<現代の(欧米)の栄養学は、間違っている!>
日本の栄養学においては、白米、白パンを主食として、タンパク源に、動物タンパク食品(肉類、卵、牛乳)または、ダイズなどの植物タンパク食品、ミネラル源として野菜、果物などをバランスよく摂るように推奨しています。
しかし、森下敬一博士の提言する自然医学では、ほとんどの慢性病の原因として、3大悪食、つまり精白食品(白米、白パン、白砂糖)、動物タンパク食品(肉類、卵、牛乳)、公害的化学物質(化学肥料、農薬、食品添加物、化学薬剤)によって引き起こされる、と定義しています。
では、なぜこれらの食品が慢性病を引き起こすのでしょうか。
<恐怖の精神撹乱食品、精白食品は低血糖症を引き起こす>
まず精白食品ですが、これらはいずれもビタミン、ミネラル、酵素など人体のバランスを整えてくれる微量成分を失った欠陥食品であり、体内に入ると急速な糖分の吸収が行われ、動脈硬化を促進します。
また神経機能を円滑にする成分の欠落により脳、神経系が不安定になり、いわゆる自律神経機能の過敏や鈍麻が招かれるようになります。
長期間の摂取により血糖値を調節する各器官(すい臓、副腎、下垂体、甲状腺)は疲弊し、免疫系の低下が引き起こされ、ガン、糖尿、血管、心臓などの病気の原因となるわけです。
また慢性疾患の手前の状態、これを低血糖症と呼んでいますが我が国の糖尿病患者数500万人に対してその5倍の2500万人、つまり4人に1人は低血糖症なのではないかと推測しています。
低血糖症とは、白砂糖や精白食品の過食により、すい臓が疲弊し、糖に対して過敏な状態の事をいいます。普段はインスリンの過剰分泌のため低血糖状態にあります。
低血糖はテンカン発作を起こしたり、虚脱感、抑圧感、疑惑や猜疑心の増強、理性的思考力や判断力の低下、情緒不安定、うつ的状態を起こします。
この状態で精白糖を摂ると急激に血糖値が上昇し、興奮剤として作用します。
このような急激な変化により普段おとなしい人がある時急に「キレて」暴れ出すようなことがあるわけです。
<人間やめますか、それとも精白食品やめますか>
最近、若者が街中で座り込んでいる姿をよく見かけます。
彼らをジベタリアンと呼ぶそうですが、彼らに質問すると、決まってカップ麺やジュースなどを常食しています。
精白食品の摂りすぎで、いわゆる「かっけ」のような状態で、だるくて立っていられないのです。
しかも精白糖には「麻薬」のような習慣性もあるのです。
今タバコの害が叫ばれ、嫌煙運動が盛んに行われています。
精白食品の害に比較すれば、タバコの害など問題にならないのです。
100歳を超える長寿村を調査した結果、タバコをたしなんでいる老人は多数を占めていましたが、精白食品を摂っている老人は1人もいなかったそうです。
消費、医療・環境ジャーナリストの船瀬俊介氏は、若者の健康をむしばむカップ麺などの加工食品を「亡国食品」と呼んでいますが、私は学校教育の場で、若者に白米や白砂糖を健康必須食品と教えている今の日本の教育を、「亡国栄養学」と呼びたいと思います。
<早熟、早老、太く短く、
誰よりも早く人生を駆け抜けたいあなたへ、動物タンパク食品>
動物の世界では、早く一人前になる動物ほど寿命は短いという鉄則があるそうです。
また、人間より成長スピードの速い動物の母乳を分析してみると、たとえば生まれてから人間より2倍のスピードで育つ馬の母乳には、人間の母乳の2倍のタンパク質が含まれているといった恐ろしいほどの正確な比率がみられます。
人間の母乳のタンパク質の含有量は、全体の1.1%ですが、馬は2%、牛3.5%、豚5.2%、犬7.2%となっています。
だから人間の乳児を牛乳で育てれば、3倍のスピードで大きくなると言う訳です。
実際、ある検査の結果によれば、東京都内の高校生達の内臓諸器官の機能年齢が、なんと47歳!と報告されているそうです。
<平均寿命の延びというまやかし>
日本人の平均寿命は延びつづけているそうです。
しかし、このことは、統計マジックの大うそと呼ばねばならないでしょう。
平均寿命といっているのは、新生児の期待余命(あと何年生きられるかという年数)の事であり、それが延びているのは、新生児の死亡が激減したからに過ぎないのです。
(高尾利数著「砂糖は体も心も狂わせる」より)
正確には、新生児の平均寿命は延びた。
成人の寿命は逆に縮んでいる、病気の老人は増えつづけているというべきです。
新生児にたとえ80歳の期待余命があったとしても、自分の寿命が延びたというわけではなく、むしろ期待余命は縮んでいることを客観視しなければならないでしょう。
<牛乳を飲むとガンになる!>
牛乳を多く飲む子供に白血病が多い事(特に牛乳と白血病は、他のガンに比べ因果関係が深いようだ。)豊富といわれている牛乳の栄養分だが、実際、人体にはものの役に立たない事
良質だといわれているタンパク質も、比較的消化の良いホエータンパクはわずか20%で、しかも高温殺菌法でほとんど変質してしまう。
残り80%を占めるカゼインは消化されにくく、しかも粒子が細かいので、腸壁を素通りして血液中に入り込み、アレルギーの原因になる疑惑が濃厚である。
牛乳のカルシウム分も、カゼインタンパクと結合しているために吸収されにくくリンのほうが余分に吸収されるので、牛乳を飲みすぎると逆に骨や歯が脆くなる。
それに動物タンパク質は腸内細菌のバランスを崩し、腐敗産物を発生させ、それが腸から吸収されて全身に周り、慢性病の原因になります。
<人間は、もともと穀物菜食動物>
人間がもともと肉食に不向きであるということはその身体的特徴からもみてとれます。
それは、32本ある歯のうち、肉食用の歯は4本しかないこと、草食動物ほどではないが、肉食動物よりはるかに長い腸をもっていることなどです。
また他の動物と同じで、人間の体は粗食には長い年月を掛けて耐えうるようになっていますが、飽食状態に耐えるようにはできていません。
要するに、過栄養、過カロリーは寿命を縮め、低栄養、低カロリーは寿命を延ばす、と言うことです。
「少年時代の逆境は成熟を遅らせるが、
1年の遅れが7年寿命を延ばすことになる。」
問題なのは、子ども達に動物タンパク食品や精白食品などの過剰栄養や成長促進剤を強制して早熟させ、ついでに病魔や死神までも招待しているのが今の栄養学の有り様です。