単糖や二糖類、多糖類(単糖が複数つながっているもの)の総称
異性化糖
グルコースとフルクトースをブレンドされたもの
・単糖類(これ以上加水分解できない糖の最小単位)
グルコース(ブドウ糖)・・・ 脳や全身のエネルギー源
フルクトース(果糖) ・・・ 果糖はブドウ糖より10倍以上も糖化反応を起こす
ガラクトース(乳糖) ・・・ 赤ちゃんが利用する・・・日本人の約85%は乳糖不耐といって、このラクターゼを持っていませんから、摂っても吸収できません。
・二糖類
スクロース(ショ糖、砂糖)・・・ジュースや缶コーヒー、お菓子など
グルコース(ブドウ糖)+フルクトース(果糖)
マルトース(麦芽糖)
グルコース+グルコース
ラクトース(乳糖)
グルコース+ガラクトース
・多糖類・・・デンプン(アミロース、アミロペクチン) 食物繊維といわれているセルロースやデキストリン オリゴ糖
グルコースがたくさんつながったもの
糖質を摂ると、消化され単糖まで分解されてから吸収されます。
単糖でしか、吸収されないところがポイントです!
食物繊維であるセルロースは、動物は消化酵素を持たないため、単糖まで分解できませんから消化、吸収されずにうんちとして出てしまいます。
「単糖の代謝」
糖質は消化され、単糖まで分解されてから吸収されます。
・グルコース(ブドウ糖)
ブドウ糖は小腸で吸収されるとすぐに、血液中に入り込み、血糖値が上昇します。人間の活動のための主要なエネルギー源です。
多糖であるデンプンが、主にグルコースから成っていることでも分かります。
自然界に存在する糖質の大多数がこのグルコースか、グルコースがつながったもので出来ていると考えていただいて結構です。
血液中のブドウ糖は、脳の活動のためのエネルギーとして使われるほか、全身の筋肉や臓器の活動のエネルギーとしても使われます。
この際にエネルギーを得る経路として、解糖系とミトコンドリア系の二つがあります。
解糖系とは酸素を必要としないエネルギー産生で、ミトコンドリア系は酸素を必要とするエネルギー産生です。
ミトコンドリア系の方がより効率的にエネルギーを産生できますが、活性酸素を作ってしまうという問題もあります。
この生体の活動のためのエネルギー源であるブドウ糖はまた、人間の体を老化させる物質でもあります。
ブドウ糖は生体内ではとても反応性に富む物質であるため、血糖値が高くなりすぎると、血管内皮細胞や、全身の様々な細胞にくっついて、細胞の機能を壊してしまいます。
これを、糖化反応といます。
特に、血糖値が150mg/dlを超えると、この糖化反応が加速度的に亢進します。
であるために、生体は血糖値が上がりすぎると、インスリンを分泌して血糖値を下げます。
インスリンは肝臓や筋肉に、ブドウ糖からグリコーゲンの合成を促進します。
グリコーゲン合成によって血液中の糖が使われるため、血糖値は低下します。
しかし、筋肉や肝臓のグリコーゲン貯蔵には限度がありますから、それでも使い切れなかったブドウ糖は脂肪細胞が取り込みます。
この、血液中のブドウ糖の脂肪細胞への取り込みを促進するホルモンもまた、インスリンなのです。
脂肪細胞は取り込んだブドウ糖を中性脂肪に変換して貯蔵します。
これが、肥満のメカニズムです。
・フルクトース(果糖)
果糖もまた、小腸で吸収されるとすぐに血液中に入り、血糖値が上昇します。
果糖もまた、解糖系やミトコンドリア系でエネルギー産生に使われます。
もし血糖値が上がりすぎてしまったら、インスリンが分泌されるところは一緒ですが、果糖はグリコーゲンに変換できません。
このため、すぐに脂肪細胞に取り込まれ、中性脂肪に変換されます。
これが、果糖の方が太りやすいといわれる所以です。
また果糖も、糖化反応を起こすのですが、果糖はブドウ糖より10倍以上も糖化反応を起こしやすいといわれています。
そのため、果糖が体内に多量に入ると、生体にとっては非常に問題が多いのです。
「異性化糖」
果糖はこれほどまでに甘いので、近年安価で大量に甘味料を作る目的で、異性化糖というものが作られました。
デンプンを加水分解してブドウ糖にしたのち、異性化酵素のグルコースイソメラーゼを用いてブドウ糖の一部を果糖に替えます。これが異性化糖です。
ブドウ糖と果糖(フルクトース)は化学式・分子量が同じ、双子の兄弟です。化学の用語で異性体といいます。ところが同じ兄弟でも、ブドウ糖の甘さは砂糖の70~75パーセント程度なのに、果糖は150パーセントと砂糖より甘いのです。
そこで、ブドウ糖の一部を果糖にかえて混合液糖をつくれば、砂糖に近い甘味料ができる理屈です。
これが異性化糖で、世界に先がけて日本で開発されました。
でん粉をブドウ糖にかえ、さらに果糖にかえる技術開発は緊急の課題でした。
砂糖の廉価版で実にさまざまな食品とソフトドリンクに入っているフルクトース(果糖)が、人間の代謝(メタボリズム)を破壊し、肥満を増加させていることが、初めて科学者によって証明されました。
ブドウ糖を果糖に変換することによって、甘味をアップさせることができ、デンプンから大量に作ることができるため、砂糖より安価な甘味料として、ジュースやアイスなどに大量に使われています。
しかし、果糖・異性化糖は非常に危険な糖です。
糖質自体、過剰摂取は禁物ですが、特に果糖・異性化糖は危険な物質だという事を知っておいてください。
異性化糖は、甘味料で、通常はコーン(トウモロコシ)から生成されますが、重要な臓器の周囲に脂肪細胞を増殖させ、糖尿病や心臓病の初期症状を引き起こします。
甘味は古くから人類に愛されており、最も古い甘味料の一つであるハチミツは、1万年前から利用されていたといいます。
紀元前2000年ごろにはインドでサトウキビから砂糖を作るようになり、14世紀にはヨーロッパにも伝わったといいます。
砂糖の生産が本格的に行われだしたのは、やはり16世紀以降のカリブ海諸島やアメリカ大陸での大規模なプランテーションによる頃からでしょう。
かの有名な、奴隷の三角貿易ですね。
世界商品として文字通り、世界中を席巻した砂糖の魔力は、ひとえにその甘味にあります。
はちみつは砂糖ではないので大丈夫だと思っている方はいませんか?
はちみつの成分は、おおざっぱに言って約20%が水分で、80%が糖質です。
この、糖質はブドウ糖と果糖が大部分です。
やはり、危険だということには変わりません。
・ガラクトース
ガラクトースは主にラクトース(乳糖)に含まれていますから、この糖を利用するのは赤ちゃんがメインです。
ガラクトースは小腸で吸収され、生体内に入ると肝臓でグルコースに変換されてから利用されます。
グルコースに変換されてからは先ほど述べたブドウ糖の代謝となりますが、グルコースに変換される前のガラクトースは、果糖と同じく糖化反応がブドウ糖の約10倍もあるため、生体にとっては危険な糖なんです。
ラクトースをグルコースとガラクトースに分解する酵素(ラクターゼ)は、基本的に動物の赤ちゃんにしかありません。
ラクターゼを持たない動物や人間がラクトースを摂取しても、利用できずにうんちとして出てしまいます。
ただし、欧米の白人は9割以上が大人になってもラクターゼを持っているといわれており、このような人たちは大人になってもラクトースを分解し、吸収できます。
一方、日本人の約85%は乳糖不耐といって、このラクターゼを持っていませんから、摂っても吸収できません。
こうやってみると、同じ単糖でもブドウ糖と果糖では、吸収後の糖代謝に大きな違いがあることが分かります。
同じ糖質を摂取するのなら、なるべく果糖の少ない物を選んだ方が良く、単糖より二糖類、二糖類よりもオリゴ糖や多糖類の方が、吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇が防げます。
異性化糖の摂取による慢性炎症を防ぐためには、フルボ酸などによるデトックスとビタミンD、オメガ3脂肪酸など必須栄養素の摂取が有効です。
GI値とは、血糖値の上がりやすさを数値化したもので、ブドウ糖を100としたときの数値です。
白砂糖が110になっています。
これは、砂糖(スクロース)が、ブドウ糖と果糖とがくっついている糖質だからです。
果糖の吸収がブドウ糖よりも速やかなので、数値が大きくなっています。
果糖は吸収されやすく、血糖値を急上昇させやすく、またブドウ糖よりも10倍以上糖化反応を起こしやすいのです。
果糖は糖質の中で、最も恐ろしい糖です。
砂糖を100の甘さとした場合、
ブドウ糖 74.3、
ガラクトース 32.1、
乳糖 16
果糖 173
*市民団体 健やかに生きるために頑張ろう会 代表、お子様の不登校、ひきこもりの解決策提案サロン 代表、HeartConci..