ガンの進行には3段階あって、イニシエーション(発生)→プロモーション(促進)→プログレッション(進行)と進んでいくとされているが、今回それらをざっとリストアップしてみた。
以下は、大まかに分けただけであるが、イニシエーターがプロモーター兼になることもあるし、この境目はあいまいと思われる。
● イニシエーター
正常な細胞のがん化を引き起こす原因となる発がん物質。細胞内に入り込んでDNAに傷をつけ、遺伝子の突然変異を起こす。
この変異がすすみ異常な細胞が増殖を始めると、がん細胞に変わる。ウイルス、活性酸素、放射線、紫外線、食塩、たばこなどがイニシエーターとして身近に存在している。
なかでも、たばこは発がんを促進するプロモーターとしても働く。
ニトロソアミン
ジメチルベンツァントラセン(DMBA)
ベンゾピリン
放射線(X戦、ガンマー線)
紫外線
アスベスト
殺虫剤(マラチオン、パラチオン、ケボン、DDT)
煙草の煙
ジエチルスチルベストロール(DES)
アラフトキシン
ポリクロルビフェニール(PCB)
ポリ塩化ビニール
鉛・水銀・ヒ素化合物など、ある種の金属
タンニン酸
●プロモーター
発がん過程において発がんを促進する要因や物質。発がん物質(イニシエーター)によって引き起こされた遺伝子の突然変異がすすみ、プロモーターの影響で異常な細胞の増殖がさらに促進される。
たばこや環境ホルモンは全てのがんのプロモーターである。
このほか、卵胞ホルモンやサッカリンもプロモーターとなる。
サッカリン
過剰な脂肪摂取
綿実油
柑橘油
テトロデカノイルフォルボール-13-アセテート
高い気温
エストロゲンおよび表皮の成長に関係する“ある種”のホルモン
燃えない煙草の中の成分
煙草の煙の蓄積
界面活性剤(ナトリウム、ラウリル硫酸エステル剤)
ヨード酢酸
フェノバルビタール(鎮静剤、催眠剤として使われている)
性ホルモン
薬草から中質のテレオシジン、抗生物質を作る細菌のストレプトミセスやメジオシディカス
以下の要素は、一般的に言われる発がん物質リストである。
- 長期に渡る電磁波への暴露
- 電離放射線(レントゲンなどの)
- 太陽光線(紫外線BとC)
- 原発による放射能
- 殺虫剤と除草剤(プロモーター)
- 工業的毒
重金属(アルミニウム、鉛、ヒ素、水銀、ニッケル、カドミウム)は脂肪細胞、神経系、骨、脳にたまりやすい。
ビスフェノールA、アスベストなども工業的毒に入り、それらは体内で人工のエストロゲン様に作用する。
女性では、乳房がそういう行き場のない毒の収納場所に、男性では前立腺がそれになる。
- 汚染水(化学物質、重金属、農薬、溶剤、放射能などを含む)
- 塩素の入った水
- タバコとその煙
- 免疫抑制剤
- 食品添加物
- 歯の詰め物のアマルガム(水銀)
- 栄養欠乏
- 砂糖・でんぷん質の摂りすぎ
- カロリーの摂りすぎ(食べすぎ)
- アルコール
- 慢性的ストレス
- 感情的なトラウマや毒の感情
- 大気汚染
- 元気のない甲状腺
- 腸の毒性と消化器系の機能不全
- 寄生虫
- ウィルス感染
- 解毒経路の詰まり
- フリーラジカル
- 細胞の酸素欠乏
- 遺伝
- ガンの化学治療(抗がん剤や放射線治療)
- 幹細胞移植
これらを完全に避けることは現代人には不可能なので、
出来ることとしては普段から出来るだけ毒を取り入れない生活をすること、
抗酸化・抗炎症食品を摂ること、
足りない分はサプリメントなどで補うこと、
毎日の排泄を心がけること、
解毒になるハーブを飲んだり、たまに体内クレンジングをする、
ストレスを減らすこと、
睡眠時間をしっかり取ること…
など、普段から不断の努力が大切なのである。