肝臓は、体で二番目に大きな内臓で、解毒や体全体の健康に大きな役割を果たしています。
そこで、日常的に自分の肝臓をきれいにする方法をお教えしたいと思います。
1. 悪い食品を食事から取り除く
薬やサプリメント、良い食品を頑張って摂っている人がいますが、それらも、まず有害な食品を取り除いてからでなければ意味がないと言っておきます。
ですから、精製穀類、精製砂糖、ファーストフード、袋に入ったような食品をやめて、本物の食品を食べることです。
丸ごとの野菜、丸ごとの果物、牧草飼育の肉、発芽させた穀物や種など。
そういうものを食べるようにして、包装されている加工食品は避けましょう。
特に、従来法で育った肉や乳製品は、農薬、遺伝子組み換えの穀物飼料、ホルモン剤、抗生剤にまみれています。
それらの従来肉や乳製品を避けることが、肝臓デトックスの最初のステップとして重要です。
2. 肝臓デトックスに効くハーブを摂る
具体的には、マリアアザミ(Milk Thistle)、ターメリック(ウコンまたはクルクミン)、タンポポ(Dandelion)、この三つです。
まず、最初のマリアアザミは、「解毒の王様」とも言える薬草です。
それは具体的には、体内でグルタチオンと呼ばれる抗酸化物質の生産を底上げして、肝臓や各細胞の解毒を手伝ってくれます。
実際に、マリアアザミは肝臓に蓄積された重金属や薬、環境汚染物質、アルコールなどの除去を助けます。
また、ガンの化学療法や放射能治療後の悪影響を和らげてくれたり、主要成分であるシリマリンが肝臓の細胞壁を強化したり、その健康的な再生を助けたりします。
150㎎を一日2回。
次にターメリック、これもかなり抗酸化が高い薬草で、肝臓や胆嚢をサポートしてくれます。
ターメリックはまた、炎症を抑えてくれます。
消化器官の炎症だけでなく、肝臓の炎症にも効きます。
パウダーなら一日大さじ一杯を食事に入れるか、サプリメントでは一日1000㎎を摂る。
(その他のターメリックの効能:抗うつ剤になる、消化を助ける、血糖値バランスを取る、アルツハイマー症、骨粗しょう症、乳がんや前立腺がんに効く、慢性の関節痛を和らげる、など・・とにかくすごい!)
最後にタンポポの根は、カリウムやその他の成分が利尿作用を持つので、肝臓が毒素を排出したり、胆嚢が胆汁を出すのを促します。
(その他の効能:免疫機能強化、血糖値の安定、胸焼けの改善、食後のむかつきを抑える)
3.感情のデトックス
肝臓の解毒のために出来ることで3番目に来るのは、意外に思われるかもしれませんが、精神的なデトックスです。
古代からの東洋医学によると、人が持ついろいろな感情は、特定の器官に影響を与えます。
それでいくと、肝臓関係に影響する感情は、不満、憤り、誰かを許せないという思い、そして怒りです。
これらの4つの感情が、肝臓に直接影響します。
ですから、何かに欲求不満があったり、イライラしやすい、配偶者や会社の同僚に日常的に憤りを感じているなら・・
それは、相手を傷つけているのではなく、自分を傷つけていることを知ってください。
それらの毒のある感情が、文字通り肝臓と体の機能を低下させ、病気を作り出しているのです。
これがまさに本当だなあと思ったのは、うちの母がガンで入院していた時、同室にある女性がおられました。
彼女は、胆管が詰まってしまったので、胆汁を常にドレインで外に出していました。
仲良くなってよくよく話を聞くと、彼女の旦那さんはひどい人で、長年奥さんに優しい言葉一つも掛けたことがなく、浮気もよくしていたそうです。
彼女は、それにずっと耐えて感情を内面に押し殺して暮らしていたら、ある日なんと胆管が詰まってしまった・・
その時も、ご主人が初めて病室にお見舞いに来られたなあと思ったら、開口一番、この入院のせいでどれだけお金がかかったか、家の用事が滞っていることについての文句をワーッと言われていました・・@@;
それでも、この入院で離婚を決心されたので、本当に良かったと思っていましたが・・
それを思い出しました。
話が反れましたが、そうならないために出来ることは、紙に、許せないと思う人、怒りを感じる人を全部書き出してみる。
親、伴侶、会社の上司・・そして、彼らを完全に許して忘れられるように努力する。
カウンセラーのところに行ってもいいし、親友に話してもいいでしょう。
もう一つ、感情のデトックスをするのにいい方法は、感謝の気持ちを持つようにすることです。
朝起きたらまず、自分が感謝していると思うことを口に出してみる。
感謝や赦しの感情を練習する、生活に喜びを見出す、自己啓発本を読む、良い言葉を暗記する・・
これらの実践は、あなたの感情を解き放ってくれます。
大切なのは、感情を内に溜めこまないで、誰かに話してみること。
親友でも、カウンセラーでも、自分の通っている教会の先生でも―。
ともあれ、自分の肝臓や体を解毒したいならば、こういった感情面からも見直していかないといけないということです。
4.肝臓(レバー)を食べる
そう、肝臓の解毒には、肝臓(牛や鶏のレバー)を食べることが効くのです(笑)
意外なことですが、レバーは、野菜よりもアマゾンの希少果物よりも、地球上で最も栄養の凝縮されたスーパーフードなのです。
実際に古代の医者は、肝臓に蓄積した毒にはレバーを食べることを勧めましたし、Weston A. Price (世界中を旅行して回り、歯周病、肝臓の病気などの原因が食事にあることを突き止めた歯科医師)もしかり、ゲルソン療法で有名なゲルソン博士もガンを克服するのに牛のレバーを食べることを特に勧めました。
若くて健康的な牧草育ちの牛や鶏のレバーは、ビタミンA,B,葉酸、コリン、鉄、銅、亜鉛、クロム、コエンザイムQ10などを含みます。
ですから、料理では鶏のレバーをスープに入れても良し、パテを作っても良し。
牛の肝臓は、残念ながらまずいので(^^; 無理やり何か他の美味しいものと一緒に喉に流し込むか、スパイスやハーブなどでしっかり味付けして食べると良いでしょう。
どうしてもレバーは嫌いだ!という人は、サプリで摂るという選択肢もあります。農薬やホルモン剤、抗生剤を使っていない牛の肝臓から作られたサプリメントを探してみて下さい。
5.肝臓をきれいにしてくれる食品を摂る
そのためには、
① 生野菜ジュースを作る
肝臓デトックスになるほどの大量の野菜を摂るには、ジュ―スづくりが一番手っ取り早いです。
これだと、たとえ肝臓の機能が低下していても、すでに消化・吸収しやすい形になっているという利点もあります。
肝臓の解毒に理想的な野菜は、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツなどのアブラナ科の野菜です。
これらがあまりおいしそうに思えなければ、ニンジンやキュウリ、ビーツ、葉物野菜など他の野菜を加えたらいいでしょう。
これらの野菜はすべて、体内の酸性レベルを下げて、体に優しいpHバランスを保つようにしてくれます。
ジュースのアクセントにパセリやミントなどのハーブを入れたりして、いろいろ試してみて下さい。
② カリウムの豊富な食品を摂る
あなたはカリウムの一日推奨量(4700㎎)をちゃんと摂っていますか
おそらく、その可能性は低いでしょう。
カリウムは、肝臓をきれいにするだけでなく、最高血圧やコレストロールを下げたり、心機能をサポートしてくれます。
カリウムのサプリを摂ろうかなという考えがよぎったら、代わりにこれらの健康的な食品を食事に加えてみてください。
・サツマイモ(カリウムではバナナを抜いて一番の量、一つで700㎎)
・有機トマトから作ったトマトソースやピューレ、ペースト(1カップで1065㎎も!)
・ビーツの葉部分(1カップで1300㎎)ホウレンソウ(一人分で840㎎)
・豆―― 白豆、金時豆、リマビーンズ
・廃糖蜜(Blackstrap Molasses)
・バナナ(一本に470㎎)――消化を助けるだけでなく、毒素や重金属の排出を助ける
注)腎臓でカリウム値がすでに高い場合は、カリウムの豊富な食品は適度にしてください。
6.コーヒーエネマをする
コーヒーエネマは、便秘や疲労を改善したり、肝臓の解毒を助けてくれます。
浣腸の最中、有機のコーヒーは腸にとどまり、腸壁を通じて肝臓へと液体が入っていきます。
これには胆汁の流れを増やす刺激効果があり、胆嚢と肝臓両方を活発にしてくれます。
これが、体内にたまった毒素の放出を助ける強力な浄化物質であるグルタチオンの生産を一気に増やします。
毒素を取り除くことは、肝臓クレンズで最も大切なことです。
そうすれば、それらが蓄積せずに体からすみやかに出ていきます。
やり方は、有機の挽いたコーヒー大さじ2杯を、3カップのきれいな蒸留水と一緒に火にかけて沸騰させます。
15分弱火で煮て、冷まします。
それを漉して、浣腸キットに入れて使います。
10~15分体内に入れたまま待ってから、出します。