腰痛によって仕事を休まなければならないことはよくあります。
実際、病院の受診理由の第2位に挙がっています(1位は上気道感染)。
75~85%の人が、日常生活の中で腰痛問題を抱えることになります。
多くの場合、この痛みは力学的なもので、炎症性関節炎や骨折のような重度の症状に よるものではありません 。
医薬品を使わなくても病気は予防または治療できることを、いくらでも強調したいと思います。
腰痛も同じことです。
必要なのは、ライフスタイルや食事、運動の変更により問題の根本原因に対応することだけなのです。
腰痛のよくある原因
慢性腰痛にみられる最も多い原因は事故やスポーツにおけるケガです。
ただ、ちょっとした動き、例えば床から物を拾い上げるといった動作でも痛みが起こることもあります。
腰痛のリスクを高める要因は他にもいろいろありますが、それを次にご紹介しましょう。
・悪い姿勢 運動不足で起こるお粗末な身体の調整
・腎臓結石、感染、血液凝固などの内部的な症状
・肥満
・心理/感情的ストレス
・骨粗鬆症や骨量の減少
腰痛のリスクをさらに高めるのは座りっぱなしの生活
ひどい腰痛に苦しむ人には共通の特徴があります。
それは座る姿勢が多いライフスタイルです。
背部、首などの筋肉痛の大半は、体全体にかかる力の偏りが原因になっています。
体の偏りは、長い間不自然な姿勢で仕事をしたり、そのままじっとしていることで発生します。
悪い姿勢のままずっと座っていることは、腰痛だけでなく体重増加、肥満、関節の問題、手根管症候群といった神経性疾患など消耗性の症状を引き起こす要因になります。
仮に運動を定期的に行っているとしても、長く座りっぱなしでいることが健康不良や早死の 独立した リスク因子だと指摘する研究報告が多く寄せられているのです!
精神的健康不良の代償
腰痛などの痛みは、メンタルの問題で悪化するという研究報告も増えています。
私の経験によると、健康に過ごせるかどうかは心理的健康やストレスへの効率的な対処力にかかっており、痛みを効果的に解消できるかどうかにも大きく影響します。
精神的な問題を抱えていたり、トラウマが解消されていない場合、健康、特に体の痛みに大きく影響するかもしれません。
2004年に行われた腰痛に関する研究で、この説が裏付けられています。
この研究では、4年間にわたり患者100人を経過観察しました。研究開始時に腰痛の無い被験者全員に心理テストを受けてもらいました。
この後、研究者は腰痛がないままの被験者と腰痛が発生した被験者を比べました。
この結果、心理テストでスコアが低かった被験者が研究終了時に痛みを訴えた割合は3倍多かったということです。
腰痛治療薬の危険性
一般の医師は慢性疼痛にアセトアミノフェンやオピオイドといった非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)をすぐに処方します。
こうした薬剤はすぐに痛みを和らげますが、それは一時的なもので、遅かれ早かれ痛みはぶりかえし、時には痛みを引き起こす刺激に対して敏感になる痛覚過敏を引き起こすこともあります。
さらに、痛みを緩和させる薬剤は強い副作用を伴います。
例えば、一般的に処方される薬、NSAIDsは、心臓発作、卒中など心血管系の症状を起こすリスクが2~4倍高いだけでなく、次のような症状の原因ともなります。
消化器官からの出血などの重度の胃腸問題
高血圧
腎臓疾患
これらの命に関わる 鎮痛剤の副作用は、セレブレックスなど処方薬のNSAIDsに限らず、アスピリンやアドビル、モートリンなどの市販薬でも起こります。
鎮痛剤には危険が伴うものだと覚えておくことは大切です。
残念なことに、一般の医師に慢性腰痛を相談しても、抗炎症薬や筋弛緩薬、他の鎮痛剤、時には抗てんかん薬といったものまで含む治療薬を長期的に処方するばかりです。
高価で危険な腰痛治療薬を処方する医師を見極める
ビッグファーマは最近、使用すると年間で2万ドルにもなる高価な薬剤、 ヒュミラのプロモーションを開始しました。
ヒュミラは、頭骨と背骨にみられる慢性炎症性疾患、強直性脊椎炎の治療薬です。
0.001%未満という発生率が低い腰痛をもたらす疾患に、この危険な薬剤を推し進めようという製薬会社のやり方はとんでもないとしか言いようがありません!
さらに、ヒュミラには次のような重度の副作用があります。
結核
重度感染
リンパ腫などがんのリスク増大
B型肝炎感染
アレルギー反応
肝臓、神経系、血液系疾患
心不全
薬物誘発性ループスなどの免疫反応
骨粗鬆症
副作用はこればかりではなく、まだまだあります。
生体実験に参加させられた患者への市販後調査によると、後になってしか発生しない隠れた健康被害もたくさんあるのです。
痛みが起こる前にリスクを取り除こう!
症状や疾患と同じように、痛みが起こってしまってから治療しようとするより、その前に防ぐことの方が大切です。
起きてしまってからでは遅すぎることもあります。
腰痛の症状がなくても、次の簡単にできることをお試し下さい。
ハードな活動の前には必ずストレッチをしましょう。
立ったり座ったりする時、猫背にならないようにしましょう。
座ったまま過ごす時間が多ければ、意識的にお腹を引っ込め、骨盤を持ち上げ気味に回転します。
同時に、頭を肩の位置から後へ倒し、耳を肩に引きつけて、肩甲骨をすぼめます。
この姿勢を取ると、背骨がきちんと調整されます。
椅子や車の座席に座る際は、良い背もたれを使いましょう。
座り姿勢をたびたび変えましょう。
時々は、立って歩きまわるとか、軽くストレッチして筋肉をほぐします。
背中のサポートがないまま、腰をまげないように。
かかとの低い、疲れない靴をはきましょう。
女性の場合、たまにはヒールの靴以外のも履いて下さい。
背骨のカーブを少なくするため横向きに寝ましょう。
脚を使ってウエイトリフティングをする時は、背中をつねにまっすぐにのばして。
適度な体重を維持しましょう。
禁煙しましょう。
喫煙は腰への血流を減らし、腰椎椎間板の変性をもたらします。
毎日日光を浴びて、ビタミンDを十分に作りましょう。
ビタミンDは背骨を強くするなど、骨の健康を維持します。
水をたくさん飲んで椎間板の高さを大きくしましょう。
腰痛の自然な緩和法
『立ちあがれ! 座っている椅子があなたを死なせるのはなぜか、どうしたらよいのか』の著者、ジェームズ・レビン博士と話す機会がありましたが、その後私の前のアドバイスは不十分だと気づき、これからは できるだけ立っていようをお勧めします。
腰の手術を受けて、痛みを取り除こうとすぐに考える人もいますが、手術を受けることには反対です。
ただ、自然の治癒法で効き目がまったくみられないなら、その中でも Kレーザーなら良いと思います。
赤外線Kレーザーセラピーは、細胞のミトコンドリアにある酵素、シトクロムオキシダーゼを刺激させるものです。
治療部位の微小循環を増大し、赤血球の流れを促します。
これにより、疼痛や炎症を抑え、筋肉、骨、靭帯など硬組織および軟組織の治癒を促します。
また、組織の酸素補給で、静脈やリンパの機能を元に戻します。
慢性腰痛(その他の痛み)を和らげる他の方法
質の良い、動物性オメガ3脂肪を十分に摂取しましょう。
穀類、糖質、特にフルクトースの摂取を止める、あるいは次第に減らしていきましょう。
ビタミンD(日光浴から)および ビタミンK2の摂取量を増やしましょう。
大地とつながろう。 グラウンディングやアーシングと呼ばれるこの方法は、体の炎症を抑え、腰痛などの痛みを和らげます。
濡れた草や砂の上を裸足であるくことで、大地からの電気的エネルギーを得ることができます。