生活習慣や毎日食べるものによって、あなたの体がアルカリ性よりにも、また酸性よりにもなります。
これが、がんをはじめとした現代病を引き起こす要因となりうることをご存知でしょうか。
中でもがんは酸性よりの体にすみつきやすいと考えられています。
がんは酸性の環境が好き
がんの住みやすい環境は、私たちの体の調子の良いアルカリ性状態を酸性状態に変えることで、増殖しやすくエネルギーも作りやすい、がん細胞の敵の少ない環境を作ることにつながります。
がんと体の中のpHのバランスについて注目してお伝えいたします。
血液のpHバランス
自然治癒力がマックス値になるための状態を保つこと。
血液の正常なpHの値は、6.8から7.8の範囲で調整されています。
検査値では、pH7.35から7.45の間が基準値とされており、血液は弱アルカリ性が一番良い状態とされています。
体の中では、うまくバランスをとってこの状態をキープしております。
しかし、この状態が本の少しでもずれると体の機能は悪い方向へ向かいやすくなります。
体全体がpH7.7以上のアルカリ性になると痙攣などの症状がおきたり、pH7.0以下の酸性だと昏睡症状が現れるようになります。
小数点第一位のずれも私たちは乱すことを許されない体であることを知っておきましょう。
そして、がん細胞は体の部分的pH5程度の酸性が強くなることで増殖しやすくなるといわれています。
私たちは、自然治癒力も一番最大になるpH7.35から7.45を維持することが大切になっていくのです。
血液を酸性にする要因はどこにあるのか。
アレルギーなどの炎症を放置すると酸性になりやすい
炎症の5大徴候として、「発赤、腫脹、発熱、疼痛、機能障害」があります。
これらの炎症反応が起こると、血液は部分的に酸性になります。
アトピー性皮膚炎のようなアレルギー反応、頭痛・腰痛のような痛みの反応を放置したり、長期間改善されないまま放置することは、血液を酸性側に傾けやすくする要因になります。
早めに対策をして体質を変えましょう。
農薬や添加物、海洋汚染により
毒素が溜まる生活。
体内の毒素の排泄がうまくできていないと血液は酸性に傾きやすくなります。
空気からの大気汚染物質、農薬、食品添加物、海洋汚染物質も体からできた毒素同様に酸性に傾ける要因になります。
便秘の方や尿からも排泄をしない方は、積極的にトイレに行く機会を増やすようにしましょう。
そのためには、水分を摂取し尿を出やすくしたり、お通じをよくする食生活へ切り替えるようにしましょう。
ストレスは活性酸素を増やし、酸性に傾けてしまう過度なストレスは、交感神経を優位にします。
それにより、大量の活性酸素を発生させやすくなり酸性へ傾ける要因になります。
ストレスの原因を突き止めて、できる限り減らせるように対策をしていきましょう。
糖質過剰
お菓子の食べ過ぎ、糖質の取りすぎは酸性に傾ける。
血液中に糖分は、ミトコンドリアで酸素と反応してエネルギーを作ることに主に使われます。
ただ糖質が過剰になると、酸素と反応しないでエネルギーを作るために、乳酸が作られやすくなります。
乳酸が溜まると、細胞および組織は酸性に傾きやすくなります。
特にがん細胞では、この反応が進行しやすく、がん細胞が多いほど酸性の環境を作りやすくなります。
また、酸性になりますと、免疫の機能がうまく働かなくなりがん細胞が増殖し続けてしまうのです。
ジャンクフードやお菓子からの糖質の摂取は控えるようにしましょう。
呼吸が浅いことも酸性の原因に・・・・
呼吸が浅くなると、血液の中に二酸化炭素がたまりやすくなる結果、血液が酸性に傾きやすくなります。
上記の酸素を使わないエネルギーを作る反応を進行させやすくもなります。肺の隅々に空気を行き渡らさせて浅い呼吸から、腹式呼吸の深い呼吸を心がけましょう。
アルカリ性の環境を作るには
カナダの自然療法 メープル重曹療法
近年、重曹の体への良い反応についても取り上げられることが増えてきました。
重曹は、弱アルカリ性なので、がん細胞の住みやすい酸性環境を中和できると注目されております。
カナダの自然療法のには「メープルシロップ」と「重曹」を使用した「メープル重曹療法」があります。
がん治療に有効であるのではないか、と言われています。
「メープルシロップ」と「重曹」を3対1の割合で混ぜ合わせて煮詰めたものを「メープル重曹液」という強アルカリ性のシロップを摂取する方法です。
この療法のポイントは、メープルシロップに「ブドウ糖」が含まれていることです。
これにより、がん細胞が、ブドウ糖と一緒に強アルカリ性を取り込むことによって、がん細胞だけが死滅するというのです。
がん細胞は、酸性環境でなければ生きることができませんので、メープル重曹液の強アルカリ性にさらされると死滅してしまうというロジックです。
また、強アルカリ性になる理由として、重曹を水で溶かした「重曹水」は弱アルカリ性ですが、「重曹水」を加熱することで重曹が化学反応を起こして「水」と「二酸化炭素」と「炭酸ナトリウム」を生成します。
この「炭酸ナトリウム」により強アルカリ性を示すように変化します。
このメープル重曹療法は、基本的に一定期間糖質制限をして「癌細胞をブドウ糖に飢えさせて」から「メープル重曹液」を摂取すると、
ブドウ糖に飢えているがん細胞が、ブドウ糖と一緒に含まれている「メープル重曹液」の強アルカリを取り込んでしまうので、がん細胞だけを選択的に死滅させることがでるという考え方なのです。
※ただし、あくまでも民間自然療法なので、どの程度の変化が得られるかについては、体質、年齢、状況によって大きく異なります。
また、行われる方は責任を負いかねますので、専門家に相談の上、自己責任でお願いします。
アルカリ性食品、厳選した良い食材・調味料
食品に含まれるミネラル成分のうち、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどはアルカリ性を示します。
これらは、大豆、海藻、野菜、果物、きのこに多く含まれます。
またミネラルのうち、硫黄、塩素、リンなどは酸性を示します。
これらは肉類、魚、穀類に多く含まれます。
どれも欠かせないミネラルなので、酸性にするものを完全に抜くようなことはしてはいけません。
また、動物性食品には海洋汚染やホルモン剤、抗生物質、その他餌に含まれる農薬などの問題もありますので、気を付けてください。
おすすめしたいアルカリ性食品一覧
ここではアルカリ性食品で日常に取り入れやすいものをご紹介いたします。
植物性大豆ヨーグルト
大豆は積極的に食べたいアルカリ性食品の一つ。
中でも、発酵食品である大豆ヨーグルトは時間のない方でもすぐに取り入れやすいのがうれしいポイント。
乳製品を摂りたくない方にもおすすめですよ。
生ハチミツ マヌカハニー
生ハチミツも、体内でアルカリ性になるという、貴重な食材。
腸内環境を整えたり口内炎防止の為にいただいている方も多いのだそう。
一番おすすめなのは加熱せずに自然のままをいただける、ロー・マヌカハニーです。
ロー・マヌカハニー
タンポポチャイ
タンポポもアルカリ性食品の代表選手。
ノンカフェインのものを選べば寝る前にほっと一息。
その日のストレスをいやしてあげてくださいね。
ニュージーランド産オーガニック・ノンカフェインたんぽぽチャイ
最近では、ファーストフードが多いがために、上記であげましたアルカリ性食品の摂取が減っている現状があります。
それを知っていただいて、バランスの良い食事ができるように心がけてみましょう。
梅干しや漬物をいただくことも、アルカリ性食品を体に取り入れることになりますので少しずつ補っていけるといいでしょう。
それに加えて、毎日の食材の選択を意識して考えるようにしましょう。
農薬や添加物の摂取も酸性に傾けます。
取り入れないようにすることも大切な要素になりますので、調味料も含め考えて選びましょう。
激しくない有酸素運動
呼吸が浅くなっているだけでなく、筋肉が少ないことも体の機能を維持できず酸性に傾く要因になります。
激しい運動は、無酸素状態になりやすく筋肉痛の乳酸を作り酸性に傾けます。
息が上がらない程度で、しっかりと安定した呼吸ができる程度の運動をしましょう。
ヨガやウォーキング、腹筋、スクワットを無理しない程度に少しずつ取り入れていきましょう。
私たちは普通に生活しているとどうしても酸性にかたむきがち。
私たちの生活は、どうしても体が酸性に傾きやすい傾向にあります。
これをいかに毎日の生活を正して、自分の体の機能を正常に保った状態を維持できるかが、がん予防だけでなく様々な疾患になるリスクを下げることにつながります。
まずは、自分の感じている不調から少しずつ解決していくことから始めていただき、参考にしていただければ幸いです。