微量栄養素は健康にとって信じられないほど重要で必須なものですが、十分に摂取していますか?
さらに、これがより重要なことですが、適切な形状で摂取していますか?
Mark Whitacre医学博士は、最も重要な微量栄養素の一つであるセレンの主要な専門家です。
セレンはスウェーデンの化学者 Baron Jons Jacob Berzelius が約 200 年前に発見した微量元素です。
今日、現代の化学者はセレンを強力な抗炎症、抗ウィルスおよび抗がん作用を持つ、人体に必須のミネラルであると認識しています。
世界中にいるセレン医学博士生化学者は100人未満です。
Whitacre は栄養学での修士号をオハイオ州コロンバスのオハイオ州立大学で 1970年の後半に修了しました。
丁度そのころセレンは注目の話題でした。
健康および疾病予防におけるセレン
セレンは 2 つの非常に重要で相互に関連した役割をになっています。
細胞レベルでは、セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの活性成分、つまり過酸化水素を水に変換する酵素です。
グルタチオンペルオキシダーゼには強力な抗酸化特性があり、細胞への有害なフリーラジカルの蓄積を防ぐ最前線として作用します。
セレンは癌の予防でも重要な役割を果たします。
人間が癌になる原因の一つに、過剰なフリーラジカルの生成が挙げられます。
フリーラジカルを減らすことで、セレンは癌のリスクを減らします。
セレンと癌の関係
1980年代から、セレン研究のほとんどは癌予防の領域で行われています。
最初の研究は、コーネル大学で Whitacre の論文のアドバイザーだった Combs により行われました。
後の Larry C. Clark, 医学博士であり、アリゾナ大学の Arizona Cancer Center の疫学プログラムの前部長も、コーネル大学の研究者でした。
『1983年、つまり私のコーネル大学での最終年に[Combs と Clark] は高セレン酵母を使ったセレン補給を毎日 200 マイクログラム (mcg) 行い、補給なしと比較する 10 年間の研究を開始しました …
彼らは … 大腸での癌罹患率では 50 ~ 63 パーセントの減少、前立腺がんでは 63 パーセントという高い数字の減少があることを発見しました …
それがおそらく、癌罹患率の減少におけるセレン補給の影響に注目した初めての研究でした。
その時以降、その研究を証明する多くの研究が行われました。』 とWhitacre は述べています。
『その研究は実際に … グルタチオンペルオキシダーゼがフリーラジカルの生成を減らすことが生化学的な役割であるという考えを強調したのです。
グルタチオンペルオキシダーゼの抗酸化作用の他に...他の機能もあるのかもしれないように見える新しい研究もありました...
[それ]以降のほとんどの研究はセレンの形状に注目しています。
この研究は SelenoExcell 高セレン酵母を使用し、亜セレン酸 [および] セレノメチオニンを取り上げた研究もありますが、同じ効果は得られていません … 形状が違いをもたらすようです。
SelenoExcell 高セレン酵母は最も効果のある形状です。
実際に、セレノメチオニンは SELECT 臨床試験と呼ばれる 2011 年に発表された非常に長期にわたる癌の研究で効果が見られませんでした。』
使用しているセレンの形状が非常に重要です
興味深いことに、生成されるグルタチオンの量に関しては、セレンの形状によって大きな違いは見られません。
しかし、癌の罹患率でみると大きな違いとなります。
セレノメチオニンは、メチオニンにある硫黄がセレンに置き換わった単一アミノ酸です。
SelenoExcell 高セレン酵母は完全なタンパク質形状で、より自然な食品形状です。
このセレン酵母ではセレノメチオニンが摂れるだけではなく、メチルセレノシステインとセレノシステインも摂れます。
研究では、メチルセレノシステインが癌の罹患率の低減では最も有効な形状であることを示しています。
高セレン酵母に見られる形状はこれです。
セレン酸塩、セレナイト、またはセレノメチオニンにはありません。
『セレンが豊富な酵母を見ると、例えばマグロや、天然の植物に見られるセレンに一致します。
さらに、完璧なタンパク質形状である、自然な食品形状にさらに一致します。
タンパク質の保護によりさらに効果的になっているのか、あるいはセレン酵母にある形状自体がセレノメチオニンを超えているのかはわかりません。
セレン酵母にあるセレンは、70 パーセントのセレノメチオニンであると見られてきました。
酵母形状である他の形状 - ブラジルナッツ中でも - には、その他のセレン形状には見られない、メチルセレノシステインやセレノシステインも含みます。
この段階ではまだ考えでしかありませんが、これらの形状の混合...セレノメチオニンとメチルセレノシステインおよびセレノシステインとの混合などが、セレノメチオニンだけを...200 mcg よりもより効果的である理由であるかもしれません。』
セレンレベルの高い人は癌になる割合が低いです。
食べ物としては、ブラジルナッツはセレンの素晴らしい供給源で、一日に2、3粒とるだけで必要な量を摂取できます。
残念なことに、ブラジルナッツと酵母から抽出したセレンとの違いを精査するための比較研究はまだありません。
つまり、
『血中セレンレベルが低いほど - セレンを多く含む食品を摂取している人と、セレンをあまり含まない食品を摂取していて血中セレンレベルが非常に低い人とを比較すると - 癌の罹患率が高いです。
このような研究は実際に存在しています』 と Whitacre は述べています。
サプリを使用する場合は、一般的にセレンがビタミン E などの抗酸化剤と一緒に組み合わされていることに気づきます。
Whitacre によると、これは同じような抗酸化機能があるからであって、吸収を改善するなどの、相互に関与する利点があるからではないそうです。
例えば、SELECT 臨床試験ではビタミン E とセレンの両方の癌罹患率を見ています。
この特定の臨床はビタミン E のアルファ形式(アルファ・トコフェロール)およびセレノメチオニンをセレン源として見ていました。
いずれの形式も癌の罹患率には影響ありませんでした。
しかし、ビタミンEとセレンが使えないという意味ではありません。
ただ単に、物事は細部が難しいを確認したにすぎません。
セレンの場合、最大のメリットを得るには食事全体からとるように心がける必要があります。
セレンが取れる食事
ブラジルナッツ(1粒に平均70~90マイクログラム)
いわし
天然のアラスカサーモン
放し飼いの有機鶏卵
ひまわりの種 放し飼いの有機鶏および七面鳥
レバー(ラムまたは牛)
チアシード
マッシュルーム
量と補給の推奨
セレンは、ミリグラムよりもっと小さいマイクログラム量という非常にわずかな量で十分です。
過剰摂取は、毒性が問題になりかねないので、良くありません。
癌の予防であれば、一日に 200 mcg が推奨レベルです。
多くの研究では一日に 400 mcg を使用していますが病的影響はありません。
しかし、ほとんどの研究が一日あたり 200 mcg に対応していて、それより多い量では目立った利点がないため、一日 200 mcg を超えることを推奨しません。
ブラジルナッツがお好きであれば、一日 2~3 粒食べれば通常は十分です。
サプリでとりたい場合は、適切な形状でとるようにしてください。
高セレン酵母形状を探します。
SelenoExcell は科学的にテスト済で最も推奨できるバージョンです。
『他の高セレン酵母形状についての多くの研究があります。
National Cancer Institute [NCI] は高セレン酵母を 臨床テストで使用される前に 標準化する必要がありました。
NCIは、市場に出回っているいくつかの高セレン酵母形状は、実際には単に酵母を取得し亜セレン酸ナトリウムを補給しているだけだということを発見しました。
混ぜ物が混入していたのです。
1998年にNCIは臨床試験の同意書に署名しました … Cypress とです… 高セレン酵母を使用することになる癌予防臨床には標準形状である SelenoExcell 高セレン酵母を使用しなければならないというものでした …
1996年に Clark および Combs により初めて出版された最初の臨床試験以降目にしてきた臨床試験は… それ以降のすべての研究で、NCIが支援しているものは、SelenoExcell 高セレン酵母形状です。
形状だけが違いをもたらすのではありません
高セレン酵母形状 [の中で] あっても、多少の違いがあります。
私はそのことを強調したいのです。』 と Whitacre は述べています。
セレンは最適な健康や癌の予防に重要です
研究によりこの点は非常に明らかになっています。
定期的に十分なセレンを食事で摂るように心がけることは身体的な健康を維持し癌のリスクの低減につながります。
心臓疾患 と癌の両方が西側諸国で爆発的なレベルになっている事実を考慮すると、ブラジルナッツを食べたり、SelenoExcell などの高セレン酵母を補給することは当たり前に思われます。
Whitacre が述べているように、複数の臨床により高セレン酵母補給の結果としての高血中セレンは、前立腺がんのリスクを最大で 63 パーセント、肺および大腸がんの場合は約 50 パーセント削減します。
毒素を避けビタミン D レベル、鉄分レベルおよび食事(炭水化物量を減らし加工食品を避ける)ことでさらなる保護が得られます。