糖質リハビリを正しく行えば、脂質で鈍感になったブドウ糖代謝が徐々にブドウ糖でエネルギーを産生することに慣れてきます。
しかし、もともとあった末梢のインスリン抵抗性までがすぐに改善するわけではありません。
末梢のインスリン抵抗性の原因になっている内臓脂肪や異所性の脂肪の過剰蓄積がある場合はこれを減らしていく対策も同時に行う必要があります。
そのためには「食事法」を変えるだけではなく「運動」を普段の生活の中にとり入れることが必要です。
別にジムなどに通って特別なことをする必要はありません。
「ウォーキング」「体幹のストレッチ」「スクワット」「ラジオ体操」「入浴」などで十分です。
習慣化して少しずつでも毎日行うことが何よりも大切です。
食事では時間をかけゆっくり食べるだけでなく食べ順も考えて食べること。
また糖質を一度にたくさん口にしないで間食にまわすなどして分割して摂るように心がけることも忘れてはいけません。
腸内細菌を意識して発酵食品や水溶性食物繊維も意識して摂るようにしましょう。
「睡眠」も大切。
考えてみれば「当たり前」のことをしていなかったことで「糖質処理能力」が落ちていただけなのです。
いろいろな情報があふれていますが何が正しいかどうかは分からないのではないでしょうか。
したがって、誰もが常識で正しいと思われること、そして異論のないことを続けて行くことが大切であると考えます。
「不自然な食べ物」と「悪い油」はできるだけ避ける
「質の良い食べ物」をできるだけ選択するようにする
「エネルギーバランス」にも注意して「運動」することを心がける
「ストレス」を避け十分に「睡眠」もとる
少量のインスリンで
かつ
短時間で
ブドウ糖を代謝できるのが、正常なエネルギー代謝状態
このような状態に早く近づけるように一緒に努力していきましょう
無理に糖質を控えなくても「歩く」だけで血糖値の上昇は抑えることができます。
しかし、だからと言ってエネルギーバランスを欠いてしまうと「余分な脂肪」がどこかにたまってしまいます。
糖尿病でなくても「中性脂肪」が高くなりやすいというのが私の弱点です。
しかし、2週間余り「エネルギーバランス」を考え「毎日歩く」ことを実行しただけでも「中性脂肪」を簡単に下げることができることもわかりました。
大事に至る前に自分の弱点を治しておくことが必要なようです。
特に「糖尿病」と診断されてから治すのは一苦労です。
「糖尿病予備軍」での段階で何とかしておきたいものです。
さらに「血糖値が正常範囲内」であっても「インスリンのドバドバ分泌やダラダラ分泌」があれば「インスリン抵抗性悪化のサイン」と考えて自分の体質にあった食事法を見つけていくことが大切です。
「インスリン分泌能低下」がある方はなおさら早期に生活習慣や食生活の改善が必要です。
ところが一般に行われる血液検査では基準値内だとつい油断してしまいます。
「インスリン抵抗性の悪化」という「目に見えない異常」の早期発見と意識改革が求められていると思います。