私が自由診療にしたのが現在のTokyoDDCにしてから少したってのことでしたが、やはり勇気といえば勇気が必要でしたね。しかし本来保険医療でされている精神薬、ステロイド、抗ガン剤や放射線治療、生活習慣病、無駄な検査、儲けのための延命、その他保健医療の実態を知っていれば、やはりそれに追随しても意味がないことです。特に私は医療界の反逆者ですから。
ビジネスだけで考えれば確実に保険医療の方がもうかります。いわゆる三分診療、五分診療で、クスリを出して検査しとけばいいだけですから。現在の自費診療になって私が儲けているとか本気で勘違いしている人がいますけど、なにをどうみても保険診療していた昔のほうが収入はよかったです。一番儲かっていたのは多分東洋医学のクリニックをやっていたときでしょう。
現在は予約だっていつも満員ではなく結構空いています。それくらい自費診療というのはハードルが高いのでしょうが、安くて治るなんて思っている方がおかしいわけですね。それに治るまでの期間、うちのクリニックも含めて病院に行かなくても済むようになること、それらを考慮して額を評価しなければいけないのに、日本人というのは本当に目先のことしか考えないのだなと思っています。
自費診療というのはある意味シビアに評価されます。保険とは違い10割負担みたいなものなのですから、治らないとか効果がなければすぐに見捨てられてしまいます。なので自費診療をやっていくうえでは工夫も求められます。そんなこともあってうちでは美容に関すること、メタトロン体験、体質判断、放射能検査、マッサージ系の施術や鍼灸治療、栄養療法やデトックスなどをやっているわけです。
また収入が減る分は講演や印税などでなんとか補います。つまり印税で儲けているというのも勘違いで、これは本を書いてみればわかります。これらをなんとか時間を作って書いて売ることで、自分のやりたい診療方針を実践する、それくらいやらないと日本では本質的な治療を実践することはできないのです。そしてそれも今後実践しにくくなるので集中研修しているだけです。
本来日本の保険医療というのは優秀で、何か本当に病気になった時にお金がかからないのは意味があります。ただしそれは無駄が排され国レベルで予防をちゃんとしていることが前提、日本は予防とは逆に病気つくりを日常でやり、さらに医療も医原病つくりにいそしんでいるので、保険医療は有害極まりないものになっています。次世代にツケを払うことが恥ずかしいと患者たちが思えない限り、この状況はずっと続いていくことでしょう。
だから私は今後も自由診療で行くと思います。
*NPO法人 薬害研究センター 理事長、Tokyo DD Clinic 院長、NPO法人 薬害研究センター 理事長