糖質制限のあり方                       池澤 孝夫


「インスリン抵抗性がある」方の場合は、内臓脂肪を減らし、β細胞への負担を軽減するために糖質制限を行うことは必要なことであり、それだけでインスリン抵抗性が改善することもあります。

また「間欠的ファスティング」という手法を併用することで、より脂肪が燃焼しやすい身体を取り戻すことが出来ます。

 

一方「インスリン抵抗性がない」方の場合の糖質制限は注意が必要です。

「インスリン抵抗性がない」のに「インスリンレベルが上昇」してしまう原因は人によって異なります。

「糖質摂取」によって血糖値が上昇し始めた時に「追加インスリンの初期分泌」が遅れると血糖値が一気に上昇してしまいます。

そして血糖値が高くなりすぎてしまうのですが、インスリンをたくさん分泌できる能力があれば、血糖値を下げようとして、インスリンが過剰分泌されることになって、インスリンレベルが高い状態が続いてしまいます。

また、インスリンの過剰分泌は、その後「機能性低血糖症」を起こしてしまう原因にもなります。

 

反対に血糖値が上昇し始めた時に「追加インスリンの初期分泌」が過剰に反応してしまうことがあります。

この場合の血糖値の上昇幅は少なく、むしろ早期にインスリンに反応して血糖値は急降下してしまいます。

そうなると「グルカゴン」などのインスリン拮抗ホルモンの働きで再度血糖値が上昇してきます。

血糖値が上昇してくると追加インスリンが再度分泌され、血糖値が不安てになるだけでなく、結局インスリンレベルが高い状態が続いてしまうのです。

 

上記のような原因でインスリンレベルが上昇することで血糖値の変動幅が大きくなり、これによって身体に不快な症状が発生してくることがありますので、このような場合は「糖質制限」が効を奏することになります。

しかし、それだけでは根本的な解決には至りません。

 

むしろ、体調が良くなることで「厳格な糖質」にまで至ってしまうと、今度は「脂肪酸代謝」すなわち「ケトジェニックモード」に傾きすぎてしまい「ブドウ糖代謝」すなわち「グルコジェニックモード」に戻そうとして「糖質摂取」を増やすと「食後高血糖」が糖質制限前よりも強くなってしまうのです。

もちろん「インスリン」も過剰に分泌されてしまいます。そして、このようなことが起こると「糖質制限」を緩めることが怖くなってしまいます。

 

日本人は欧米人に比べ「非筋肉質」の方が多く、体質としては「少量のインスリンで血糖値を下げる」ことが出来るのですが、筋肉量が少ないため「ブドウ糖の筋肉への取り込みが遅れる」また「ブドウ糖の消費を節約する」傾向にあります。

したがって、短時間に大量のブドウ糖が体内に取り込まれると、血糖値が高くなり、追加インスリン分泌も長時間続いてしまうという異常が起こりやすいのです。

日本人に「糖尿病」が増えてきている原因の一つとして、このような体質に気づかずに「糖質摂取過多」の食生活が続けていることに加え「運動不足」も重なっていることがあげることが出来るでしょう。

 

だからこそ「糖質制限」で糖尿病を予防しようという話になるのですが、前段で述べましたように「糖質制限」を続けていても「本来の体質」が簡単に変わるものではなく、脂肪酸代謝に傾きすぎることの危険性についても考えておかなければなりません。

 

脂肪酸代謝に傾くと「異化亢進状態」になりますので、ある意味「糖尿病」の方のエネルギー代謝と似た状態になっていると考えられます。

「糖尿病」ではインスリンが作用しなくなるので脂肪酸代謝に傾いてしまうのですが、「非糖尿人の糖質制限」はインスリンレベルを人工的に下げてしまうことで脂肪酸代謝に傾いてしまうということです。

「高血糖」や「高インスリン血症」を気にしすぎて「同化と異化」のバランスを崩した状態を長期に続けることは得策ではないような気がします。

 

「肝臓や筋肉にグリコーゲンとしてブドウ糖を蓄える仕組み」がある以上「糖質」を控えすぎて、活動や生命維持に必要な糖質を「糖新生」に依存することは不自然としか言えません。

 

「脂肪酸」からエネルギーを得るのが苦手な体質の方では糖質制限でかえって体調が悪くなる方もおられます。

「LDLコレステロール値」や「尿酸値」が異常に高くなるような方も注意が必要です。

「たんぱく質代謝」が低下している方では「高たんぱく質食」による弊害も出やすくなります。

また、近年の植物油摂取過多などで「過酸化脂質の蓄積」があると「脂肪酸の分解が亢進」することで思わぬ副作用を生じる危険性も懸念されます。

 

「低糖質」「低インスリン状態」のメリットは数えきれないくらいにたくさんありますが、そればかりに気を取られているとディメリットを考えなくなってしまう恐れがあります。

 

「非糖尿人」とりわけ「インスリン抵抗性」がない方、または「糖質制限や間歇的ファスティング」で改善した方は「間食を控える」「食べ順に注意する」「必要な糖質を選択する」「糖質を摂取するタイミングを考える」などの方法を交えながら必要な糖質を摂取し、「グルコジェニックモード」と「ケトジェニックモード」が適切に作動できるような「最適な食事法」を見つけていくことが現時点では最も大切ではないかと考えます。

 

一時的な「ブドウ糖スパイク」「インスリンスパイク」はむしろ「同化と異化」のメリハリをつけるために必要なものであることを認識すべきでしょう。

「糖質」を控えすぎてケトーシスに偏りすぎている方、逆に「糖質制限」による副作用が疑われる方は、今一度現在の食事法の見直しを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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