「細胞膜のインスリン抵抗性」が「過食」や「糖質摂取過多」によって一時的に高くなって発症した糖尿病の場合は「糖質制限」と「間ファス」が非常に有効です。
この場合は3か月程度で「糖尿病」が治ってしまいます。
ところが「治っていることに気づかず糖質制限を長期に続けてしまうと」今度は「糖新生亢進」「末梢のインスリン抵抗性の増大」が「糖質制限」で悪化してしまうことで「糖尿病悪化」という笑えない話になってしまうこともあるのです。
「やめ時」を見誤らないようにしなければなりません。
一方「細胞膜のインスリン抵抗性の増大」だけによる糖尿病を「標準治療」つまり「高インスリン療法」を行えば、それはそれで「重大な結果」を招いてしまいます。
そういう意味で「糖尿病」になった場合は、まずは「糖質制限」を行って様子を見てみるのがいいのですが「非筋肉質・やせ型」の糖尿病の場合は「インスリン分泌能低下」があることが多いので「異化亢進状態」にならないように注意が必要です。
日本人に多い「インスリン分泌能低下」による糖尿病に対しては「糖質制限」だけに頼るのではなく「追加インスリン分泌」が起こりやすくするようなお薬の併用も考える方がいいかもしれません。
一日「120~200g」程度の糖質は最低限摂取しておきたいものです。
「低糖質・低インスリン・高ケトン」を目指してはいけないのです。
いかに「すい臓への負担をできるだけ少なくしながらブドウ糖からエネルギーを確実に得るようにする方法」をそれぞれの体質に応じて見つけることが何より大切だと考えます。