人体三大劣化因子は、『糖化』『酸化』『炎症』です。
糖化によって⇒AGES(糖化最終産物)発生⇒活性酸素発生⇒酸化、炎症反応発動⇒『タンパク質』が劣化し、老化/疾患。
『糖化』は、タンパク質に糖が結びついてAGES(終末糖化産物)という名の老化物質を生成する反応です。AGESはタンパク質と糖が結びついて出来た物質であり、強い毒性があり老化を進める原因物質です。
AGESは分解されにくいため蓄積しやすく、肌や髪、骨、目などの老化を進行させるだけではなく、病気(認知症、糖尿病、高血圧、がん等々)の因子にもなります。
免疫の役割を果たしている『酵素(タンパク質が成分)』が糖化で本来の役割である免疫機能の代わりに老化を進めるとは怖いですね。
体内でできるAGESの量は、「血糖値×持続時間」ですので、血糖値のコントロールは万病の予防です。
以下の点に注意した生活で健康を維持したいですね。
1. 食事の際、まずは野菜などの食物繊維から食べて血糖値の上昇を防ぐ。
2. ゆっくりとよく噛んで血糖値の上昇を防ぐ。
3. 間食を避ける。
4. 糖質の過剰摂取を避けるため低GI食品を摂取する。
5. ビタミンB群を摂取する。
6. 運動をする。汗をかく。
7. 魚を多く食べるかEPAを摂取する。
8. ショウガ、ニンニクを多用する。
9. 規則正しい生活をする。
10. 1日1.5リットル以上の浄水された水を飲む。排尿をする。
11. お風呂は湯船に入る。
12. 禁酒、禁煙。
13. 睡眠を7~8時間として規則正しい生活をする。
14. ストレスを溜めない。
『糖化』は一言で言うと「こげ」ですが、『炎症』は「くすぶり」ですので、くすぶり続けていると火事になりますので飛び火しない様に注意が必要です。
炎症は体が傷害を受けた際に起こす反応であり、細胞や組織が傷害された際にこれを取り除いて再生するための免疫反応です。
免疫反応が病気を引き起こす・・・・慢性的な状態が続く事が問題です。
ガンや動脈硬化などの生活習慣病の原因には、『慢性炎症炎』が大きく関わっており、腸内で起こった炎症が全身に広がり、様々な生活習慣病の原因になっています。
腸は、食事をした物の吸収する所ですから、滞留る場所ですから有害物質などの毒素も溜まりやすい場所ですね。
脂分の多いものを食べ過ぎたり、体内の毒素が増えると、腸の粘膜には体内の免疫細胞が多く集まっているため腸はそれらを異物とみなし免疫が働き『炎症』が起こります。『炎症』が慢性的に続くと細胞は破壊されてしまいます。
免疫機能の働きでアレルギーの原因になったり、腸炎や大腸がんのもとになる事もあります。腸からその他の器官に『炎症』が移ると、その臓器に病気が発症します。
血管に移れば動脈硬化、すい臓に移れば糖尿病の発症のリスクが高まります。
炎症の原因には大きく4つあります。
・生物学的因子:病原体である細菌やウイルスなどによる感染。
・物理的因子:熱傷や凍傷、電気や紫外線、放射線などによる一定以上の刺激。
・化学的因子:重金属や化学物質による中毒や刺激、ここには薬や食事によるものも含まれますね。
・生体内因因子:アレルギー、自己免疫異常、代謝異常による炎症物質の産生、臓器の機能異常、ストレス(生体に生じた歪み)
やはり腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを守る事が大切ですね。
最近では歯周病の人に糖尿病や心臓病の人が多く、口腔内環境が腸内環境に影響しているとの事も知られ始めてきました。腸内環境と口腔内環境どちらも大切ですね。
1. 睡眠を7~8時間として規則正しい生活をする
2. ストレスを溜めない
3. 間食は控える。
4. 食事の時間規則正しくする。
5. 食事に気を付ける
*抗炎症作用の高い食べ物
(青魚、オリーブオイルなど、オメガ3、オメガ9の食品やフルーツや野菜、緑茶)
・オメガ3:α-リノレン酸、EPA 、DHA、アマニ油、エゴマ油、シソ油、
青魚(さば さんま いわし) 、はまち、うなぎ
・オメガ9:オレイン酸、エルカ酸、オリーブ油、キャノーラ油
*抗炎症作用の高いミネラル
(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、亜鉛、マグネシウムなど)
*炎症作用の高い食べ物
(精製食品、白砂糖とトランス脂肪酸や乳製品、オメガ6のとりすぎ)
・オメガ6:リノール酸 、γ-リノレン酸、コーン油、紅花油、大豆油、ひまわり油