①腸内環境を活性化
発酵食品は腸内環境を整え便秘の改善
人間の腸内には、大きく分けて「善玉菌」と「悪玉菌」という2つの細菌が活動しているのはご存知でしょうか?この2つは腸内で絶えず勢力争いをしていて、私達の健康に様々な影響を与えています。
便秘、肌荒れ、アレルギーの原因となる悪玉菌
悪玉菌はその名の通り人間に取って悪い細菌です。悪玉菌が活発になると腸壁を攻撃し傷つけてしまいます。するとその傷口から食物によるアレルギー物質を体内に取り込みやすくなってしまうため、近年ではアトピーやアレルギーの主原因とも考えてられています。また、腸の排泄活動を抑制してしまうことで、便秘の原因を作ります。便秘が恒常化すると腸内で腐敗物を溜め込むことになり、最悪の場合はガンなどの生活習慣病のリスクも高まると考えられています。悪玉菌に悪さをさせないためには、対抗勢力となる善玉菌を多く摂取することが大切です。
発酵食品生活で悪玉菌をやっつけよう!
そこで注目されるのが発酵食品です。発酵食品には善玉菌が多く含まれています。特に漬け物やヨーグルトなどに含まれる多く含まれる乳酸菌は善玉菌の代表格として知られています。また、納豆に含まれる納豆菌は乳酸菌を増加させ活動をサポートする働きがあることでも知られています。
腸内環境を整えることで、便秘の改善によるダイエット効果、美肌効果、アトピーやアレルギーの改善など、様々な健康効果を期待することができます。
②アンチアイジング効果
体の老化は、体内に活性酵素が増える、つまり体がサビる(酸化する)メカニズムにより起こります。体の老化を引き起こさないためには、抗酸化作用のある食品を多く摂取すると良いと考えてられています。
食品に含まれる抗酸化物質としてカロテン、ポリフェノール、フラボノイドなどがありますが、これらは生の状態であるより発酵させることでより効果的に体内に取り込む事が可能となります。これらを多く含む発酵食品として、ワインや味噌があります。
また、発酵の過程で作られる「アミノ酸」や「酵素」は新しい細胞の生成を促す美肌効果も期待できます。
③生活習慣病の予防によい
大豆イソフラボンは乳がんリスクを低下させる
発酵食品の健康効果は整腸作用や抗酸化作用だけではなく、ガンをはじめとする生活習慣病の予防にも効果的とされています。大豆に含まれるイソフラボンは女性の乳がんのリスクを低下させます。
イソフラボンは味噌、納豆、醤油などの大豆の発酵食品に多く含まれています。また、大豆の発酵食品は血中の悪玉コレステロールを除去する働きもあります。
④体を温め代謝を促進する
代謝の促進は、冷え性やダイエットにも効果的
加齢とともに痩せにくくなるのは、食べたものをエネルギーに変える代謝の働きが鈍くなるためです。「キムチ」には乳酸菌による整腸作用がある他、唐辛子やニンニクなどの体を温める効果のある香辛料が多く使われています。
また、「納豆」に含まれるビタミンB群には代謝を促進させる効果があります。また、酢酸菌で発酵させて作る「お酢」にも血行を促進し代謝を高める効果があります。これらを意識して食べる事で代謝を促進し、太りにくい体を作る事ができます。
⑤発酵食品でストレス軽減・リラックス
発酵食品には抗ストレス作用のGABAが多く含まれる
抗ストレス作用がある栄養素として、GABAというものがあります。GABAは天然アミノ酸の一種であり、脳の興奮を抑えてリラックス効果をもたらすと言われています。
近年ではチョコレートなどのお菓子にもGABAが入ったものが売られていますが、健康のためにはお菓子サプリメントではなく、なるべく自然の食品からとりたいもの。そんな時も発酵食品がおすすめです。
発酵食品は発酵の過程で旨み成分でもある「アミノ酸」を生成しますが、実はその際に多くのGABAも生成されることがわかっています。また、発酵食品の香り成分は、食品の風味を増し、食欲を増進させます。
GABAが多く含まれる発酵食品
味噌
納豆
ぬか漬け
酵素玄米(寝かせ玄米)
甘酒など