが分かっています。
● 種 [パンプキンシード、ゴマ、チアシード、ヘンプシード]
● 油をたくさん含んだ魚 [さんま、さば、にしん、天然鮭(これらはオメガ3をたっぷり含む)]
● エクストラバージン・オリーブオイル
● 牧草で育てた肉(日本ではまだ難しいでしょうか)、平飼いの卵、チーズ、バターも
● エクストラバージン・ココナッツオイル(肉と同じ飽和脂肪酸のカテゴリー)
これらの油は、体のミトコンドリアに活力を与え、抗炎症効果をもたらし、コレステロールに悪い影響は与えず、逆に悪いコレステロールを溶かしてくれます!
なんと、高脂肪ダイエットで糖尿病が改善された患者さんもたくさんおられます。
従来のアメリカ糖尿病学会が掲げてきた、低脂肪推奨の食事ガイドラインは、はっきり言って害毒であり、国内の糖尿病を余計に悪化させてきました。
長いことかかって自分に刷り込まれた常識を覆すのは難しいですが、脂肪は太らない、太らせるのは糖質である。
良い脂肪を摂る事はあなたを健康に導いてくれます。 ですから、心配せずに良い脂肪と、新鮮な本物の食事を、これまた丸ごと食べてください。