「自前の名医」たちに十分に働いてもらうための環境作りも大切です。
①体内修復以外の余分なエネルギー消費を抑えるために、夜の食事は軽く少なめにして、消化にかかるエネルギーを少なくする。
ただし、一日の栄養量としては、偏りがないよう、少なすぎないようにし、免疫力が高まるような良質のエネルギー補給を心がける。
②寝るときには、湯たんぽを活用して、足の付け根とお腹をしっかり温める。
足の付け根を温めることは、滞りやすい足の血流ポンプを正常にすることになり、それによって体内の血流全体をスムーズにできるので、老廃物や栄養の運搬、免疫細胞の速やかな移動などをサポートできる。
お腹を温めることは、小腸の働きをサポートすることになり、新しい細胞や免疫細胞の誕生を促したり、消化吸収を助けたり、排泄のためのサポートを行うことにもなる。
速やかで深い睡眠のためにも、お腹を温めることは効果がある。
③散歩など、日中に適度な運動を継続的に行い、筋肉や臓器そのものの働きを助けるサポートを心がける。
最低限でも、体内のインフラで大動脈であるも血管やリンパの流れをよくしなければいけません。
ドロドロし老廃物が滞るような血液では、健康体にはなれないでしょう。
食べ物や運動、寝るときの湯たんぽでの体の温めなどの全ては、体内インフラを整えて自前の名医が働きやすくするためです。
これは「体」だけのためです。
それに加えて「心」を健康にしないと名医たちはその能力を発揮してくれません。
病気の不安や、生活のストレスなどに押しつぶされそうになってしまうと、免疫力も活性を失います。
ストレスこそが、がんが大好きな環境です。
さまざまなストレスが消えないとには、割り箸を口にはさんで「笑顔もどき表情」を強制的に作ることも一案です。
口角が上がる表情を続けるだけで、脳は楽しい状態だと理解し、体内修復に必要なホルモンを分泌してくれますから。
自前の名医に働いてもらうことで、どんな高価なサプリメントや漢方薬よりも、より現時的・実質的な治癒が行われると、私は感じています。
古今東西のさまざまな療法も、突き詰めれば、体内環境を整えて免疫力を高める手段だと思うからです。
その先にあるものは、自前の名医=免疫力の働きによる治癒効果です。
せめてこのくらいのことは意識し、日常生活のリズムを作り直さないと、いくらお金をかけて民間療法をしても、成果は少ないと感じます。
がんになる前の生活習慣=がんになる環境が整った生活習慣…であることに気づいて、そこから正していかないと、せっかくの自前の名医たちの働き場を奪うことになります。
その昔、いろいろな人から教えられ、本を読み倒し、ネット情報の洪水に溺れそうになりながら得た知識でした。
「知っていて当たり前」と、いつのまにか思ってしまっていた「治癒の基礎知識」の再発信の大切さを感じています。